練馬区(ねりまく)は、東京都の特別区のひとつ。
東京23区の中では最も新しく、1932年に東京市に編入されて板橋区の一部とされた旧北豊島郡練馬町・上練馬村・中新井村・石神井村・大泉村の区域が1947年8月1日に分離して発足した。
練馬区は、緑の多い閑静な住宅街である。 また、日本の劇場長編アニメ、モノクロテレビアニメ・(長期間の)本格的カラーテレビアニメシリーズの発祥地であり、日本一のアニメ関連企業の集積地である。 遊園地「としまえん」は本区にある。 人口は約70万人で、23区中世田谷区に次いで多い。世田谷区同様、JRの路線が通らない。
地理
23区の北西に位置する。区内全域が武蔵野台地に属する。埼玉県南部と共に未だにのどかな風景を残している。河川は石神井川と白子川が中心で土地の高低差は小さい。
北西には埼玉県新座市に囲まれた飛地(西大泉町1179番地)がある。
区としてはこの飛地を埼玉県へ編入する方向で調整しているが、住民は反対している。
旧東京市内では新宿区戸山の箱根山が最高標高地点であるが、現在の特別区内では石神井消防署付近が最高地点である。
歴史
「練馬」の由来
練馬区のウェブサイトには以下の説が掲載されている。
* 関東ローム層の赤土をねったところを「ねり場」といった。
* 石神井川流域の低地の奥まったところに「沼」=「根沼」が多かった。
* 奈良時代、武蔵国にあった「のりぬま(乗潴)」という宿駅が「ねりま」に訛化した(但し、あまぬまと読み、現在の杉並区天沼に比定する説もある)。
* 中世、豊島氏の家臣に馬術の名人がいた(馬を馴らすことを「ねる」と言った。すなわち「練り馬」)。
他にも諸説存在する。
日本アニメ発祥の地
* 練馬区は、日本初の長編劇場アニメ白蛇伝が製作された日本アニメ発祥地であり、1963年に日本初のテレビアニメシリーズ鉄腕アトム(モノクロ)、1965年に日本初の(長期間の)本格的フルカラーテレビアニメシリーズジャングル大帝が生まれた、テレビアニメの発祥地でもある。
* 他にも、ドラえもん、こちら葛飾区亀有公園前派出所、キテレツ大百科、リボンの騎士、宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、キャプテンハーロック、ドラえもん、サイボーグ009、うる星やつら、らんま1/2、課長島耕作、めぞん一刻、キャンディ・キャンディ、バビル2世、あしたのジョー、タッチ、みゆき、キテレツ大百科、ゲゲゲの鬼太郎、ルパン三世、日本昔話、まいっちんぐマチコ先生、金田一少年の事件簿、ドラゴンボールZ、ふたりはプリキュア等など、無数の作品が制作されたり、またその舞台になった。
* 風の谷のナウシカ(東映系映画館で全国ロードショー、徳間書店・博報堂など製作、スタジオジブリ製・制作ではないので注意)やスタジオジブリ作品、エヴァンゲリオン、ポケットモンスター等に下請け等の形で関わったアニメプロダクションも多い。
* また練馬区は、手塚治虫、赤塚不二夫、松本零士、古谷三敏、ちばてつや、藤子不二雄、萩尾望都、竹宮恵子、(大泉サロンも参照)、弘兼憲史、柴門ふみなど、多くの有名・無名の漫画家も永住、または一時的に居住した事があり、漫画作品も数多く作られている。
大泉サロン
* 練馬区大泉には、女性漫画家版トキワ荘ともいうべく、大泉サロンが存在し、萩尾望都や竹宮恵子ら多くの著名女性漫画家が巣立っていった。
日本一のアニメ企業集積地
* 練馬区は、東映アニメーション(旧東映動画)や、手塚治虫の虫プロダクション(手塚プロダクションとは現在は無関係)など、アニメ関連企業数が90社(2007年現在)を数え、日本一のアニメ関連企業の集積地でもある。
* 2002年からは、年一回のペースで『練馬アニメフェスティバル』が大泉で開催され、商店街やNPOなどと連携し、アニメ振興を図っている。
* 2004年には、練馬アニメーション協議会が、虫プロや東映アニメーションなど、約50の事業所で設立され、練馬区のアニメ振興を計っている。同協議会は、前身のNPO法人「アニメミュージアムの会」(1994年設立)の時代から区内へのアニメミュージアムの建設を目指している。だが、東映アニメーションが2003年、独自に東映アニメーションギャラリーを作った為、重複論が浮上し、足踏み状態が続いている。
* 2006年、練馬アニメ協議会がフランスのアニメ企業との交流事業で渡仏し、フランスからも2007年3月アニメ関係者が練馬区を訪問するなどの交流事業がきっかけとなり、2007年6月11日からフランスのアヌシーで毎年開催されてるアヌシー国際アニメ見本市に、練馬区のアニメ企業10社が出展する運びとなった。アニメの販売や共同制作など具体的な事業交流を進める考えだ。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』