柏市
柏市(かしわし)は、関東地方の南部、千葉県北西部に位置する商業都市。東京の衛星都市としても知られる。業務核都市指定都市。
概要
利根川を挟んで、茨城県との境に位置する。国道6号と国道16号が交差する交通の要衝で、東葛地域と呼ばれる千葉県北西部を代表する商業都市である。周辺都県を含む商業人口は、230万人を超えている(2001年総務省統計局商業統計表より)。
近年、ストリートミュージシャンが多く集まる都市として知られており、「千葉県の渋谷」・「プチ渋谷」とも呼ばれている。しかしそれゆえに柏駅付近は深夜でも若者が徘徊したり、バイクによるひったくりなどが起こるなど治安が良い街とは言い切れなくなってきている。その為、警察や市職員、ボランティア等によるパトロールが行われている。また、スーパー防犯灯も設置された。
歴史
* 柏は、江戸時代はおろか明治時代の初めに至るまで 水戸街道の小金宿と我孫子宿の間に位置する一村落にすぎなかった。が、明治14年(1881年)に水戸街道が国道に昇格したのに伴い駅伝取締所が設置され、ようやく宿駅としての機能を有するようになった。
* 明治22年(1889年)の市制・町村制施行に伴い 同年10月1日、柏村は戸張村・篠籠田村・松ヶ崎村・高田村等と合併して千代田村を設置し、同日豊四季村とのあいだに千代田村・豊四季村組合を組織した(豊四季村は士族の開墾村であり合併せずに江戸期以来の村々と距離をおいたのである。同村は大正3年(1914年)10月10日千代田村に編入され、組合は解消された)。
* 明治29年(1896年)12月25日に日本鉄道土浦線(田端〜土浦間)が開業し 柏駅がこのとき設置された。明治44年(1911年)5月9日に千葉県営鉄道(柏〜野田町間)が開業、大正12年(1923年)12月27日に(旧)北総鉄道の柏〜船橋間が開業し、現在に至る柏の鉄道交通の要衝としての地位が整った。
* 大正13年(1924年)4月10日千葉県立東葛飾中学校(現在の千葉県立東葛飾高等学校の前身)が開設された。地元有志による大正年間中頃からの誘致運動が実ったものだが、東葛飾郡で既に町制を施行している町が12にも上ったにもかかわらず これらを差し置き未だ村制の千代田村に同郡初の旧制中学校を設置する形となった。そのため校名に郡名を冠することになったといわれる。
* 大正15年(1926年)9月15日に千代田村は町制を施行し柏町となった。柏駅を中心に生まれた新しい繁華街の発展が、それまで千代田村内の有力な大字の一つにすぎなかった柏の名を町全体の名称にまで押し上げたのである。
* 満州事変以降の柏は陸軍の軍都としての色彩を強め、陸軍柏飛行場、高射砲連隊、柏陸軍病院(戦後国立柏病院を経て、現在は柏市立柏病院)等が設置された。
* 終戦を経て 昭和29年(1954年)9月1日、柏町は土村・田中村・小金町と合併して市制を施行し東葛市となった。しかし小金町の有力者の多くは松戸との血縁関係が強かったこともありその大部分をして松戸派で占め、合併後も千葉県議会前で座り込みを行うなどの抗議活動を続けた。そのため、同年10月15日に一部(いわゆる根木内地区)を残して旧小金町域は松戸市に移管された。さらに11月1日には富勢(とみせ)村を東葛市と我孫子町(現・我孫子市)とに分村合併した。11月15日に東葛市は柏市と改称し、結束の強化をはかった。
* 昭和30年(1955年)12月25日未明に旧市役所裏から発生した大火は柏市街の中心部に大きな被害をあたえた。柏市街は空襲等の戦災に遭っていなかったこともありこのできごとは大きな衝撃を与え、他市に先駆けて柏が市街地の不燃化に取り組むきっかけとなった。
* 東京オリンピックの後頃から柏市では市街地再開発の機運が高まり、昭和44年(1969年)に施行された都市再開発法の第1号の指定を受け柏駅前再開発事業を開始した。
* 昭和46年(1971年)4月20日に国鉄常磐線が複々線開通した。
* 昭和47年(1972年)10月2日に柏駅に快速ホームが開設され、快速電車が停車するようになった(中距離電車は同日よりデータイムのみ上下とも停車、昭和55年(1980年)9月30日より全てが停車)。
* 昭和48年(1973年)10月6日に柏駅東口に日本初のペデストリアンデッキ(柏市ではダブルデッキと呼んだ)を供用開始し、また10月10日には大型百貨店のそごうが開業、11月2日には同駅西口に大型百貨店の高島屋が開業し、駅前再開発事業は一段落した。
* 翌12月に突如発生した第1次オイルショックにより柏の大型百貨店は予想外の経営危機にさらされたがこれを乗り切り、現在の千葉県北西部随一の繁栄に至ったのである。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
柏は、娯楽性の強い都市である。
* 柏駅はストリートミュージシャンのメッカとして有名で、連日多くの若者が集まり、若者層をターゲットとした商店も増えている。このため「千葉県の渋谷」「プチ渋谷」と呼ばれる事もある。特に柏駅東口側(柏神社・柏郵便局付近)は個人商店が多く、裏原宿のようになっていることから、それに肖って「裏かしわ(通称:裏カシ)」などと呼ばれることもある。
* FMラジオ局bayfmのサテライトスタジオが柏高島屋ステーションモール(通称:ステモ)の8Fにあり、多数アーティストや芸能人がゲストとして訪れる。このスタジオはオープンブースとなっていることからスタジオと観客との間がガラスなどで隔てられていなが、大物有名人がゲストの場合は音声調節の兼ね合いから一部分はガラス戸で閉じられる。だが、現在は改装工事により、利用されていない。
* 7月下旬に、2日間にわたって毎年恒例の柏まつりが柏駅周辺で開催される。市内外、県外から2日間で毎年60万人を超える人々が集まり、多数催しが用意されている、大変活気あるお祭りである。毎年人手が増えており、平成18年(2006年)度は68万人の人手となった。なお、2005年は地震、2006年は架線切れと、2年連続で開催日に常磐線が大混乱に陥った。
* 8月上旬には、我孫子市と柏市の主催で、手賀沼花火大会が開催される。1万4000発の花火が手賀沼湖上で打ち上げられ、手賀沼公園(我孫子市)、柏ふるさと公園などが主な会場となる。なお、平成18年(2006年)度は39万人の人手でにぎわった。
名所・旧跡
* 紅竜山東海寺は、布施弁天と称され、寛永寺弁天堂・江島神社とともに関東三弁天のひとつに数えられている。
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