日野市
日野市(ひのし)は、東京都の島嶼部を除く地域のほぼ中央に位置し、東京駅から中央線特別快速電車で45分ほど、新宿駅からは中央線特別快速あるいは京王線特急で30分ほどのところにある市である。甲州街道の宿場町として繁栄し、新選組の副長として活躍した土方歳三や六番組隊長の井上源三郎の出身地として知られる。
市名の由来
市名の由来は諸説あるがはっきりしていない。主なものとしては烽火台が置かれたことによるとする「飛火野説」の他「日野宮説」「日野氏説」などがある。これについては武蔵野郷土史刊行会編:多摩の歴史7(1975年)に掲載されている地元の郷土史家・土淵英夫氏の論考を参照されたい。
日野宿
日野宿(ひのじゅく)は甲州街道の5番目の宿場町であり、日野市の前身である。宿場町として整備されたのは1605年(慶長10年)のことで、八王子宿を整備した大久保長安の手によって開かれている。宿場町は物流の拠点であるとともに軍事的な拠点でもあり、軍勢が一気呵成に攻め込めないよう宿の出入口を直角に曲げて作られていた。その名残りが現在も見られる。東京都道256号八王子国立線を立川方面から進んできて日野駅前東交差点を左折して宝泉寺へ続く道筋が旧甲州街道である。もう一方の口も直角に曲げられていたのだが、今は明確にそれとはわからなくなっている。多摩川の日野の渡しを渡って南下し、右に直角に折れて日野宿に入っていた。日野の渡しは立日橋の下流側にあったとのことなので、今の日野警察署辺りで曲がっていたものと思われる。
本陣跡には本陣としては東京都内で唯一遺された当時の建物が建っている。その前の現在駐車場になっている辺りにあった長屋門を改装して佐藤彦五郎が天然理心流の道場を開いた。この向かいに問屋場と高札場があったが、現在は石碑が建つのみである。
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