ビル管理会社ビルコムを50億円で買収・・・スターツ
スターツグループ(東京都中央区)は、ビルメンテナンス会社のビルコム(東京都中央区)をはじめとしたビル管理・メンテナンス会社を買収した。スターツグループは今回の買収を足がかりに、ビル管理事業へと参入し、総合管理事業を目指す。
買収の対象となったのは、米国系投資会社ブリッジポイント・ジャパン(東京都中央区)、および、同社が保有するビルコム、千代田管財(東京都大田区)、アーバンコントロールズ(東京都品川区)。スターツグループの賃貸管理会社、スターツアメニティー(東京都江戸川区)が株式を取得。取得金額は50億円弱。そのうち10億円はビルコムの負債を引き継いだもの。
ビルコムは、昭和35年設立。中央区、港区、千代田区を中心に約700棟を管理し、管理委託契約は約1200件、5000社のテナント企業を抱える。4年前にブリッジポイント・ジャパンが株式を取得。ブリッジポイントの下で経営再建を図ってきた。
住宅の管理を展開してきたスターツグループは、今回の買収を足がかりに、ビル管理事業へと進出する。また、ビルコムが保有する遠隔集中管理システムをスターツグループが管理する賃貸住宅や駐車場にも活用していくほか。ジャスダックに上場しているリート対象物件のファシリティマネジメントの質向上にも役立てていくという。ビルコムの親会社となるスターツアメニティーの河野一孝社長は、今回の買収についてこう話す。
「スターツグループのリート上場の影響により、住居のみならず、オフィス・商業などの複合型ビルの案件が出てきているが、それらの管理は外部に委託せざるを得なかった。ビル管理のノウハウとともに、管理の質向上、対象エリアの拡大の面でもシナジー効果を期待している」
また、法人向け営業、社宅管理代行事業を展開するスターツコーポレートサービス(東京都中央区)の佐々木和弘社長は、
「ビルコムが管理するビルオーナー、テナント企業に対して、社宅管理事業を中心としたアプローチをしていきたい。ビルコムにはオフィスの空室情報が入るので、それを生かしてオフィス仲介の拡大も考えている」と話した。
スターツグループは、首都圏を中心に賃貸住宅の建築・募集・管理など幅広く展開。社宅管理代行を含めた賃貸管理戸数は約17万戸、その他に約8万戸の駐車場を管理している。
「管理業はホスピタリティに富んだ企業でなければできないもの。スターツはそれを住宅で展開し、ビルコムはビルの分野で展開してきた。ビルコムとは社風が合う点が、今回買収にあたって大きなポイントになった。M&Aによる事業拡大は今回に限らず、今後も継続して検討していきたい」(スターツグループCEO 村石久二氏)(8月28日号)

