11月30日、資産規模1500億円で上場・・・森ビルリート
森ビルがスポンサーとなるリートが上場する。投資法人名は「森ヒルズリート投資法人」。11月30日、東京証券取引所への上場を予定している。同リートの上場により、Jリートの銘柄数は40に達する。
「ヒルズ」シリーズなど都市型物件を組み込む
森ヒルズリート投資法人は、森ビルがサポートを行う初の投資法人。おなじみの大規模再開発案件「ヒルズ」プロジェクトに象徴される東京都心のオフィス、商業、住宅物件を組み込んだ都市型ポートフォリオを構築する予定。投資対象物件のほとんどが、「3A」と呼ばれる都心一等地の中でも港区に集中している。
これまでに森ビルが展開してきた私募ファンド物件と森ビルから拠出する物件を組み合わせ、資産規模はおよそ1500億円程度になる予定。
なお、六本木ヒルズのオフィス棟「六本木ヒルズ森タワー」および住居棟「六本木ヒルズレジデンス」そして「表参道ヒルズ」については、現段階ではリートへの組み入れを予定していないという。資産運用会社は森ビル・インベストメントマネジメント(東京都港区)。資本金2億円で森ビルが100%出資している。
スポンサーの知名度が株価を左右
森ヒルズリート投資法人の上場により、日本の上場リートは40銘柄となる。
直近では日本コマーシャル投資法人が9月26日に上場した。スポンサーであるパシフィックマネジメントにとっては、日本レジデンシャル投資法人に次ぐ2番目のリート。オフィスビル、商業施設を投資対象とする。公募価格47万円に対して初値は47・1万円。まずまずの船出となった。
銘柄数が増えるにつれ、一部のリートの中には公募価格割れするものも出てきた。特に住居系リートは概して投資口価格が上がりにくい状況だ。
一方、三井不動産の住居系物件から成るリート、日本アコモデーションファンド投資法人は、公募価格を上回る初値をつけた。森ヒルズリート投資法人も注目度が高いだけに、投資家の人気を集めそうだ。Jリートの動向に詳しいビー・アール総研(東京都港区)の関大介氏はこう話す。
「話題性は今年上場したリートの中で最も高いだろう。株価も高騰することが予想される。売り出しは80万円近くになるのではないか」
森ヒルズリート法人を含めると、今年は12銘柄が上場したことになる。銘柄間の競争が厳しくなる中、来年以降はさらに厳しい状況に置かれる銘柄が出てくると関氏は予想する。
「株価が低く、増資できない銘柄は、今後厳しい状況になることが予想される。機関投資家や外国人投資家の多くは、スポンサーのネームバリューを重視しているのが現状だ」
一方で、東証ではなく地方や新興市場に上場する銘柄が増える可能性があるという。
「東証の上場基準はかなり厳しくなっている。その点でも、また特色を出すという意味でも、東証以外の市場に上場するのも戦略の一つとして考えられるだろう」(11月6日号)

