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住居系REIT国内初の合併か・・・FCレジデンシャル投資法人

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 11月1日、FCレジデンシャル投資法人は第4期末における導管性要件が満たされない可能性が高いことを確認。これにより第4期業績を下方修正し、純利益見通しを従来予想41・6%減の1億9100万円、予想分配金を41・5%減の5857円とした。

 導管性とは投資法人の持つ性質のことで、法人課税が実質的に免除されていることを指す。しかし、上位株主3社の合計持ち株比率が50%を超えると同族会社と認定され、導管性要件を満たせなくなってしまう。FCレジデンシャル投資法人の上位株主3社はプロスペクト・アセット・マネジメント・インク(保有比率42・01%/以下 プロスペクト社)、ジェイピーイーキャピタル・マネジメント・リミテッド(同8・08%/以下JPE)、日興アセットマネジメント(6・05%)。11月2日時点での3社の合計持ち株比率は56・14%だった。

 同投資法人は前期決算末においても同じ問題を抱えていたが、土壇場でスポンサーのファンドクリエーションがプロスペクト社、JPEの両株主から計700口を取得。上位株主3社の持ち株比率を約48%まで引き下げた経緯がある。

 同投資法人を運用するファンドクリエーション不動産投信は「今回の結果は本意ではない。かねてプロスペクト社に対しては売却交渉を行ってきたが、今回は実らなかった。運営に関して提携話などがあれば応じたいのだが、これといった要求もない」(取締役投資管理部長 村上隆二氏)と困惑を隠せない。

 プロスペクト社は投資口取得の理由を表向きには投資目的としているが、裏ではREIT間の合併を目論んでいるのではという見方がある。

 プロスペクト社はプロスペクト・レジデンシャル投資法人の設立母体だ。オフィス系に比べ、レジデンシャル系REITは投資家の評価が低いと言わざるを得ず、プロスペクト・レジデンシャル投資法人も御多分に漏れない。現状、ファンドクリエーション不動産投信は「運用会社変更の申し出など、M&A絡みの要求はない」としているが、最も多額の分配金を受け取る立場のプロスペクト社が投資口をこれほど買い進める理由は合併にあると見るのが自然だ。しかし先日、日本経済新聞で報じられたように両投資法人のスポンサーであるファンドクリエーション、プロスペクト社の関係は互いに良好とは決して言えない。この問題の決着についてJ―REITの分析などを手がけるアイビー総研(東京都港区)の関大介社長は「あくまで憶測だが」と前置きした上でこう指摘する。

 「FCレジデンシャルとプロスペクト・レジデンシャルの合併はまずないでしょう。しかし、ファンドクリエーション本体はジャスダックへ上場してからまだ一年だというのに通期予想を大幅減益しており、REITに本腰を入れる余裕がなさそうです。となると、模索するのは合併による規模拡大でしょう。投資口価格が見合う位置にあり合併する際の投資比率の問題が発生しづらい上に、スポンサーが変更しており運用面で不安視される向きがある住宅系銘柄などが合併先として名前が出ています」

 法律面から日本ではREIT間の合併は難しいと見る向きもある。今後、スポンサーも含めて両投資法人の動向に注視していきたいところだ。(11月12日号)


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