新日鉄都市開発、王子不動産、住友信託によるリート上場・・・トップリート投資法人
30銘柄目となるJリートが上場した。新日鉄都市開発(東京都中央区)、王子不動産(東京都中央区)、住友信託銀行(大阪府大阪市)によるトップリート投資法人だ。今年も複数銘柄の上場が予定されているリート市場の動向を探った。
3月1日、東京証券取引所に上場したトップリート投資法人。住友信託銀行38%、新日鉄都市開発31%、王子不動産が31%出資している。久々に大手企業が出資するリートとして注目度が高い。
55万円の公募価格に対して初値は57万8000円だった。
「思っていたよりも初値が伸びなかった印象。上場日はマーケット自体が下げ局面にあったことに加えて、日本ビルファンド投資法人が800万円の増資を発表した後だったので、機関投資家が動きにくかったという事情も作用しているようです。とはいえ、トップリートは4%以上の利回りを出していますし、大手企業が出資しているので今後伸びる要素はあるでしょう」(ビー・アール総研 不動産投資情報室、関大介室長)
資産規模は約1000億円。現在、オフィスビル6棟と一つの商業施設が組み込まれている。今後は、住居系不動産にも投資する予定だ。
中でも目を引くのは、日本電気本社ビルだろう。現時点で運用資産の40%を占めている。また、晴海トリトンスクエアのオフィスビルも入っており、個人投資家、機関投資家双方に認知されやすい資産内容になっている点が特徴だ。
資産運用会社のトップリート・アセットマネジメント(東京都中央区)の担当者によると、「早期に資産規模2000億円を目指す」という。新日鉄都市開発と王子不動産の開発と、住友信託の不動産仲介をフルに活用して物件取得を急ぐ。
今後、クリード・オフィス投資法人が3月15日に、城南地区を中心に展開するマンションデベロッパーのモリモトによるビ・ライフ投資法人が3月22日に東証に上場する予定。
ビー・アール総研の関氏によると、今年は10銘柄程度の上場が予想されるという。中でも森ビル、三井不動産の住居系リートが年内に上場するのではないかとの見方もある。すでに30銘柄に達したリートが今後どのような動向を見せるのか、今年も注目を集めそうだ。(3月6日号)

