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八王子市

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八王子市(はちおうじし)は、東京都の南西部(伊豆諸島、硫黄島などの島嶼部を除く)に位置する市で、中核市の要件を満たす、多摩地域の中心的な市の一つである。

概要

国からは業務核都市、東京都からは多摩の「心(しん)」として位置づけられている。人口全国第24位、東京都内では東京23区に次いで第2位、全国の政令指定都市及び候補市(市町村合併の結果人口が70万人を越えた市)を除くと全国第4位の市。2007年4月に保健所政令市に移行した。

戦国時代には城下町、江戸時代には宿場町として栄えたことに加え、多摩地域内で最も早く市制施行したことや南多摩郡の郡役所所在地であったことから、多摩地域や南多摩地域の中心的都市とみることもできる。また、かつて絹織物産業・養蚕業が盛んであったために「桑の都」および「桑都(そうと)」という美称があり、西行の歌にも「浅川を渡れば富士の影清く桑の都に青嵐吹く」と詠まれている。ネクタイ地は、先染めネクタイの分野で全国有数の産地としてのシェアを誇っている。

地理

八王子市は東京都の島嶼部を除く地域の南西部、都心から約40kmに位置している。

市域全体を概観すると、山地・丘陵を三方の周縁とし、東へ流れる浅川を中心に、八王子盆地と呼ばれる東にひらけた半盆地状の複合扇状地をなしている。かつてその扇状地は桑畑として利用されたが、現在では住宅地や工業用地として転用されほとんど見ることができない。西部の山地に源を発する浅川は市の中央部付近で南浅川と合流し市の中心域を流れ、川口川と合流、日野台地のせり出しを受けて東南に下り、山田川、湯殿川と合流して日野市へと向かう。その他の主要河川である北部の谷地川、南東部の大栗川はそれぞれ市の外で多摩川に合流する。中心部の標高は海抜100m前後である(市内最高所は醍醐丸=上恩方町、標高862.7m、最低所は大栗川=大塚、標高63.0m)。

中世から近世・近代に至るまで東西を走る甲州街道と、川越・桐生・日光(日光脇往還)など関東北西部、小田原・鎌倉・横浜(浜街道)など南西部・南東部を結ぶ街道が交差する交通の要衝であった。とくに江戸時代には、甲州街道の宿場町として栄えた。

現在でも、国道20号(甲州街道)と横浜から川越方面へと向かう国道16号(東京環状)、そして青梅を経て甲府へ向かう国道411号(滝山街道、青梅街道)の交点である。また、八王子ジャンクションにより中央自動車道と首都圏中央連絡自動車道との交点でもある。

鉄道輸送においてもJR中央本線と横浜線・八高線の交点として、またJR貨物八王子総合鉄道部や京王電鉄の始発駅2駅を抱え、主要拠点となっている。

歴史

近代以降の行政区域の変遷については別項を、各時代の詳細については八王子市の歴史を参照のこと。

北条氏照が城を築いた深沢山には、牛頭天王の八人の王子神である「八王子権現」が祀られていたため八王子城と名づけられた。この城名が市名の由来である[7]。八王子城が豊臣秀吉の小田原攻めにより落城すると、この地方は後北条氏の旧領全域とともに徳川家康に与えられた。交通の要衝であるため、江戸を甲州口から守るための軍事拠点としての役割も担った。徳川家康が武田家の遺臣を召抱えて組織した八王子千人同心の根拠地となったのはそのためである。そして、江戸時代には関東各地の直轄領(御料)を支配する代官18人が駐在することとなり、武田家旧臣の大久保長安が代官頭をつとめてこの地方の開発および甲州街道の整備にあたった。その結果八王子横山十五宿は甲州街道中、最大の宿場町として、また多摩地区の物資の集散地として栄えた。

開国ののち、明治維新期以降は織物産業が繁栄した。特に生糸・絹織物については市内で産するだけでなく、遠くは群馬・秩父や山梨・長野からも荷が集まり、輸出港である横浜への物流中継地としても機能していた。

1960年代以降は、織物など繊維産業の衰退もあり、かわって東京の衛星都市としての機能が求められるようになった。そのため、市の郊外には多摩ニュータウンなどの大規模な住宅団地や、北八王子工業団地などの工業団地が建設された。また、都心のキャンパスが手狭になった大学の移転が相次ぎ、学園都市とよばれるようになった。そのため、産学共同研究が近年は盛んである。 市の西部の高尾山、陣馬山などの山々はハイキングコースとして人気があり、また中村雨紅の生誕地にある『夕焼け小焼け文化農園』なども行楽客を集めている。

方言

古くから居住する住民は、西関東方言の一種である八王子方言を話すが、他地域からの人口流入などにより、特徴はあいまいになりつつある。西関東方言の中でも、横浜方言・あるいは甲州弁との交流が認められる。

八王子方言の特徴として「──じゃんかよ(ぉ)」など、語尾に「じゃん」「よぉ」をつけることが多い(例:太郎さんよぉ、まったくもうよぉ、困っちまうじゃんかよぉ)。また「うざい」という若者言葉は、江戸期まで使用された「うざうざ」を源とする八王子方言の「うざったい」(まとわりつくような不快感を表す)が源であるとする説がある。 さらには「めぐらったらしい」という言葉も八王子の一部では使われている。また、語尾に「〜だべ」をつけることが多い。(例、「遊びに行くべ」など・・・)

八王子市を舞台にした作品

[編集] 歌(歌謡曲・民謡・音頭等)

* 『八王子音頭』:作詞西條八十、作曲古賀政男。1952年に作られた。「八王子まつり」をはじめとした八王子市全域の盆踊り大会・夏祭りで必ずと言っていいほど流される。
* 『新八王子音頭』(別名:『太陽踊り』):「八王子まつり」をはじめとした八王子市全域の盆踊り大会・夏祭りで必ずと言っていいほど、流される音頭である。「歌詞・曲調のインパクトがとても強い」といわれている。作詞井田誠一、 作曲・編曲いずみたく、唄佐良直美。
* 『新八王子音頭』:作詞阿部昭三、作曲清水晃夫、編曲星野進
o 注意:『新八王子音頭』について - なぜ『新八王子音頭』は2つ存在するのか。これは、元々、八王子を歌った音頭は、1952年、西條八十作詞の『八王子音頭』のみであったが、その後、井田誠一作詞の『新八王子音頭(太陽踊り)』と阿部昭三作詞の『新八王子音頭』が同名で、相次いで作られてしまったためだ。尚、現在は井田誠一作詞の『新八王子音頭』は『太陽踊り』という愛称で市民から親しまれている。しかし、一部の人・文章等では『太陽踊り』を『新八王子音頭』と紹介・記載していることもあるので、未だに井田誠一作詞の『新八王子音頭(太陽踊り)』と阿部昭三作詞の『新八王子音頭』が混同されていることが多い。
* 『八王子平成音頭』
* 『八王子市歌』:1936年(昭和11)市政20周年を記念して制定。北原白秋作詞、山田耕筰作曲。
* 『夕焼小焼』:中村雨紅が八王子駅から故郷の恩方まで歩いた時に作詞した。2005年12月より八王子駅の発車メロディーに使用されている。
* 『高尾山音頭』
* 『八王子ルンバ』:日本テレビの中井正広のブラックバラエティという番組で流された。嶺鶯が歌っている。

小説

* きだみのる『気違ひ部落周游紀行』1957年 - 作者が第二次世界大戦中に疎開していた恩方地区が舞台。なお、ここでいう「部落」とは、「集落」または行政単位の村よりも小さな地域共同体のことを指すもので、被差別部落の意ではない。
o 1957年映画化 松竹『気違い部落』
* 古世古和子 著 北島新平 作画『ランドセルをしょったおじぞうさん』1980年 - 泉町・相即寺が舞台。
* 篠田節子『絹の変容』1991年、『夏の災厄』1995年
o 2006年テレビドラマ化 6月27日 日本テレビ『ウィルスパニック2006夏 街は感染した』
* 三田誠広『白い丘』1991年 - 作者が居住していためじろ台が舞台。
* 木根尚登『八王子のレッド・ツェッペリン』1996年
* 重松清『定年ゴジラ』1998年 - 作者が居住していためじろ台が舞台。
o 2000年テレビドラマ化 2月 - 3月 NHK-BS『定年ゴジラ』(全6回)
* 二階堂黎人『吸血の家』1999年 - 横山町の旧家が舞台。

テレビドラマ

* TBS『ひとり暮らし』(1996年)
o 主人公の花淵美歩の実家がめじろ台である(特に第1話に同駅の駅舎の外景が映る)。 出演:常盤貴子
* TBS『メロディ』(1997年)
o 八王子にあるケーブルテレビ局が舞台。出演:小泉今日子、小林薫、玉置浩二など。
* 日本テレビ『向井荒太の動物日記〜愛犬ロシナンテの災難〜』(2001年)
o 八王子大学(架空の大学)が舞台。名前は出ているが八王子市内のロケは行われていない。出演:堂本剛、安倍なつみ、水野真紀など。
* TBS『月曜ミステリー劇場・万引きGメン・二階堂雪10ねたみ』(2003年)
o 八王子と甲府のスーパーが舞台。出演:木の実ナナ、酒井和歌子、あおい輝彦など。
* フジテレビ『ハコイリムスメ!』(2003年)
o 高尾山の中腹にある「十一丁目茶屋」で育った姉妹が主人公。出演:飯島直子、深田恭子、吉沢悠、玉山鉄二、勝村政信、地井武男など。

ラジオドラマ

* 少爺占、王貽興『八王子』(2005年)- 香港のラジオドラマ。八王子そのものが舞台という訳ではないのだが、タイトルの由来は作者の知人の留学先が創価大学であったことから、その所在地である八王子市よりとられている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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