06年決算、不動産大手4社そろって増収増益
5月18日、不動産大手4社の2006年3月期連結決算が出揃った。企業業績の回復により、都市部を中心にオフィス需要が活発化し、マンション分譲事業も好調で全社が増収増益、最終利益は全社が過去最高となった。
オフィスビルの賃貸市況は絶好調で、各社とも満室稼働に近い状態。賃料も上昇相場が定着した。住友不動産は07年3月期に7棟のビルを完成させるが、「土地取得時の想定より2〜3割高い賃料でテナントが内定している」(住友不動産広報)という。同社のマンション分譲も好調で、売上高、全利益とも過去最高を更新。経常利益は6期連続で過去最高となった。
三井不動産は、「虎ノ門琴平タワー」(東京都港区)などのオフィスビルや、「ららぽーと甲子園」(兵庫県西宮市)などの商業施設が収益拡大に寄与。経常利益は三期連続で過去最高となった。
三菱地所も、04年8月に開業した「丸の内オアゾ」(東京都千代田区)が通期稼働するなど、丸の内再開発が収益拡大に寄与した。売上高、全利益で過去最高を更新し、営業利益は14年ぶりに過去最高。東急不動産も、18年ぶりに最終利益が過去最高となった。
07年3月期の業績見通しは、オフィスビルや商業施設の需要が今期も好調に推移するとみられ、金利の先高感を背景にした分譲マンションの駆け込み需要なども予想される。東急不動産が営業減益となる以外は各社とも増収増益を予想している。
マンション分譲事業では、大手不動産への耐震強度偽装事件の影響は軽微で、在庫も減少。高利益率のタワーマンションの開発が増えている。(5月29日号)

