保証制度加入会社の情報公開開始・・・日管協
(財)日本賃貸住宅管理協会(日管協・東京都千代田区)は、今年で10年目を迎えた「預り金保証制度」の新たな取り組みとして、保証制度に加入する賃貸管理会社の業務内容や社内体制について協会ホームページで公開する「企業情報公開制度」を今年11月よりスタートさせる。
「預り金保証制度」は平成10年10月に創立された。賃貸管理会社が倒産した際に預り金(入居者から受け取り、オーナーに引き渡す家賃などの金銭)について、1000万円を限度にオーナーに対して保証する、というもの。
それだけに、加入に際しては、信用力・財務体質の健全さが求められるため第三者審査機関が直近年度の決算書など厳しく審査する。平成19年度の制度加入者は294社。制度加入の有無が賃貸管理会社の安定性を示すバロメーターのひとつともなっている。
今回の情報公開制度は「管理会社は第三者(オーナー)の賃貸を運用するという業務の特性上、特に高い信頼性と社会的責任が求められる」との考えから、オーナーや入居者に対してだけでなく、社会全体に向けた情報公開を行なうことを目的としている。
「項目については、一部開示が任意のものもありますが、加入管理会社全社がすべての項目について開示する、というのを原則とします。現在、各社から開示情報を集めているところですが、2年前から加入管理会社には情報開示の必要性を伝えていたこともあり、順調に集まっています。11月1日には、ほぼ情報を揃えて開示することが可能でしょう」(日管協笠原敦彦氏)
今回の情報開示制度について、保証制度運営部会長の明和不動産(熊本県熊本市)川口雄一郎社長は次のようになる。
「これまでの保証制度の加入時の審査は賃貸管理会社の財務内容に対するものが主でした。しかし、『どのような業務を得意とするのか』などといった業務内容にまで踏み込んだ情報開示を行わなくては、オーナーは良質な賃貸管理会社を選ぶことができません。特に敷金など多額の現金を預る賃貸管理会社もいる中では、率先した情報開示を行うことは、オーナーだけでなく入居者側の信頼を得る上でも必要であると思います。今回に情報開示については、加入各社から『ここまでの情報を開示しなくてはならないのか』などさまざまな反発もありました。しかし賃貸管理業界が真に信頼される業界になるには不可欠なことです」(10 月1日号)

