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対抗要件

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対抗要件(たいこうようけん)とは、すでに当事者間で成立した法律関係・権利関係(特に権利の変動)を相手方の当事者又は第三者に対して対抗(主張)するための法律要件をいう。

日本の民法は、物権変動や債権譲渡などは当事者の意思表示のみによって成立するという原則(意思主義)を採用している(前者については、第176条)。しかし、法律関係・権利関係は五感の作用により直接感知できるものではない。そこで、第三者が法律関係・権利関係の存在を感知できるような何らかの外部的徴表(めじるし)が必要となる。この外部的徴表として、対抗要件の制度が設けられている。

不動産の登記などが、対抗要件の典型例である。

不動産賃借権の対抗要件

民法
不動産の賃借権は地上権と違い債権にすぎないので、新たに不動産の所有権者になった者には対抗できないとするのが原則であるが、登記したときは対抗可能になる(605条)。ただし、不動産賃借権が登記されるには賃貸人の協力が必要であり、協力を得られることはまずないので、不動産賃借権が登記されることは稀である。
借地借家法
借地借家法では、借地権(建物所有目的の土地賃借権と地上権)と建物賃貸借について特則を定めている。借地権については、登記がなくても土地の上に土地賃借人が所有する既登記建物があれば対抗できる(10条)。建物賃貸借については、登記がなくても建物の引渡しがあれば対抗できる(31条)。旧借家法および旧建物保護法の規定を引き継いだものである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

タウンハウス

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タウンハウス(townhouse)とは、集合住宅の種類のひとつである。

特徴

日本において、比較的多い2階建てのタウンハウスの場合、下記のとおり。

すべての住戸が1階(地上)から出入りできるようになっていて、また全戸に専用庭がある。二階建てのタウンハウスの場合、一軒の住宅は1階と2階で構成されている。したがって二階建ての一戸建て住宅をつなげて立てたような形態となる。長屋を2階建てにして各戸に専用庭を設けたような感じである。

1軒の住宅は1階と2階から構成されているため、室内の様子は一戸建て住宅と似ている。専用の庭もあり、住みごこちは一戸建てに近い。

専用庭の上層部に他人の住居があるわけではないため、上から他人の物が落下してくることはない。

ただし、専用庭は隣戸の庭とつながっていて、柵で仕切られているだけで、隣から丸見えの場合もある。植栽をして目隠しするのが一般的だが限界がある。

同じ面積の一戸建て住宅と比較するとコストが安いため、とくに大都市近郊でよくみかけられる。ただし、通常のマンションと比較すると値段は高めである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宅地建物取引業法

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宅地建物取引業法(たくちたてものとりひきぎょうほう;昭和27年(1952年)6月10日法律第176号)とは、宅地建物取引業を営む者について免許制度を実施し、その事業に対し必要な規制を行うことにより、その業務の適正な運営と宅地及び建物の取引の公正とを確保するとともに、宅地建物取引業の健全な発達を促進し、もつて購入者等の利益の保護と宅地及び建物の流通の円滑化とを図ることを目的とする法律である。(同法第1条)

環境情報の説明

土壌汚染対策法の土壌汚染のある指定区域や、廃棄物処理法における地下に廃棄物がある場合の指定区域や、さらに、アスベスト(石綿)の有無等を重要事項として説明しないと業務停止等の処分を受ける。また、指定区域で無くても、買主がその情報を聞いていれば購入しなかったと思うことを説明しなかった場合にも、業務停止処分を受けた大手不動産会社があるので、環境情報の説明は十分行う必要がある。

土壌汚染対策法における指定区域

土壌汚染対策法における指定区域は宅地建物取引業法第47条によって書面で説明する必要があるだけでなく、その土壌汚染に関する情報を買主が知っていたならば、不動産を購入しなかったと言う意思表示をした場合においては、宅地建物取引業法違反として営業停止処分を受けた事例がある。

廃棄物処理法における指定区域

廃棄物処理法における指定区域は各自治体で公表されている。 たとえな夢の島等のように廃棄物で埋立てられた土地取引においては、重要事項説明事項として書面で説明しなければ宅地建物業法違反として営業停止などの処分を受ける。

主務官庁

国土交通省の所管となる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宅地建物取引主任者

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宅地建物取引主任者は、宅地建物取引業者(一般にいう不動産会社)の相手方に対して、宅地又は建物の売買、交換又は貸借の契約が成立するまでの間に、重要事項の説明等を行う国家資格者である。

宅地建物取引主任者は、1958年に、当時の建設省が、宅地建物の公正な取引が行われることを目的として創設した資格である。なお、当初は、宅地建物取引主任者ではなく、宅地建物取引員と呼ばれていた。

宅地建物取引主任者の独占業務

* 契約締結前に、宅地建物取引業者の相手方に対して、重要事項の説明を行うこと。
* 重要事項説明書(業界用語で「35条書面」ともいう)への記名・捺印
* 37条書面(一般にいう「契約書」のこと)への記名・捺印

これらの業務は宅地建物取引主任者であれば専任の取引主任者でなくとも行える。

宅地建物取引業者

宅地建物取引業を営もうとする者は、2つ以上の都道府県の区域内に事務所を設置してその事業を営もうとする場合にあっては国土交通大臣の、1つの都道府県の区域内にのみ事務所を設置してその事業を営もうとする場合にあっては当該事務所の所在地を管轄する都道府県知事の免許を受けなければならない。

宅地建物取引業者が負う宅地建物取引主任者の設置義務

宅地建物取引業者は、その事務所その他国土交通省令で定める場所ごとに、事務所等の規模、業務内容等を考慮して国土交通省令で定める数の成年者である専任の取引主任者を置かなければならない(宅地建物取引業法第15条第1項)。

この場合、原則として、「事務所」等に関しては業務に従事する者5人に対して1人の割合で、マンションのモデルルームのような案内所等で契約行為を締結する専任の宅地建物取引主任者を置くべき場所に関しては、業務に従事する者の人数に関係なく1人以上でなければならない。 ここでいう「専任」とは、国土交通省の通達によれば、原則として宅地建物取引業を営む事務所に常勤(宅地建物取引業者の所定労働時間を勤務することをいう)して、専ら宅地建物取引業に従事する状態を言うと解説されている。

宅地建物取引主任者資格試験について

国家資格試験の中で最大規模の資格試験であり、受験者数は2006年で20万人弱を数える。不動産景気を反映するバロメーターともいわれ、受験者数が最も多かった1990年はバブル景気の絶頂期であり、その数は34万2111人を数えた。バブル崩壊後は年々受験者数が減少してきたが、2001年に16万5104人を底に下げ止まっており、2002年以降はやや増加傾向にある。不動産業だけでなく金融業などの他業種や、法律系国家資格の登竜門としても人気がある。
試験の実施は各都道府県知事が指定試験機関である財団法人不動産適正取引推進機構に委託する形で行っている。そのため、全都道府県に試験会場を置いている(2005年で197会場)。

資格の有効期限・講習

* 実際に「宅地建物取引主任者」を名乗り独占業務を行うには、宅建試験に合格し、試験を実施した都道府県知事の資格登録を受け、かつ取引主任者証の交付を受ける事が必要である。
* 資格登録には実務経験が2年以上なければならない。但し、登録実務講習実施機関が行う登録実務講習を受ける事により「2年以上の実務経験を有する者と同等以上の能力を有する者」と認められる。
* 取引主任者証の有効期限は5年間で、5年ごとに法定講習及び取引主任者証の書換えが必要である。
* 宅地建物取引主任者資格登録を完了したが取引主任者証の交付を受けていない者は宅地建物取引主任者資格者と呼ばれる。登録は違法行為などで取り消されない限り一生有効である。
* 宅地建物取引主任者資格試験の合格実績は試験時の不正行為などで取り消されない限り、たとえ登録が消除されても一生有効である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

建付地

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現に建っている建物の敷地をいう。つまり、土地・建物から複合的に構成される複合不動産の一部としてとらえられる。なお、不動産鑑定評価基準では、「建物等及びその敷地が同一の所有者に属し、かつ当該所有者により使用」という要件が加わる。土地上に建っている建物によって、土地の発揮できる効用が影響を受けることもある(建付減価、建付増価)。

土地、建物一体の場合でも、会計、税務上などの必要上、内訳価格として建付地としての価格を求める必要があることもある(特に日本の場合、土地と建物が別個の不動産として扱われている。)。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

建物

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建物(たてもの)とは、土地に定着する工作物のうち、屋根、柱および壁を有し、原則として人間の居住、作業空間、物品の保管等に用いられる建築物のことである。

建物の例

住宅

住宅とは、原則として人間が生活する建築物である。寝床のある建築物はもちろんのこと、通常起きている大部分の時間生活する建築物も該当する。複数の世帯が入居する集合住宅・アパートも住宅である。寄宿舎用建物(寮)の法定耐用年数は住宅用建物とは別に設定されているが、固定資産税の評価としては住宅に該当する。 動物が生活する建築物は、税務上の減価償却資産としては「と畜場用」の建物か「飼育用」の構築物となる。

事務所

事務所用建物とは、人間が事務作業や打ち合わせをするための建築物である。工場や店舗の中で事務作業をする区画は、建物の単位としては工場の一部または店舗の一部にすぎないため、建物の用途としては事務所以外の工場や店舗となる。

倉庫

倉庫とは、物品の保管のみを目的とした建築物である。倉庫は防災上の基準等が他の用途の建物とは大きく異なるため、用途の変更には多額の費用を要することが多い。冷蔵倉庫、化学薬品等の影響を受ける倉庫の法定耐用年数は通常の倉庫用建物より短く、自動車、自転車などの車両用倉庫は車庫用建物となる。サイロは、税務上の減価償却資産としては構築物に該当するため、通常は建物としない。屋外に設置する物置きは、土地への定着性と規模により、備品として扱うか建物とするか総合的に判断する。

店舗

店舗とは、一般消費者に対する商行為の現場となる建築物である。小売店や飲食店そのもののほか、金融機関・運送業・その他サービス業の一般消費者に対する受付窓口用建物も店舗と呼ぶ。企業間取引専用の受付窓口は、支店や営業所であっても店舗とは呼ばないことが多い。政府機関・地方公共団体・学校・医療機関・宗教団体その他非営利団体の受付窓口は、店舗とは呼ばない。

工場

工場用建物とは、物品の加工・組立・修繕作業を目的とした建築物である。設計所用建物・研究所用建物は工場用建物ではない(耐用年数の適用等に関する取扱通達2-1-1)。工場の構内にある守衛所、詰所、監視所、タイムカード置場、自転車置場、消火器具置場、更衣所、仮眠所、食堂(簡易なものに限る。)、浴場、洗面所、便所その他これらに類する建物は、工場用の建物としてその耐用年数を適用することができる(耐用年数の適用等に関する取扱通達2- 1-10)。 造船台は、建物ではなく構築物である。

校舎

校舎とは、教育用の建築物である。一般的な校舎には、座学による集合教育のために受講者の机と椅子を整然と並べた部屋があるが、実習教育用の部屋には様々な様式がある。

宿泊所

宿泊所とは、来客や集合研修のために寝食を提供する現場となる建築物である。旅館用・ホテル用建物の法定耐用年数は別に定めがある。客船は、建物ではなく船舶である。

車庫

車庫とは、車両の保管を目的とした場所である。車庫のうち、屋根と壁により一定の風雨を防ぐ構造の建築物が車庫用建物である。

不動産登記法における建物

不動産のうち、土地に定着した建造物。不動産登記実務上、建物の要件として外気分断性(壁等で囲まれていること)、定着性(土地に定着していること)、用途性(建物としてその用途性あること)が必要である。最近では、不動産として取引性があることも求められる(たとえば、展示用の建物は、不動産ではない。)。

会計上の建物

事業のために取得した建築物を会計上の固定資産として計上する勘定科目。 建物及び暖房、照明、通風等の付属設備を含む。棚卸資産となる販売用建物を除き、耐用年数に応じて減価償却しなければならない。

税務会計上の建物

減価償却資産の耐用年数等に関する省令別表第一に定める減価償却資産の種類。 電気設備等の附属設備は建物附属設備として別の種類であるから、税務会計上の建物とは、附属設備を除く建物本体のことを意味する。 税務会計上の建物を明確に定義した規定は存在しないため、実務的には不動産登記における建物の定義によることが多い。 建物の構造・用途・細目により法定耐用年数が細かく定められている。 平成10年4月以後に取得および増築した建物の償却方法は、定額法のみであるが、建物附属設備は平成10年4月以後の取得であっても定率法による減価償却を選択できる。

地方税における家屋

固定資産税の課税対象となる土地、家屋、償却資産のうちの家屋のこと。 税務会計上の建物および建物附属設備は原則として家屋に含まれ、屋外の構築物は原則として償却資産に含まれる。

なお、建築基準法における建築物の定義は、建物と構築物を包括する広義の概念と考えられる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

建物図面

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建物図面(たてものずめん)とは、一棟ないし数棟の建物又は区分建物の位置・形状等を示す図面をいう。建物を新築・増築等した場合には、その登記申請の際に必ず添付しなければならない法定添付書類である。通常の場合、各階平面図とセットで作成される。 建物図面は登記所に保存されており、誰でも閲覧及び写しの交付を請求することができる。

概要

不動産登記規則第82条第1項〜第3項によれば、建物図面は、その敷地及び建物の一階(区分建物にあってはその地上の最低階)の位置及び形状を明確にするものでなければならず、附属建物があるときは主たる建物又は附属建物の別及び附属建物の符号、方位、敷地の地番及びその形状並びに隣接地の地番を記録し、原則として1/500の縮尺で作成しなければならないとされている。 そして、同第22条第1項によれば、建物図面は建物図面つづり込み帳に各階平面図とともにつづり込むものとされている。

社会的機能

建物図面は建物の位置・形状等の物理的状況を示すものであるが、その主な社会的機能は固定資産税の課税対象となる家屋の所在に関する情報の把握にあると考えられる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

建物の区分所有等に関する法律

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建物の区分所有等に関する法律(たてもののくぶんしょゆうとうにかんするほうりつ)とは、一棟の建物に構造上区分された数個の部分で独立して住居、店舗、事務所又は倉庫その他建物としての用途に供することができるものがあるときは、その各部分をそれぞれ所有権の目的とすることができる(1条)と定めた上で、当該建物に関する区分所有者の団体(いわゆる管理組合)、敷地利用権、復旧および建替え等について定めた日本の法律である。

マンション、オフィスビル、長屋・テラスハウスなどの建物は、この法律により各住戸等の部分ごとに所有権の目的とすることができる。

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団地

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団地(だんち)とは人間や産業若しくは各種事物が必要とする都市基盤を支える各種インフラストラクチャーや物流の効率化を図るために同一傾向にある目的や用途や産業などを集中させた一団の区画や地域の名称、若しくは立地している建物や建造物を指す総称。団地の語源は一団の土地若しくは一団の地域。

日本国内の法律上の意味としては都市計画上工業地域・住宅地などを新たに計画して建設されたものを指す。一般的には住宅の集合体を指し、工業団地のように製造業等の事業所の集合体を指す場合もある。但し、一つの敷地内に複数の工場棟が存在する場合に工業団地とは呼ぶことはまれである。

概要

都市基盤に於けるインフラストラクチャー整備は大きく分けると、長々期的なビジョンのもとに国家や地方公共団体が政策主導で行なう数十年単位のものと、5 -10年スパン程度の比較的短期間に目標を達成して収益や効果を期待するものがある。どちらの場合もインフラストラクチャー整備には少なからぬ時間と費用を要し、団地建設のためには団地建設を費用面から支える一定規模以上の事業者や入居者が必要となり、団地建設にかかる建設費用との対比によって採算性が問われ、事業決定される。

いわゆる団地では地域としての需要と採算に見合った供給のバランスシートにより計画が決定されることが多い。

具体的には団地内で用いる道路・上下水道・電力等のインフラストラクチャを何もないところから敷設する費用は受益者の多寡によらず一定の費用がかかり先行投資が必要となる。受益者の数が少ない場合は受益者負担が増え、受益者負担を減らした場合は費用回収が困難となる。

このため、住宅団地では人口のスプロール化やドーナッツ化等により人口増が生じた場合への対処として、単位面積当たりの人口密度の多寡では人口密度の低い一戸建て住宅に代表される単体の居住用建物を分散して建設するよりは、集中して建設した方がバスや電車等の公共交通機関の運行や周辺施設へのアクセス等を左右する道路整備などで高密度なサービスが可能となり、利便性の観点からも効率がよい結果が得られる。更に高効率化する場合には重層構造の居住用建物を計画して対処する。

他方、工業団地では工場から発生する音や振動等を周辺地域に及ぼしたり周辺環境を乱さないように住環境と離れた位置に集中して建設されることが多い。加えて工業団地では物流関連の観点から原材料や製品を効率的に運般可能とするために高速道路や主要幹線道路に近い立地条件に開発される場合が多い。農業団地では農産物を集荷し加工運般するための工場等が必要となる場合もある。

住宅団地の場合、日本では日本住宅公団(現・都市再生機構)や地方公共団体が建築したものを指す場合が多い。また、企業が社宅として建設したもの(特に旧・日本電信電話公社)もある。鉄筋コンクリート造の集合住宅が建ち並んでいる姿が一般的であるが、一戸建ての住宅が建ち並んでいる住宅地でも「○○団地」と名乗っていることがある。棟の形態としては、高層住宅のものや、5階建て程度の直方体の階段室型、2階建てのテラスハウス、星型のスターハウスがある。

一般に、大規模なものが大都市の近郊や高速道路・鉄道路線などに設けられることが多い。また、大都市中心部などに置かれた大規模工場を住宅地に変更する際にもこの手法が採り入れられる事がある。建設の際には目的に合致した都市インフラ設備の整備も合わせて行われる。

都市再開発は既存の市街地で権利変換を行うもので、地域住民との合意形成に時間を要するが、未だ市街化されていない地域で行われるニュータウン建設などの場合は、農地などの大規模な土地を比較的低価格で得ることが可能であり、かつ効率的に都市計画決定などの手続きを進めることも可能である。

歴史

日本

1950年代半ばに建設が始まった公団住宅は、システムキッチンなど最新の設備を取り入れ、庶民の憧れの住宅であった。

1960-1970年代に建設された団地は5階建て程度で、エレベーター設備のないものが多い。これらは老朽化の時期を迎え、住民も高齢化しているため、バリアフリーの観点から大きな課題を抱えている。容積率に余裕を持って建てられているものが多いので、住宅需要の高い地域であれば、高層化を行って戸数を増やし、増えた分の住戸を売却して建設資金をまかなう、という手法も可能であるが、住宅需要が乏しい地域で採算の見込めない団地、あるいは既に容積率いっぱいに建てている団地の場合は建て替え困難になっている例もある。

老朽化の問題

老朽化の進む団地では次のいずれかの方法で更新を行う。

* 建て替え - 従来型の直方体の建物を最新式の高層住宅に改築する。
* 大規模改修 - 老朽化した外装・内装を更新するほか、バリアフリー対策としてエレベーターと廊下を増築する工事も行われている。最近は一部の自治体で、特殊な塗料を使用したコンクリートの改良を行うケースもある。

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担保

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担保(たんぽ)とは、借金や融資を受ける際に、その支払いを保証するための対象。またその仕組み。支払いを保証するための対象を何にするかで、人的担保と物的担保に分かれる。 債務の支払い(返済)が困難になった際は、担保を債権者に引き渡し、または強制執行手続により差押え・換価・競売を行うことによって債務の履行に代えるようになっている。この際、担保を受けた債権者は他の債権者に優先して弁済を受けられる(優先弁済という)。

不動産や株式(株券)を担保にした場合、これらの値段は変動しているため、値下がりが発生すると債務を完全に弁済できない場合がある。このように担保が十分に弁済能力を持たなくなっている状態を担保割れと呼ぶ。バブル経済崩壊による不動産価格の下落で担保割れとなった不動産担保が多くなり、貸し出した銀行など金融機関の不良債権増加の大きな原因になっている。

用字法

主に法令において、「公平性を担保する」などのように「担保」の語を動詞化して用いる事例がみられる(「保証する」「仕組みを確保する」などの意味で用いていると推察される)。また「保証人」という意味で用いる事例もあるが、『大辞林』(三省堂)によると、これらは明治時代から用いられるようになった新しい用字法である。

人的担保と物的担保

人的担保と物的担保とは

物的担保とは特定又は一般の財産を引当てとする優先弁済権(事実上のものも含む)であり、人的担保とは引当てとなる財産の人的拡張である。誤解を恐れずに換言すると、「返せなければこれを売り払って良いです」と物を差し出すのが物的担保で、「返せなければこの人が代りに払います」と人を差し出すのが人的担保である。保証人などが債務者に代わって支払いを行う場合があるが、この場合は、保証人も担保の一種といえる。

* 物的担保  債権回収の確実化の為に、物または物権が担保として提供されているもの
* 人的担保  債権回収の確実化の為に「債務者以外の人が、支払う又は履行する」という契約が担保とされているもの

人的担保と物的担保の関係

人的担保は物的担保に比べて、債権回収の確実化の度合いが低いが、物的担保に比べ成立が容易である為、比較的低額な市井での金融に多く用いられる手法である。それに対し、物的担保の中でも不動産や財団を対象にした担保物権は、債権回収を確実化する力が強いが、成立に費用と手間が掛かるので、不動産の購入や企業間の取引などの高額な契約に対して使われる事が多い。また、物的担保の中で財団でない動産を対象にした担保は、債権担保を除き今日ではあまり担保として機能していないのが実情のようである。

担保の性質

担保の基本的性質

 担保は、主債務の履行を確実化する為に存在するので附従性、随伴性、不可分性、物上代位性のような性質が挙げられる。 各性質の内容については担保物権の項目を参照。すべての担保にこれらのすべての性質があるわけではなく、いずれかの性質を持たないものや、緩和されているものもあるので注意が必要である。

o 物的担保の性質  附従性○ 随伴性○ 不可分性○ 物上代位性○
o 人的担保の性質  附従性○ 随伴性○ 不可分性△ 物上代位性×

附従性の緩和(根担保)

特に附従性においては、厳格に適応すると、債権債務の関係が日々流転している企業間取引においても、債権の発生毎に担保権の設定を要する事になり、費用と時間の多大なる浪費となる。その為、取引迅速の観点から附従性が緩和され、債権額と債権の範囲を特定すれば、絶えず発生、変更、消滅を繰り返す債権群にも担保を立てられる事となった。このような担保を根担保と呼び、その具体例が根質、根抵当、根保証等である。用語法として各担保権の名称に「根」を付けて、「根○○」のように呼ばれるのが通常の様である。さて、附従性を緩和すると過大な権利を債権者に与える事になり濫用の危険がある。そのため、附従性が緩和されたこれらの根担保は、その成立に厳格な要件が課せられている。

随伴性の緩和(担保の流用または、転担保)

  また、随伴性も厳格適用をすると企業間の取引迅速に資さない結果となる為、担保を、債権と分かち担保のみを売買したり、他の債権や債務の担保に提供するなど、担保の流用も認められている。このような担保の流用は用語法として各担保権の名称に「転」を付けて、「転抵当」や「転質」など「転○○」と呼ばれるのが一般的であるが根担保の様に担保の流用全体を指して「転担保」とはあまり言わないようである。注意点としては、保証債権(保証債務)を、本来の被担保債権と分かって譲渡したり、他債務の担保にしたりするいわゆる「転保証」は、物的担保の場合と異なり、特約のない限り許されない。担保として供されているものが、債権または人であり、尚且つ、主債務者と保証人の間の保証委託契約は双方の信頼関係を基礎として成立しているものである事が多いからである。また、根抵当、根質、根保証などの附従性が緩和された担保(根担保)では債権譲渡がなされても元本確定前であれば、これらの担保権は債権に随伴しない。

約定担保物権者の担保の取得(流質、流抵当)

約定担保物権は、担保として供されたものの交換価値を把握し、被担保債権が債務不履行になった場合に競売等の公的な手段で売却し、その換価代金を以って債権の満足に充てる事ができる権利である。 さて、では何故わざわざ公的な手段による換価という手段を取るのであろうか。このような面倒な手段を取らずとも、債務不履行の際に担保権者が、「担保に供されたもの」の所有権等を手に入れ、それを個人で売却する事で非担保政権の優先弁済に当てればよいのではないだろうか。実は、このような換価方法は流質や流抵当と呼ばれ、民法制定以前において一般的であり、実際に質物や抵当によって優先弁済を受ける一般的な方法であった。しかし、債務者の困窮状態に付け込み、わずかな額の債務の担保に、高額の物や不動産を提供させ暴利を貪るものが現れたため、約定担保物権実行の場面においての担保権者の担保の直接の取得は禁止されるべきという考え方が民法では採用された。特に歴史的に低額の金銭消費貸借の担保に使われてきた質権においては低額の被担保債権をより高額な物で担保するという関係に陥りやすい為、「流質契約の禁止」は条文化されている(民法349条)。しかし、今日において質権が本来どおりの使われ方をされる事は少なくなったため、その意味を失い、商法や他の特別法または、譲渡担保に関する判例などによって現在では一般に流質が認められたのと同様の状態になっている。ちなみに流抵当(抵当直流ていとうじきながれ)は民法上禁止されていない。これは質権ほど、被担保債権と担保との間の価値の差が著しくない事と、成立に登記を要する事が関係していると思われる。ちなみに担保権者の担保の直接取得を、「流」に約定担保権の名称を付けて「流○○」と表す事が多いが、それらを総合して「流担保」と呼ぶ用法はあまり一般的ではない。

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地方住宅供給公社

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地方住宅供給公社(ちほうじゅうたくきょうきゅこうしゃ)は、住宅の積立分譲等をおこなう特殊法人。地方住宅供給公社法にもとづき、勤労者に居住環境の良好な集団住宅及び宅地を供給する目的で地方公共団体により設立される。

設立

地方住宅供給公社を設立する地方公共団体を設立団体という。設立団体となれるのは、都道府県又は政令で指定する人口五十万以上の市に限られる。また、設立には議会の議決と国土交通大臣の認可が必要となる。

業務

地方住宅供給公社は住宅の積立分譲のほか、住宅及び宅地ならびに関連施設の建設または造成、賃貸その他の管理及び譲渡などをおこなう(一般分譲住宅、賃貸住宅、利便施設等)。また、地方公社は事業年度毎に設立団体の長から、事業計画及び資金計画の承認をうける。

積立分譲

積立分譲とは、一定の期間内において一定の金額に達するまで定期に金銭を受け入れ、その期間満了後、受入額を超える一定額を代金の一部に充てて住宅及びその敷地を売り渡すことをいう。

積立分譲契約の相手方の資格は次のとおり(法施行規則・抄)。

* みずから居住するため住宅を必要とする者で住宅の積立分譲の方法によらなければ住宅を取得することのできないもの
* 積立分譲契約に基づく積立方法及び支払方法により積立金の積立て及び積立分譲住宅の残代金の支払のできる者
* 現に同居し、又は同居しようとする親族のある者
* 積立分譲住宅の残代金の支払いについて確実な保証人のある者

財務及び会計

地方住宅供給公社は、債券を発行することができる。住宅金融公庫及び沖縄振興開発金融公庫は、必要な資金の貸付けについて配慮しなければならないとされている。

公社住宅

地方住宅供給公社が供給する賃貸住宅は公社住宅と呼ばれる。一定以上の所得を持つ層を対象にしている。老朽化した公社住宅の中には空き家の増加や住民の高齢化といった課題を抱えたところも見られる。

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駐車場

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駐車場(ちゅうしゃじょう)とは、自動車を停める場所。停めるべき場所として、建物の前やパーキングエリア、サービスエリアなどに設置される。なお、原動機付自転車や自転車を停める場所は一般に駐輪場と呼ぶこともあるが、法律が定められている自転車駐車場などのように、自動車以外の駐車場を指すこともある。

自動二輪車については、駐車場法の一部改正により駐車場法第2条第4号の「自動車」の定義に大型自動二輪車及び普通自動二輪車(以下両者をあわせ「自動二輪車」という。)が加えられ自動車と同じ扱いになった。

日本における現状

地方自治体は、都市計画法で定める都市計画区域内に駐車場整備地区を指定し、駐車場法で定める「駐車場整備計画」を策定することが出来る。

店舗等では利用者に対して附置義務駐車場を無料で貸す場合もあるが、一般には用務地に駐車場がない場合等には、別に一時的に駐車するスペースを時間貸しする場合が多い。都市部においては、建物の附置義務駐車場やパーキングメータなどに加えて、違法な路上駐車を防ぐ目的で簡易な路外駐車場として増やす動きもある。

広さ的に住宅・建物を建てるのに不向きな土地ないしは広さは十分だが用途を不確定にしている土地を駐車場に充てる場合もある。この場合、駐車場経営について専門家ではない地主が、大手駐車場経営会社に運営を委託することが多い。

駐車場法によると、名称、管理者の氏名及び住所(法人には、名称・事務所の所在地代表者の氏名及び住所)、供用時間、駐車料金に関する事項などを管理規程に定め、供用開始後10日以内に都道府県知事に届け出なければならないとされている。各自治体では駐車場整備計画を連動させ、駐車場条例として運用している。

日本においては2006年(平成18年)6月1日から駐車禁止の取締りが都市部の重点路線等で強化されたので(駐車監視員・放置違反金制度の導入)、駐車場の需要が拡大する傾向にある。

大阪府を中心とする関西一円では、民間駐車場の事を「モータープール」と呼ぶ。元々はアメリカ軍の車両部隊や官庁の公用車の待機所または部隊自体の事で、原語の「motor pool」に駐車場の意味はない。現在でも米軍施設や自衛隊では用いられており、厳密に言えば日本各地に存在するが、民間駐車場の呼び名としては関西でしか用いられない。

設置場所による分類

駐車場法では、設置場所によって分類をしている。

路上駐車場
駐車場整備地区内の道路の路面に一定の区画を限って設置される自動車の駐車のための施設であって一般公共の用に供されるものをいう。パーキングメーターなどにより、料金の徴収を行うことが出来る。

路外駐車場
道路の路面外に設置される自動車の駐車のための施設であって一般公共の用に供されるものをいう。駐車場法その他の法令で安全上の基準が定められている。

都市計画駐車場
路外駐車場の一種。道路交通が著しく集中し込み合う地区で、道路の効用を保持し、円滑な道路交通を確保する必要のある区域(駐車場整備地区)において、その地区内の駐車需要に応ずるため、都市計画によって定められる駐車場。

形態による分類

平面駐車場
通称「平駐」。郊外の一般駐車場の場合はこの駐車場のタイプが多い。ある意味では一番単純な駐車場であり、自動車の区画のみを区切ることで駐車スペースとなる場合が多い。

立体駐車場
通称「立駐」。市街地や郊外の大規模ショッピングセンターの場合はこの駐車場のタイプが多い。また、ビルディング・マンションなどで地下・屋上に駐車場を設ける場合でもこう表現する場合もある。なお、市街地で簡便なものとしては、鋼材によって組み立てられるものもある。なお、建物の構造から来る高さの制限があるが、後者のそれに比べ、建物そのものに起因することから、おおむね2m〜2.5m程度と比較的高さが高く設定されている。

自走式
平面駐車場の車両制限は無い場合が多いが、自走式立体駐車場の多くは取り分け大規模なものを除いて平均1790mmの高さ制限を設けている。このためSUVのような比較的大きな車両でない場合でも駐車できない事がある。機械式と異なる点として高さ以外の制限は無い場合が多い。
機械式
タワー式、2段・多段式、地下式など。タワー式の場合は「タワーパーキング」の通称が一般的。一般的に多くのタワーパーキングは自走式より厳しい高さ制限(1550mm未満が多い)と車幅制限(1850mm未満が多い)を設けており、一部のミニバンやトールワゴン、SUVなどいわゆるハイルーフ車やメルセデス・ベンツ Sクラスやレクサス・LSなどの大型高級車は駐車できない場合が多い。例として1550mm制限の場合、トヨタ・カローラスパシオ(車高1610mm)でも全高制限に接触する。2004年の国交省の調べでは首都圏、名古屋市、大阪市内に設置されたタワーパーキングの内、比較的小規模なものを除いて1550mm以上に対応できるものは全体の8%程度であり、1900mm以上に対応可能なものは全体の2%に満たず、減少傾向にあるとしている。タワーパーキングは土地面積が狭く限られていても営業できるため土地事情に厳しい駅前や都市中心部に設置される場合が多い。また構造上盗難に遭いにくい。そのため利用者は他の駐車場に比べて増加傾向にある。しかしながら人口過密地域であればあるほど地価も高く収容可能台数も経営に大きな影響を及ぼす。なお、車高2000mm程度のハイルーフ車に対応する大型のエレベーターを設置した場合、駐車場全体の45%〜60%もの収容可能台数を犠牲にしなければならない。こうした事情や近年の軽自動車、小型車人気との相乗効果もあり、ハイルーフ車も収容可能な大型タワーパーキングの普及を足踏みさせる原因となっている。一般的な1550mmの収容サイズに対応できる最大の自動車にはトヨタ・ラウム(4WD 1545mm)、スズキ・スイフト(1540mm)、ホンダ・オデッセイ(3代目 1550mm)、三菱・eKワゴン(1550mm)などがある。但し、オデッセイ、eKワゴン等の全高1550mm丁度の車両に関して、厳密には1550mm未満の制限を設けている一般的なタワーパーキングには駐車できない。しかしながら、こうしたタワーパーキングは全高制限にある程度の余裕を設定しているため多くは許容されるが、同事由により管理会社によっては駐車を断られる場合もある。またタワーパーキングはその構造上、車高を下げた国産自動車や左ハンドル車も駐車できない場合が多い。

使用契約の期間による分類

駐車場使用契約を結ぶ際に使われる一般的な契約方法をあげておく。

時間貸し(コインパーキング)
都市部に多い。
日貸し駐車場
日単位で契約する。鉄道駅や空港、バスターミナル近隣に設置されていることが多い。
月極(つきぎめ)
不動産賃貸契約と同じ手法が取られるケースが多い。基本的に1箇月後も更新されることが多い。ちなみに、「げっきょく」「つききわめ」は誤読。
年払い
年間契約。

なお、駐車場の中には長期にわたる駐車場使用契約車の使用区画と一時的使用に用いられる区画と同一敷地内に設置してある場合もある。

定期契約
時間の流れという意味があり、いろいろな契約形態が可能になり、幅広い駐車形態を生み出すことができる。

駐車場をめぐる問題

* 畑や緑地、水辺空間を削って駐車場がつくられていることによって、ヒートアイランド現象が深刻になる可能性がある。
* 巨大な駐車場が建物を建設する空間やオープンスペースを圧迫する。空間の有効利用をはかるため立体駐車場を建設すると、逆に建設費がかさむ。
* 夜間、駐車する自動車が少ない駐車場の場合、暴走族などのたまり場になっている。
* 集合住宅などでは、1階部分に駐車場のための大きなピロティを配置することで、耐震壁が少なくなったり、位置が偏ったりし、大地震に弱い構造となることが多い。阪神・淡路大震災ではピロティ構造の建物の被害が目立った。

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超高層マンション

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超高層マンション(ちょうこうそうマンション)とは、高さが60mを超える住居用建築物のことである。一般には、高さが100mを超える、又は階数が20階を超える住居用建築物とされている。タワーマンションとも言う。

1976年、住友不動産がさいたま市中央区(当時の与野市)に建設した「与野ハウス」(高さ66m、21階建て)がその第一号といわれる。近年では、都心回帰による大都市中心部のみに限らず、千葉県浦安市、埼玉県川口市、所沢市、神奈川県川崎市中原区(武蔵小杉駅周辺)、相模原市橋本地区、大阪府枚方市、守口市、兵庫県尼崎市、西宮市、宝塚市等、大都市近郊でも住宅の超高層化が進んでいる。

世界最高層の超高層マンション

2003年に完成したアラブ首長国連邦・ドバイの「21世紀タワー(21st Century Tower)」(269m、59階)、2004年に完成した韓国・ソウルの「タワー・パレス・スリー(Tower Palace Three)、タワーG」(264m、69階)、2005年に完成したオーストラリア・ゴールド・コーストの「Q1・タワー」(323m、80階)などが、住居のみを用途とした超高層ビルとしては世界最高層であるとされる。

アメリカ合衆国

ニューヨーク市では、早くも20世紀前半・世界大恐慌の前後には高層アパートメントの建築ラッシュを迎えている。同時期、同市セントラル・パークの西側沿いには、「サン・レモ(The San Remo)」(1930年、27階建て)、「エルドラード(The Eldorado)」(1931年、30階建て)、「センチュリー・アパートメント(The Century Apartment)」といった、主にアールデコ様式を用いた何れもツイン・タワー形式のアパートが計5施設完成している。これらのアパートは現在でも歴史的建築物として保存され、ステータスを備えた超高級アパートメントとして高額で売買が行われている。

第二次世界大戦後には、同市マンハッタンのミッドタウンやアッパーイースト地区には無数の高層アパートメントが林立するようになった。欧米における集合住宅の居住形態ではベランダやバルコニーが必要とされないため、それらの建物の外観はオフィスビルやホテルなどとの区別が付き難いことが多い。

2001年、マンハッタン東部、国際連合本部ビルの正面に完成し、不動産王ドナルド・トランプが所有する「トランプ・ワールド・タワー(Trump World Tower)」(262m、72階)は、1990年代以降に西半球で建設された高層ビルとしては最高の高さである。住居専用の建築としては現在でも西半球で最高層となっている。同ビル1階には日本料理店が入居するほか、日本人MLB選手が居住していることでも知られる。

日本

第二次世界大戦後の日本では持ち家に住むことへのこだわりが強く、災害の面からも高層居住への不安が強かったため、高層マンションはなかなか受け入れられない傾向にあったが、1974年に鹿島建設が自社の社宅「椎名町アパート」(18階建て)をRC構造で建設したことにより、マンションの高層化が可能であることが立証され、また、都市化の社会的ニーズとも相まって、1970年代後半から多数の高層マンションが建設されるようになった。近年では、都心回帰の需要に応えるため、日本において(超)高層マンションが数多く建設されている。

現在日本で最も高い超高層マンションは、大阪府大阪市港区弁天(最寄駅:弁天町駅)に2006年8月竣工されたクロスタワー大阪ベイ(設計:昭和設計)であり、高さ200.4mで54階建てとなっている。

以上は分譲マンションについてであるが、賃貸マンションでは東京都港区海岸の汐留再開発地区内にある2004年竣工の汐留H街区超高層棟(3階から44階までアクティ汐留、46階から56階までラ・トゥール汐留)が、高さ190mで地上56階建てを持ち日本一の高さとなる。設計は都市基盤整備公団(現:都市再生機構)と東畑建築事務所。

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賃貸借

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賃貸借(ちんたいしゃく)とは、法律上の言葉で、当事者の一方が他方に対して物の使用収益を認め、その対価(賃料)を徴収することを内容とする契約をいう。

物の使用収益を認める(貸す)当事者を賃貸人(ちんたいにん、ちんがしにん)、物の使用収益を認められた(借りる)当事者を賃借人(ちんしゃくにん、ちんがりにん)という。賃借人が賃貸借契約に基づいて目的物を使用収益する権利を賃借権といい、賃貸人がある物を賃貸借契約の目的物とすることを「賃借権を設定する」という。日本の民法においては、第3編「債権」の第2章「契約」の第7節「賃貸借」(第601条から第621条まで)に規定がある。

特別法などによる修正

日本の民法における賃貸借の規定は、賃貸借契約の対象として不動産と動産の両者を想定している。しかし、不動産の賃貸借のうち、建物所有を目的とする土地の賃貸借と、建物の賃貸借については、借主保護などの観点から民法上の原則に修正を施した借地借家法が適用される。民法上の規定には任意規定が少なからず存在し、民法の規定が任意規定であれば当事者間の契約が優先する。そのため動産の賃貸借契約においては当事者間において細かな契約条項が定められているのが通常であり(約款の項目を参照)、民法上の規定が直接適用される機会は少ない。よって実社会において賃貸借の規定が直接に適用される場面は少なくなってきたといえる。しかしあくまで原則は民法上に規定された賃貸借なのであり、これが基礎となっていることも確かである。

成立

日本の民法は、賃貸借を意思表示の合致により成立する諾成契約として規定している。外国では契約の際に書面などを要求する要式契約として規定している場合もある。

日本では不動産を賃貸する際に、賃貸物(特に建物)の引渡しに先立って賃借人の債務、具体的には賃料の支払や後述する原状回復のための費用を担保する目的で一定額の金銭を賃貸人に寄託(消費寄託)させるのが通例である。この金銭を敷金(しききん)とか保証金(ほしょうきん)という。また、賃借人に賃貸借契約締結そのものの対価(謝礼)を支払わせることも多く、この対価を礼金(れいきん)という。契約が成立した際、敷金以外に支払われる金銭のことを総称して権利金ということもある。これらと類似したものとして、契約を更新する際に金銭の支払をすることが合意されていることもあり、更新料と呼ばれる。

存続期間

* 短期賃貸借

契約上の義務

賃貸借契約においては、賃貸人と賃借人の双方が、相手に対する義務を負う。したがって、賃貸借契約は有償の双務契約であるといえる。賃貸人の中心的な義務は、賃借人に目的物を使用収益させること(及びそのために必要な措置をとること)であり、賃借人の中心的な義務は賃料の支払である。以下、個別に見ていく。

賃貸人の義務

賃貸人は賃借人に対して賃貸借契約の目的物となっている物を使用収益させる義務を負っている。つまり、目的物の維持や管理は賃貸人の義務とされているのである。具体的には以下のような義務を負っている。

これらに加えて、賃貸借契約は有償契約であるから、559条にある瑕疵担保責任の規定が準用される。よって賃貸人はこれによる担保責任を負う場合がある。

* 使用収益をさせる義務

賃貸人が賃借人に対して目的物を使用収益させる義務は、賃貸借契約の本質である。具体的には、賃貸人は賃借人が目的物を使用するに際してそれを妨害している第三者がいる場合にはこれを排除しなければならないというような形で現れる。

* 修繕義務(606条1項)

賃貸人には、目的物の使用収益に必要な修繕をする義務がある。例えば、賃貸している家が雨漏りするならばそれを修理するのは賃貸人の義務ということになる。なお、賃貸人が修繕しないことによって使用収益が不可能であるような場合には賃料を支払う必要はないとした裁判例がある。

* 費用償還義務(608条1項)

賃貸人は、賃借人が支出した必要費を直ちに償還しなければならないという費用償還義務を負っている。
必要費とは、目的物を使用収益できる状態を維持するために必要な費用のことをいう。前述した修繕義務を賃貸人が果たさない場合、賃借人が代わりに修繕を施してその費用を賃貸人に請求するということもこれによって認められることになる。
有益費とは、目的物の改良のために支出した費用をいい、契約の終了時に実費か改良による価値の増加額を賃貸人が償還しなければならない。もしも賃貸人がこれらの費用を償還しない場合、賃借人は留置権を行使して建物の明渡しを拒絶できる。

賃借人の義務

賃借人は、契約の規定に従って目的物を使用収益する権利を有し、これに対して賃料を支払う義務がある。

また、賃借人は契約終了時に目的物を原状回復して返還すべき義務を負う(第616条、597条1項、598条)。

原状回復とは、目的物を契約前の状態に戻すことである。通常の方法で使用収益していた場合以上に目的物が傷んでいたときには、それを修復し、あるいはその分の損害を賠償する義務として現れる(なお、敷金が交付されている場合は、賃貸人は敷金から相殺することができる)。

またこれとは逆に目的物が契約前よりも物理的に増加している場合も原状回復の問題である(これは不動産の賃貸借において特に問題となる)。まず賃借人が持ち込んだ家具のように取り外しが簡単な場合、これらは収去して原状回復する義務が生じる。次に賃借人が買ってきて貼り替えた壁紙や、賃借人自身が設置したエアコンなどの空調設備のようにそれを分離することが困難であったり経済的に大きな損失となる場合にはそれらの物は附合し、賃貸人の所有物となる。ただし前述した費用償還の問題が発生する。上記二つの場合のどちらともいえない場合には、賃借人が、収去するか費用償還請求権を行使するか選択することができる。

賃料の増減額

賃料は、賃貸借契約に基づき賃借人が賃貸人に支払う利用料である。この支払が賃借人の主たる義務であることは前述したが、賃料の設定、特に事後的な改定については古来紛争が生じやすい問題である。賃料の条件はあくまで賃貸借契約の内容に従うが、民法典にも若干の規定がある。

まず小作関係において、不可抗力によって賃料よりも少ない収穫しか挙げることができなかった場合には減額請求をすることができ、契約の解除も認められる(609条、第610条)。また賃借物が一部滅失した場合でそのことについて賃借人に過失がないならば滅失した割合に応じた賃料減額請求をすることができ、その滅失によって賃借した目的を達成できない場合には契約を解除することもできると規定されている(第611条)。賃料の支払時期も宅地、建物、動産は月末に、それ以外の土地については年末あるいは収穫期の後に後払いすることが民法典において定められている(614条)。しかし前述のように当事者の合意(契約)が優先するので先払いにしても問題はない。

なお、農地の賃料減額請求については農地法が、借地(建物所有を目的とする土地賃貸借)・借家(建物賃貸借)の賃料変更については借地借家法が特則を定めている。借地借家法は、地価や相場の変動に応じて賃料の増減請求権を貸主と借主の双方に与えている。また同法においては、賃料改定の紛争のうちでも小額の紛争についてはまず調停を行うべきとする制度も整備されている。

賃借権の対抗力

賃貸人が賃貸借の目的物を譲渡した場合、賃借人は(後述の対抗要件を有しない限り)新所有者に対して賃借権を対抗できない。したがって、新所有者が賃借権を承認しないときは、賃貸借契約は終了する。これがローマ法以来「売買は賃貸借を破る」の法格言によって表されてきた原則である。

[不動産賃借権の対抗力

ただし目的物が不動産である場合には、賃借権を登記することで新所有者に対しても賃借権の存在を主張し、継続して賃借することができる(これを賃借権を新所有者に対して「対抗できる」という)。しかし賃借権が登記されている土地や建物には買い手がつかない場合もある。よって通常の貸主は賃借権の登記に対して消極的である。そして賃借人にはその登記を請求する権利がないという裁判例があり、学説の主流もこれに賛成したため、賃借権を登記することで新所有者に対抗することは事実上困難であった。

そこで建物の保護に関する法律や借地法、借家法によってもっと容易に賃借権を新所有者に対して対抗できるような制度が整備された。その後、これらの規定は借地借家法に吸収されている。

なお、賃借権を新所有者にも対抗できる場合、敷金返還債務も新所有者が引き継ぐとした裁判例がある。このため、このことを逆手にとって強制執行を妨害することが企てられる場合もある。つまり、所有している不動産について差押えを受けそうになった者が第三者と通謀して賃貸人にとって非常に不利な賃貸借契約を結んでしまう。具体的には極めて高額の敷金を差し入れ、極めて低額の賃料を設定し、長期間の賃貸借契約を締結したように仮装するのである。するとたとえ差押えがされてその不動産が競売に付されて落札されたとしても、もれなくその非常に不利な賃貸借契約が付随してくることになるため、その不動産の買受申出を躊躇させることが期待できるのである。もっとも、このような濫用的賃貸借は、民事執行法の改正や判例の努力等により現在では少なくなった。

動産賃借権の対抗力

動産を目的物とする賃借権はどのような場合に新所有者に対しても主張できるのか、民法上は明文を欠いている。その動産の引渡しを受けていれば、換言すればその動産を占有していれば目的物の所有者が代わったとしても新たな所有者に対して主張することができる。すなわち、引渡し(占有)を解釈上対抗要件とするのが多数説である。

転貸借、賃借権の譲渡

賃借人が賃借している目的物を使用収益する必要がなくなった場合には、これをさらに他人へ賃借したり、あるいは賃借権そのものを他者へ譲渡することが考えられる。しかし乱暴で常識のない人物へ部屋が又貸しされたり、有能で勤勉な小作農から無能で怠惰な小作農へと土地の賃借権が譲渡されるのは賃貸人として見過ごすわけにはいかない。そこで、日本の民法においては、賃貸人の承諾を得ないでされた転貸や賃借権の譲渡は、賃貸人に対抗できない上、賃貸借契約の解除原因となっている(第612条)。もっとも、賃借権の譲渡を認めるイギリスのような国もあるし、日本でもギュスターヴ・エミール・ボアソナードが起草した旧民法では認められていた(旧民法は法典論争の結果、施行されなかった)。なお、地上権や永小作権などは経済的には賃借権と同様の働きをするものの物権であるため自由に譲渡することができる。

以下、転貸借・賃借権の譲渡が無断でされた場合と、賃貸人の承諾を得た場合に分けて説明する。

承諾のない場合

賃借人は、賃貸人の承諾がなければ目的物を転貸したり、賃借権を譲渡することはできない。承諾なしに行ったときは、賃貸人は契約を解除することができるというのは前述のとおりである(612条)。 

ただし、土地の無断転貸が賃貸人に対する背信行為と認めるに足りない特段の事情がある場合においては解除権は発生しないというのが判例である(最高裁昭和28年9月25日・民集7巻9号979頁)。これは無断譲渡(最高裁39年6月30日判決・民集18巻5号991頁)や借家権についても同様である。ここでいう特段の事情とは、例えば形式的に賃借人の名義が代わったけれども実質的に見れば賃借人に変更がない場合などが挙げられる。

承諾がある転貸

賃貸人の承諾を得て行った転貸や賃借権の譲渡は、当然有効であるし、解除原因とならないことも当然である(612条1項参照)。

転貸の場合、転貸を受けた者(転借人)が賃貸人に対して直接義務を負うことになる(民法613条1項前段)。したがって、賃貸人は転借人から直接賃料を受け取ることもできる。

民法の一般原則からいえば、転借人が賃料支払義務を負うのは賃借人(転貸人)に対してであって、もとの賃貸人に対してではない。例えば、BがA所有の甲不動産を賃借し、これをCに転貸している場合には、AB間、BC間に賃貸借契約関係はあるがAC間には契約関係は存在しないから、CはBに対して賃料を支払う義務はあってもAに対して賃料を支払う義務はないということになるはずである。上記の民法の規定は、この原則に対する例外として理解することができる。

この例外は、あくまでも賃貸人の賃料確保のためであって、賃貸人に望外の利益を得させるためのものではないから、賃貸人が転借人に請求できる金額は、賃貸人が賃借人に対して有する賃料債権の額が限度となる。例えば、上記の例で、AがBに対して賃料月額20万円で甲不動産を賃貸し、BがCに賃料月額 30万円で賃貸している場合、AがCに請求できる金額は20万円である。

なお、転借人が負担する転貸人と賃貸人に対する賃料支払義務は連帯債権の関係にあるといわれることがある。また、転借人は賃料を賃借人(転貸人)に前払いしている場合であっても賃貸人に対抗することができない(613条1項後段)。

転貸がされている場合、もとの賃貸借契約が解除されたときに転借人が影響を受けるかどうかが問題となる。判例によれば、賃貸人と賃借人がもとの賃貸借契約を合意解除した場合でも、特段の事情がない限り、転借人に合意解除の効力を対抗することはできず、転借人は引き続き目的物を使用収益することができる(最高裁昭和37年2月1日判決)。一方、賃貸人がもとの賃貸借契約を債務不履行によって解除した場合には、転借人は目的物を使用収益する権利を失うとされている(最高裁平成9年2月25日判決・民集51巻2号398頁)。もっとも、これらの判例には批判も強い。なぜなら、債務不履行に基づく解除原因がある場合であっても合意解除の体裁をとる場合もあるし、賃貸人と賃借人が通謀して債務不履行による解除を装えば転借人を容易に追い出すことができるからである。

承諾がある賃借権の譲渡

賃借権が譲渡された場合、それまでの賃借人が契約関係から離脱して従来からの賃貸人と新たな賃借人の間に契約関係が移転する。ただし敷金の返還請求権は新たな賃借人(賃借権の譲受人)には移転しないと解されている。

借地借家法による修正

借地借家法が適用される場合、転貸や賃貸借権の譲渡が比較的容易に認められる場合もある。すなわち、借地契約については、一定の場合、賃貸人の承諾がなくても裁判所の許可を得れば転貸や譲渡をすることができる(借地借家法19条、20条)。この規定(特に20条)では借地上の建物に抵当権が設定されている場合などが想定されている。つまり、抵当権が実行されて借地上の建物が競売にかけられ、買い受けられた場合、建物の所有権とともに土地の賃借権も「従たる権利」(従物の項目を参照)として買受人に移転する。しかしそれは賃借権(借地権)の無断譲渡にほかならず、借地契約の解除原因になってしまうのが原則である。これでは抵当権を設定することが事実上不可能となるため、このような規定が必要になる。

賃借権の物権化

賃借権は地上権や永小作権と同様の経済的機能を果たすとはいえ、本来債権である。しかし建物の保護に関する法律、借地法、借家法、及びそれらを一本化した借地借家法によって、物権に類似した効力が与えられるようになった。これを賃借権の物権化という。具体的には、登記や居住(占有)、明認方法などの対抗要件を備えることで第三者に対しても賃借権を主張できるという効力を中心とする。従来、賃借人が借地上の不法占拠者などを排除しようとする場合、債権者代位権(423条)を流用して、賃貸人の所有権に基づく物権的妨害排除請求権を賃借人が代位行使するという法律構成がとられてきた。しかし、判例は、対抗力のある不動産賃借権については、賃借権の物権化を理由として、賃借権そのものに基づく妨害排除請求権を認めることとなった(最高裁昭和30年4月5日判決)。

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抵当権

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抵当権(ていとうけん)(羅:hypotheca、英:hypothec、仏:hypothèque、独:Hypothek。ただし、英訳ではmortgageとも。)は、日本法を含む大陸法系の私法上の担保物権の一つ。当事者の合意によって設定される約定担保物権(やくじょうたんぽぶっけん)であり、質権とは違って引渡しを要しないために設定者が引き続き使用・収益をすることができるのが特徴である。英米法におけるモーゲージ(mortgage;譲渡抵当とも訳す。)(のうちのlienとされるもの)に似る。 以下、日本法における抵当権について説明する。

抵当権の由来

日本の抵当権規定は、ボワソナード旧民法を介して、フランス法・ベルギー法の影響を強く受けている。しかし、民法制定後、日本でドイツ法的解釈が支配的となると、抵当権は交換価値のみを把握する価値権であり、担保に供された物の使用には介入するべきでないと考えられるようになった(特に我妻栄の影響)。もっとも、20世紀末になると、そうしたドイツ的解釈が日本において前提となる必然性はないと考えられるようになった。

抵当権の概要

以下、日本の抵当権(369条以下)を念頭に説明する。

まず債権者(抵当権者)は自己の債権を確保するため、抵当権設定者(通常は債務者。物上保証を参照)の不動産または権利(地上権及び永小作権)に抵当権を設定する。抵当権は物権であるから、意思表示のみにより設定できるが(176条)、登記が対抗要件となるため(第177条)、ほとんどの場合登記される。

そして債務者が債務不履行に陥った場合には抵当権が実行され、抵当権者はその代金から他の一般債権者に優先して弁済を受け、債権を回収することができる。抵当権の特徴は、抵当権が設定されても債務者から債権者へ担保となっている物の占有を移す必要がなく(同じ約定担保物権である質権は占有を移さなければならないことと対照的)、所有権者は自由に利用・収益・処分ができる点にある。所有権を第三者に譲渡した場合は、抵当権付の所有権が移転することになる。

なお、不動産や地上権及び永小作権以外の権利であっても特別法により抵当権が設定できる場合がある(自動車・航空機等 詳細は抵当権の対象あるいは担保物権法を参照されたし)。

抵当権の目的

抵当権を設定することができるのは、登記・登録制度がある物や権利だけである。これは当該物に抵当権が設定されていることが誰にでも分かるよう、公示する必要があるからである。その典型は不動産であり(第369条1項)、地上権と永小作権にも抵当権を設定することができるが(第369条2項)、そのような形で利用されることはあまりない(よって以下では物に抵当権が設定された場合を念頭に記述する)。

また、各種の特別法によってその対象が不動産以外にも広げられている。前述の通り、登記や登録といった抵当権の公示手段があるものである。鉱業権、漁業権、立木(立木法)、船舶(商法848条)、自動車、農業動産、航空機、建設機械、工場(工場抵当という)がある。さらに、企業組織全体をその対象とする財団抵当がある。ここで対象となるのは工場財団や鉄道財団などである。また財団抵当の手続を簡略化した企業担保権がある。

根抵当

根抵当(ねていとう)は、継続的に発生する債務を一定額(極限度という)まで担保するための抵当権を設定するものである(担保すべき債権が特定されていない)。例えば継続的な取引関係がある場合、その取引から生じた債務を担保するためにある土地に根抵当権を設定する。これが通常の抵当権であると、個別の取引が終わるたび附従性によって抵当権が消滅してしまうので、次の取引の際に改めて抵当権を設定しなければならず、煩雑である。1971年(昭和46年)の民法改正によって398条の2以下に根抵当の規定が設けられたが、実際の取引ではそれ以前から用いられていた。この民法改正では、極度額は債権極度額のことをいい、それまで認められていた元本極度額は設定できないこととなった。

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抵当証券

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抵当証券(ていとうしょうけん)とは、抵当証券法に基づいて不動産に対する抵当権を小口の証券とし、一般投資家が購入できるようにした有価証券を言う。

概要

その歴史は古く、1931年(昭和6年)には同法の施行に伴い、抵当権を付けた債権の販売が開始された。現在の購入単位は50万円ないしは100万円、運用期間は半年〜5年程度である。現在では原券は原則として、財団法人抵当証券保管機構が保管することが定められおり、投資家は代金と引き換えに抵当証券の発行元からその代替となる取引証(元利を保証するためのモーゲージ証書)と、保管機構からの保管証を受け取る事になる。発行会社は半年後に投資者へ利金を支払い、満期時に元本を返還することになる。なお銀行や証券会社などが販売窓口となることもあるが、預金保険や投資者保護基金の保護の対象とはならない。

元利金は原則として、抵当証券の発行会社が保証する(広義の債券。有価証券取引法では「抵当証券法上の有価証券」と定義される)。そのため抵当権の価値に元本が左右される事は無いが、発行会社が倒産した時は元本が戻ってこない危険性(リスク)も有する。現に北海道拓殖銀行や山一證券などが経営破綻した際、同社の子会社が発行し、それらの金融機関が「預金代わり」として販売していた抵当証券の元利保証が、発行会社の連鎖破綻により無くなって(元利の支払が事実上停止した)、訴訟にまで発展したことがある。よって、購入の際には発行元の経営状況を確認する必要がある。

なお大和都市管財(被害額約1100億円、2001年発覚)のように、抵当証券の販売による金融犯罪事件も発生している。

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テナント

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テナントは、貸借契約のもとで家屋を借り受ける借家人のこと。ただし、現代の日本では、ビルや百貨店・ショッピングセンター・鉄道駅構内などの一部区画を賃貸借契約の元で所有・管理・運営者から借り受けて営業する事業者(店舗)のこととして専ら用いる。日本語では店子(たなこ)ともいう。

概要

特にショッピングセンターや百貨店、あるいは都心や駅前などの交通アクセスのいい場所にあるビルなどは商業店舗のテナントが入居することが多く、食堂・レストラン、喫茶店、ファッションショップ、グッズショップ等が入居することが一般的に多い。

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デベロッパー (開発業者)

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デベロッパー(developer)とは開発業者のことで、大規模な宅地造成やリゾート開発、再開発事業、オフィスビルの建設やマンション分譲といった事業の主体となる企業のことである。ディベロッパーとも言う。

規模の小さいものでも例えば一戸建の建売業者などもデベロッパーと呼ぶこともある。

簡単に言うと、販売や仲介、管理と言った役割ではなく、売主や事業主の立場にある企業のことである。

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テラスハウス

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テラスハウス(terraced house)とは、境界壁を共有する複数の戸建て住宅が連続している形式の低層集合住宅。建築や都市計画でよく使われる言葉。英語では、a terracedとか、row house、town houseといった表現が用いられる。日本流にいえば、いわゆる長屋。各戸が土地に接し、テラスを有する。団地の一部として建設されることが多い。

この形式の住宅で有名なものに、東京都杉並区成田東にある公団阿佐ヶ谷住宅がある。1958年(昭和33年)に日本住宅公団が建設した分譲住宅で、総戸数350戸のうち、地上2階建てのテラスハウスが232戸ある。この232戸のうち、174戸の設計を前川國男が手がけたことで有名。老朽化により、2006年中に取り壊されることが決まった。

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等価交換

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等価交換(とうかこうかん)とは、一般的に以下の二通りの意味を持つ。

* 価値や価格が同等の物を、互いに譲渡し合うこと。
* 建築において、大型の建物などを作る際に、土地は地主が、建設費は開発者が負担して建物を作り、完成後にそれぞれがそれぞれの出費の割合に応じて土地と建物を取得する方法。

商業における等価交換

貨幣を基礎とした交換基準が定まる以前(物々交換の時代)には、需要と供給が合致する事が交換の第一の条件であり、これが合致すれば貨幣換算の価値が合致しなくても等価交換がなされたと言えた。

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登記

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登記(とうき)とは、法に定められた一定の事柄を帳簿や台帳に記載することをいう。

一般には権利関係などを公示するため法務局(登記所)に備える登記簿に記載すること、又は、その記載をいう。そのほかには会計法などの規定に基づいて行われる国などの会計帳簿(現金出納簿など)への登記がある。

不動産登記、商業登記などの種類があるが、単に登記というときは、不動産登記を指すことが多い。

不動産登記の機能

不動産登記とは、不動産(土地・建物)の物理的現況及び権利関係を公示することを目的とする登記で、取引の安全を保護するのに役立つ(公示力)。不動産の物理的現況を公示する「表示に関する登記」と、権利関係を公示する「権利に関する登記」の2種類に分かれる。

不動産に関する物権の得喪変更(物権変動)を第三者に対抗するためには、不動産登記(権利に関する登記)をする必要がある(民法177条)。例えば、不動産を購入した者は、売買契約によって所有権を取得する(民法176条。意思主義)が、その登記を怠ると、第三者に所有権を主張できないという不利益を受ける(場合によっては所有権を失うこともある)。これは、登記を信頼して取引に入った第三者を保護するとともに、このような不利益を受けないために権利者が登記を具備するよう促すことによって、実際の権利関係と登記が一致する状態を維持するためである。これによって、登記を信頼して取引関係に入ることが可能になり、取引の安全が担保されるのである。

ただし、以上とは逆に、実際には無権利者であるのに、権利者であるかのような登記がされていたとしても、これを信頼して無権利者から買い受けた者は保護されない(不動産登記には公信力がない)。

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登記識別情報

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登記識別情報(とうきしきべつじょうほう)とは、登記名義人が登記を申請した場合、当該登記名義人に対して登記所から登記識別情報として暗証番号のようなものを通知され、この情報を登記識別情報という。その後、この権利を移転する、あるいは抵当権設定などをする場合には、通知された識別情報を登記申請書の添付情報としなければならない(申請書に明らかに)。

概要

登記識別情報は、自身が権利者であることを登記所で確認するための暗証番号のようなものと考えてよい。たとえば、不動産の購入者が、前所有者から所有権移転の登記をしたときに、無作為に選ばれた12桁の英数字(不動産登記規則61条)が登記所から通知される。

登記識別情報を書面で交付する場合、記載した部分が見えないようにするシールをはり付けなければならない(不動産登記準則37条2項)。

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登記済証

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登記済証(とうきずみしょう)とは、不動産について登記が完了した際に、登記所が登記名義人に交付する書面である。次に権利を移転したり抵当権を設定したりするときに必要となる、重要な書類である。

俗に「権利書」、「権利証」といわれるものであるが、登記済証自体が不動産の権利を表しているわけではなく、登記の申請人が登記名義人本人であることを確認するための本人確認手段の一つである。

不動産登記法改正により、2005年3月7日より「登記済証」はオンライン庁による「登記識別情報」(12桁の符号)に切り替わることとなった。

登記済証による登記申請

AがBに対し不動産を売却し、所有権移転登記をする際には、登記所にA・B間の売買契約書等の登記原因証書を提出する(旧不動産登記法35条1項2号、新不動産登記法61条)。登記官は、その登記が完了したときは、その登記原因証書又は登記申請書副本に「登記済」の印版を押し、受付年月日・受付番号、順位番号を記載した上、これをBに還付する(旧不動産登記法60条1項、新不動産登記法附則6条3項により読み替えられる同法21条)。これが登記済証である。

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登記請求権

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登記請求権(とうきせいきゅうけん)とは、不動産の物権変動があった場合に、登記権利者が、登記義務者に対し、不動産登記を行うことに協力するよう求める実体法上の請求権、あるいは具体的な登記手続を求める登記手続上の権利をいう。

実体法上の登記請求権

不動産を購入して所有権を取得した者や、不動産に抵当権の設定を受けた者は、これらの物権が登記簿に正しく登記されないと、第三者に対抗できなかったり、他人への譲渡が妨げられたりするなど、様々な不利益を受ける。

そのため、買主や抵当権者が、売主や抵当権設定者に対して正しい登記への協力を求める実体法上の権利を認める必要があり、これを実体法上の登記請求権という(以下、単に登記請求権というときは実体法上の登記請求権を指す)。

実体法上の登記請求権を有する者(買主、抵当権者など)を「実体法上の登記権利者」といい、これに対して登記義務を有する者(売主、抵当権設定者など)を「実体法上の登記義務者」という。

登記法上(登記手続上)の登記請求権

実体法上の登記請求権が認められる場合でも、実際に登記を行うためには、不動産登記法の定める手続に従わなければならない。すなわち、不動産の買主や抵当権者は、売主や抵当権設定者に対し、共同申請で登記手続をするよう求め(不動産登記法60条)、任意の協力が得られない場合は、訴えを提起し、確定判決を得て単独申請で登記手続をする必要がある(同法63条1項)。

そして、この場合、登記法上の登記請求権を有する「登記法上の登記権利者」は、権利に関する登記をすることにより登記上直接に利益を受ける者、その相手方である「登記法上の登記義務者」は、権利に関する登記をすることにより登記上直接に不利益を受ける登記名義人である必要がある(不動産登記法2条 12号、13号)。

たとえば、A→B→Cと不動産が売買されたが、登記がまだAにある場合、CはBに対し実体法上の登記請求権を有するが、Bは登記名義人ではないので、登記手続上、登記義務者にはなれない。

このように、登記請求権は、実体法上の裏付けがなければならないが、さらに不動産登記法の定める手続によって制約される。このような登記手続上の制約の下における登記請求権を登記法上(登記手続上)の登記請求権という。

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都市計画

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都市計画(としけいかく)とは、都市の健全な発展と秩序ある整備を図るために、土地利用のあり方、都市施設(道路・公園等)の整備、市街地開発について計画を策定し、その実現を図ることであるといえる。

概要

一般に、都市とは物的に見れば、幹線道路・鉄道・上下水道・大規模公園などの基幹的都市施設、街割(街区割り・敷地割り)によって形成される街路・小公園等の地区基盤施設と宅地、宅地上に建築される建築物、学校・病院等の公共公益施設などから構成される。こうした諸要素の相互関係を適切に保つことが都市計画の基本的な役割であることから、都市計画の構成要素も、都市基幹施設や公共公益施設の配置計画、街割の計画(市街地開発の計画)、建築(土地利用)の規制に関する計画からなることが一般的である。街割の計画は制度的には「土地区画整理事業」「開発許可制度」等を通じて実現される。建築・土地利用の規制は、地域(ゾーン)を区分して異なる規制を課すところからゾーニング(zoning)と呼ばれる。都市基幹施設や土地利用の概略的な配置計画を都市全体について定めておき、個々の地区を開発する際に街割と地区施設、建築規制の計画を一体的に定めた地区詳細計画を定め、これに従った開発を強制する方式もドイツ等では採用されている。

また、都市の整備に関する工学的な学術を都市工学、都市空間の意匠やデザインを都市設計やアーバン・デザインといい、法的制度としての「都市計画」の枠組みにこだわらず、より広い観点から都市空間や都市社会を改善・形成しようとする活動、特に、いわゆる「草の根」型の活動、すなわち住民・市民主導の側面が強く、対象とする地域規模が小さい活動をまちづくりということが多い。

都市計画理論

これまで、望ましい都市の形態についての諸説や、望ましい都市形態の実現のための諸技術は様々に提唱されて来たが、普遍的・決定的な定説という意味での「都市計画理論」は未だ存在していない。歴史的に見ると、19世紀後半から20世紀前半にはユートピア的な都市論が先行した。代表的なものとして、エベネザー・ハワードは田園都市を、ル・コルビュジエは輝く都市を、理想都市を提案している。クラレンス・ペリーは、小学校を中心としたコミュニティを設計する近隣住区を提案している。こういった理想都市や理想コミュニティのイメージをベースに、これをニュータウンや郊外住宅団地として実現する事業が世界の都市計画を主導したといえよう。しかし、理想的な都市を論ずる「都市論」に基づいた都市計画は1960年代に入り疑問視され、計画手法を論ずる都市計画理論が議論されるようになる。

1960年代には、クリストファー・アレグザンダーが、数学の集合論などをもちいて、それまでの機能主義的な、あるいは近隣住区論的な都市計画理論を痛烈に批判している。アレグザンダーは都市空間の認識と集団的設計の道具としてパタン・ランゲージという手法を提案し実践した。また、機能主義的な都市計画や都市再開発事業はジェイン・ジェイコブズによっても批判された。1970年代以降、欧米では、都市計画の課題が、郊外新市街地の開発による住宅供給から、インナーシティ(都市の内部市街地)の老朽化・空洞化・スラム化、歴史的伝統的都市空間の保全再生に移ったこともあり、今日では機能主義的な都市空間の開発や全面再開発を否定し、伝統的な都市空間・都市社会の保全・改善・再生を重視する都市計画論が主流となっている。ケヴィン・リンチは、住民による集合的意識地図から人々がどのように都市を把握しているか理解するべきであると提唱した。リンチの教え子は、アドボカシープランニングの考えを取り入れながら、その後住民とともに都市を考えるデザインゲームなどの手法を開発し、今日まで実践を続けている。

近年の都市計画理論は、再び理想的な都市形態を論ずることが多くなってきた。これは、持続可能な開発を目指す開発論や中心市街地活性化などに端を発している。これを実現するための主導的都市イメージとして、イギリスやアメリカのアーバンビレッジ、ヨーロッパのコンパクトシティ、アメリカのニューアーバニズムなどの動きが起こっている。三者は相違点もあるが、自動車依存型の低密度郊外住宅地開発に対するアンチテーゼとして、公共交通や自転車により自動車に頼らず生活できる比較的高密度な都市形態を提案している点などで共通している。

都市計画法

1968年の制定以来、都市計画法は2度大きな改正が行われている。1998年(平成10年)の地方分権一括法による改正では、都市計画を自治事務として地方公共団体が自らの責任と判断によって行われるものとなった。この後、2000年(平成12年)に当時の建設省が都市計画中央審議会の抜本的見直しを求める答申に沿う形で、都市計画法と建築基準法の改正を行った。これにより、都市計画区域マスタープランの創設、線引きの選択制、準都市計画区域の創設などがなされた。また、2002年6月都市再生特別措置法の制定と併せ、2003年1月の改正都市計画法に、土地所有者、まちづくりNPO等あるいは民間事業者等が一定の条件を満たすことで都市計画の提案をすることができる都市計画提案制度が導入された。この制度では、生活道路、公園の配置、建物の用途や高さ、雑木林の保全などについての素案を都道府県か市町村に提案できる。

イギリスの都市計画

イギリスでは、19世紀の劣悪な居住環境からくる国民の健康問題に端を発し、1909年には初めて都市計画を扱う法律が制定された。Housing, Town Planning etc. Act 1909 により、一定の地域について、画一的な建築条令による市街地開発の基準を白紙化し、より柔軟な計画と管理規約による規制に置き換える権限が地方自治体に与えられた(ただし国会の承認を要する)。Town and Country Planning Act 1932では、都市自治体(Town)だけでなく農村自治体(Country)においてもこうした計画制度(Planning)を採用することが義務づけられた。戦後のTown and Country Planning Act 1947 では、開発権が国有化され、全ての開発が地方自治体による裁量的許可制(Planning Pernission)の下に置かれるとともに、全国土について、裁量的開発許可の参照基準となるディベロップメント・プラン(Development Plan)が策定されることになった。

日本の都市計画制度と比較すると、イギリスでは開発許可を必要とする開発行為の適用範囲が広い。1990 Town and Country Planning Act によれば「開発」とは、建設行為および土地利用目的の本質的な変更と定義される。後者には、土地利用用途 (Use Class) の変更や、土地利用状況の著しい変化が含まれる。この点、建築物や特定の工作物の建設を目的とする土地の区画形質の変更を開発行為と定義し、たとえば農地を駐車場に変更しても開発行為にあたらない日本の制度とは大きく異なる。

また、イギリスの制度では開発によって生じるであろう公共施設需要増加に対して施設整備を行うことなどを条件に開発許可を与えることがある (Planning Obligation)。例えば、ある開発が交通や上下水道の需要増加を生じると予想される場合、その増加分程度の工事または出費を開発者に求めることができる。日本でも宅地開発指導要綱などにより「任意の寄付」として開発負担金を納付するよう行政指導する仕組みが広く自治体に採用されていた時期があったが、急速な都市化の終息と、法的根拠の曖昧な行政指導に対する社会的な批判から、近年はこれを廃止する自治体が多い。

ドイツの都市計画

日本の都市計画制度には、ドイツに起源がある部分も少なくない。とくに、ゾーニング制度(地域地区制)はドイツで発展したものであるし、日本で「都市計画の母」と言われている土地区画整理事業や、戦前の市街地建築物法にあった建築線の制度は、ドイツから導入されたものである。

ドイツで「都市計画」という場合は、自治体(市町村)レベルの計画をさす。プランとしては、自治体(Gemeinde)が、その全域に関して土地利用の骨格を定めるFプラン(Flächennutzungsplan、土地利用計画)と、地区に関して建築の規制や公共施設の配置を定めるBプラン(Bebauungsplan)の2段階になっている。この両者をまとめて建設誘導プラン(Bauleitpläne)と呼ばれ、Fプランは準備的な建設誘導プラン、Bプランは拘束的な建設誘導プランである。いずれも自治体が策定し、自治体議会で決定されることが建設法典(Baugesetzbuch)に定められている。

2段階あるプランのうち、Fプランには行政内部での拘束力しかないが、Bプランには一般的な拘束力があるので、建築する場合には原則としてBプランにしたがう必要がある。その一方で、Bプランがない市街地もかなり残っており、そこでは周囲に適合するかどうかで建築の可否が判断される。

ドイツの都市計画は、「計画なくして開発なし」という言葉で紹介されることも多いが、これは誇張である。また、Bプランについても、屋根の色や窓の大きさまで制限されると、厳格さが強調されて紹介されることもあるが、建築形態に関する細かい事項はBプランでなく地区建築条例で定められるのが一般で、窓の大きさまで制限する例はほとんどない(この条例は、Bプランと同時に議決されるのが通例なので、ドイツ人もBプランと混同している場合がある)。なお、このように、「ドイツの都市計画制度はすばらしい」として内容を誇張し、手放しで礼賛する傾向が、「ドイツ神話」と言われることもある。

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都市工学

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都市工学(としこうがく)とは、人間が安全・快適に過ごすことの出来る都市を構築するための技術を扱う工学である。

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都市再生機構

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都市再生機構(としさいせいきこう、Urban Renaissance Agency)とは、大都市や地方中心都市における市街地の整備改善や賃貸住宅の供給支援、UR賃貸住宅(旧公団住宅)の管理を主な目的とした独立行政法人である。略称は都市機構またはUR、愛称はUR都市機構。2004年7月1日、都市基盤整備公団と地域振興整備公団の地方都市開発整備部門が統合され、設立された。運営形態、業務範囲などは独立行政法人都市再生機構法によって定められている。主な収益はUR賃貸住宅の家賃収入や市街地整備による土地の売却益である。本社は横浜市中区にある。

歴史

高度経済成長期の1955年、中産階級に良質な住宅を供給する目的で日本住宅公団が設立された。当時は都市への人口流入が進み、住宅が極端に不足していた。1956年に第一号の金岡団地(堺市、賃貸)と稲毛団地(千葉市、分譲)が完成、1960年代には東京や大阪の郊外でニュータウンなどの多数の団地が建設された。1970年代には都市再開発事業も手がけるようになった。

1981年、日本住宅公団と宅地開発公団が統合され、住宅・都市整備公団(住都公団)が設立された。経済が安定期に入って住宅の需要が減少したことに伴い、建設する住宅の量から質への転換を図るようになった。また、都市公園の整備などにも力を入れるようになった。1995年の阪神・淡路大震災では約2万戸の復興住宅を建設するなど、被災地の復興に大きな役割を果たした。1999年、住宅供給より都市整備に重点を置く都市基盤整備公団(都市公団)に改組し、分譲住宅の供給を停止した。

2004年、都市基盤整備公団と地域振興整備公団の地方都市開発整備部門が統合され、都市再生機構が設立された。初代理事長には都市基盤整備公団総裁の伴襄が就任。これにより賃貸住宅の名称は公団住宅からUR賃貸住宅に変わった。鉄道事業(公団線小室駅〜印旛日本医大駅)は京成電鉄が設立した千葉ニュータウン鉄道に移管した。

UR賃貸住宅

概要

都市再生機構は新規の賃貸住宅の建設からは撤退し、開発した土地へ民間事業者による賃貸住宅の建設を誘導する。賃貸住宅の建設を行う民間事業者が現れなかった場合のみ、都市再生機構自らが賃貸住宅を建設する。老朽化した建物を建替える場合、家賃が高額化することに居住者の反対が予想されることなどから、積極的に建替えを進めてゆくことが困難な状況となっているケースがある。リニューアルが困難で空き家が増加しているところもある。家賃は近傍の民間賃貸住宅の家賃を基に定められている。民間賃貸住宅は設備や仕様を豪華にして高額な家賃を取るケースが多いが、UR賃貸住宅は質素である。同一建物内でUR 賃貸住宅と民間賃貸住宅が共存することとなった汐留H街区超高層棟(2004年竣工)の例では、次に示すようにUR賃貸住宅の最も高い部屋と比較しても民間賃貸住宅は35万〜180万円くらい高くなっている。

入居条件

年収または貯蓄が一定以上ないと原則として入居できない。賃貸借契約の締結の際、保証人を必要としない。民間事業者や地方公共団体が供給する賃貸住宅との最大の相違点である。この制度は国民生活の安定に大きく貢献している。仲介手数料が不要である(民間の賃貸では不動産屋を通して借りる場合、仲介手数料を要求されることがある)。敷金は必要だが、礼金が不要である(民間の賃貸では、返還されない礼金を要求される制度が残っている場合が多い)。家賃を前払いで1〜10年分まとめて支払うことができ、期間に応じて割引がある。契約の更新に伴う更新料などの諸費用がかからない(民間の賃貸では、数年ごとに更新料がかかる場合が多い)。

デザイン・間取り

DKやシステムキッチンの普及、全戸南向きの配置など、高度成長期の庶民にとって憧れの生活空間を提供し、民間の住宅建設のモデルになった。一方、同じデザインの棟が連続して建ち並ぶといった画一的な住宅建設が個性の無い街並みを生み出し、日本人の住環境を型にはめてしまった側面もある。その反省から最近では住戸タイプを多様化したり、部屋を広くしたり、凝ったデザインなど様々な工夫が行われるようになった。アネックスルーム(離れ)やフリールームを持つ物件もある。

設備・サービス

新築ではエアコンやコンロが付いていないことがある一方、衛星放送、ケーブルテレビ、ブロードバンドインターネット接続などを利用するためのコンセントは必ず付いている。初期に建設された物件にはエレベータ設備がないものが多い。網戸用のレールがないものも多い。団地内に管理事務所が設けられているところが多い。

居住者

初期に建設された住宅の住民はインテリ層が多く、団地族と呼ばれた。一部の団地のみマルチハビテーション制度を利用してセカンドハウスとして借りたり、友人同士でハウスシェアリング制度を利用して借りることができる。単身者でも入居できる物件がある。外国人も比較的借りやすいため、外国人のコミュニティができつつある団地もある。川口芝園団地のように隣接した小学校の児童の多くが外国人児童(2003年の入学児童の4割が中国籍)といったところもある[2]。住民の高齢化などの課題を抱えているところもある。

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土壌汚染

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土壌汚染 (どじょうおせん)とは、土壌中に重金属、有機溶剤、農薬、油などの物質が、自然環境や人の健康・生活へ影響がある程度に含まれている状態をいう。典型七公害の一つ。土壌へ混入した原因は、人為・自然を問わない。

土壌汚染の捉え方

一般に土壌とは、「陸地の表面を覆っている生物活動の影響を受けた物質層」と考えられている。一方、土壌汚染という用語で使用している土壌とは、1)「土地や地盤を構成する物質」または2)「土地」を指している。前者の1を対象としてこの用語が使われ始めた発端は、農用地の耕作土の汚染問題であった。このため土壌そのものの汚染現象を指していた。現在は農用地以外の土地の汚染も問題として表面化し、この現象に対しても本用語が拡大適用されるようになり、土地を構成する物質全般(地盤ともいう)に対する汚染現象を指すようになった。さらに不動産の取引に伴い、土地そのものとしての資源的価値についての評価が行われるようになり、土壌という物質ではなく、後者の2の土地としての意味を持つようになってきた。

* 周辺の自然や人へ影響がない程度、例えば農用地畑等への農薬散布による農薬が含有している状態については、土壌汚染とは言わない。また人が資源として利用する鉱山などの有用物質を含む状態(鉱物資源など)は、それが有害物質であったとしても、汚染とは言わない場合がある。
* 一般には土壌の環境基準値を超過する状態の事と考えられがちだが、環境基準は「人の健康の保護および生活環境の保全のための目標」であること、対象物質が限られていることから、一面を捉えているのみであることに注意が必要である。
* より広義に捉え「土壌の環境機能を侵害または阻害している状態」とする考え方もある。
* 鉱山などの有害物質等を含む天然資源において、人が利用した後の排水・廃棄物を原因として、二次的に重金属等の有害物質が、一般環境中に拡散してしまう場合がある。このように汚染とはいわない場合がある。天然資源を人が手を加えて利用した後に有害物質が拡散した際に、これらが自然環境や人の生活へ影響がある程度に土壌中に含まれた場合、この現象は土壌汚染と考えられる。一方、生産を目的とし人為的に一般環境中に拡散させたのである事から、自然や生活に影響が無くとも、汚染であるとする考え方もある。
* 廃棄物最終処分場に存在するものに対して土壌汚染と言う事はしない。これは第一に土壌は廃棄物ではないこと。第二に廃棄物の最終処分場に入れることのできる対象物は廃棄物だけであるため、廃棄物ではない土壌を入れることはできないこと。また第三に最終処分場は一般環境から物理的に隔離されており、一般環境の現象を言う土壌汚染とは言えないこと。以上の3点をあげることができる。

国の施策における用語と意味の混乱

国や地方自治体の行政上での「土壌汚染」は、「土壌(地盤を構成する物質のみ)が汚染されている現象を指し、地下水や地下空気が汚染されている現象を含まない」としており、実務上は地下水面から上の地盤構成物(砂や粘土など)の汚染のみを扱い、これを土壌環境基準や土壌汚染対策法の考え方としている。

一方、「地盤は水と空気の一体で構成され、これらの相互作用により地盤全体の環境機能が構成されている」との考え方から、国などが使用している「土壌」という用語では本質的意味が異なっている(1.いわゆる土壌層と混乱しやすい、2.土壌・水・空気と一体であるので対策も一体として考えるべき)とし、地質汚染・地盤汚染・地下環境汚染のように言い変えるとともに、行政上の施策の方針を変更すべき(地盤構成物のみではなく地下水も含めた地盤全体の環境機能)と提唱する考え方もある。

このように地盤の汚染問題について、地盤の構成物(砂や粘土など)のみを抽出し、地下水や地下空気を除外し、これを施策として扱っているのは、日本の特徴である。

土壌汚染発生の特殊性

大気汚染や水質汚濁と異なる土壌汚染独自の特徴がある。
この項目は、地下水汚染の記述と重複する。

1. 公害を体感しにくいこと
* 土壌汚染は、体感しにくい公害である。有害物質であるにもかかわらず、それが地下に浸透することにより、目視・においを体感しにくくなり、有害性を感じにくくなってしまう。有害物質を地下に浸透させるという行為は、体感できないがゆえ、公害を発生させているという認識が甘くなり、結果として公害の防止対策として低く扱われてしまう。各種法令等の公害防止施策が制定される以前は、屋外ヤードに野積みによる漏出や、行政指導による工場敷地内への廃水の地下浸透など、土壌に有害物質が染みこみやすい状況にあった。
2. 長期にわたり滞留・蓄積する(拡散が非常に遅い)こと
* 土壌に浸透した有害物質は、吸着などの現象により、土壌のみの汚染は地域的に限定されやすい。また地下水に汚染が拡散したとしても、地下水自体の流速が極端に遅いことも、滞留・蓄積性の高い汚染現象といわれる所以である。
3. 地盤の環境機能は公共財的性格が強いが、土地は所有者の私的財産であること
* 地盤の持っている環境機能は、大気や陸水と同様、ほぼ公共財として機能している。ところが地盤そのものは土地として私有財産となっており、この環境機能も土地の構成要素として含まれている。土壌汚染の対策では、憲法で保障された私有財産に様々な制限を加えることが考えられ、この点について、まだ定まった考え方がない。同様の議論は昭和40年頃から続く地下水についての「私水論/公水論」の歴史があるが、地盤の環境機能として土壌や地層を含む地盤環境全体の考察はほとんどない。
4. 汚染原因者負担の法則(汚染者負担原則)の厳格な適用が困難であること
* 蓄積性の高い汚染であるため汚染発生時期を捉えにくいこと、物質の有害性の認識が後になって変わること、の2点により、汚染の発生時期や汚染原因者を厳密に特定することが困難である。

土壌汚染の発生は、その時代の社会的状況に強く依存する。まず第一に物質の化学的知見の不足から来る影響評価が未熟なこと、次に公害としての社会的認識不足、以上の2点である。

1. 物質の化学的知見の不足
* 取り扱っている物質が、後の化学的知見の発展により、有害ではない物質から、有害である物質と判明することがある。例えば、現在有害と考えられているテトラクロロエチレン(略称にPCEと表示されることが多い)はドライクリーニングの洗浄剤として広く使われていた。当時、洗浄力の高さ・非引火性などの特徴から「夢の溶剤」として、使用が奨励されていた。また有害ではないと考えられていたため、その廃液を地下浸透や大気拡散させていた。このような物質は、他にも「クロム鉱さい」があり、これは地盤強化剤として江東区(東京都)などの沖積低地の地域(軟弱地盤)に埋め立てられ、現在まで続く広域の六価クロム汚染を発生させている。
2. 汚染を体感しにくいがゆえの公害としての社会的認識不足
* 有害物質の使用者にとって、土壌への地下浸透は目の前から無くなってしまうため、公害としての認識が低くなってしまう。なお水質汚濁防止法では無過失責任主義が規定されており、地下浸透した場合、故意・過失に関係なく、法的な責任を有する。
* 使用地域周辺においても、異常性を認識しにくいため、ごく近傍に有害物質があったとしても、公害としての認識が低くなってしまう。
* 体感しにくい対象を未然に防止するためには、認識を高めることが最も重要である。このためには基礎教育が重要であるにもかかわらず、理科教育の中で扱われることは少なく、また理科離れの社会現象も、問題を顕在化させにくくしている。

土壌中の重金属類の分布

土壌汚染を評価するにあたり、そのバックグラウンド値である自然環境下における重金属類の表層土壌中での垂直濃度分布の把握が重要である。これは土壌の種類(土壌区分)により重金属類の垂直方向の濃度分布が大きく異なることによる。

このような土壌中の自然状態での濃度分布データは、日本国内において、統一された基準によって整備はされていなかった。このため環境省では2005年と2006年に、全国の表層土壌中の重金属類の分布調査を社団法人土壌環境センターに委託し、その成果の取りまとめを行っている。この調査対象は表層のいわゆる土壌のみであり、地層の重金属類は一部(全国で10箇所程度)であることと、埋め立て地の土についても一部に限られていることに留意が必要である。

「日本の地球化学図(産業技術総合研究所)」という文献もあるが、この研究の調査対象は、地質時代の河川堆積物であり、加えて一部に現河床の底質を含むことから、土壌の自然環境下におけるバックグラウンド値として扱うには、若干問題があった。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

土壌汚染対策法

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土壌汚染対策法(どじょうおせんたいさくほう)平成14年(2002年)5月29日法律第53号は、土壌汚染の状況の把握、土壌汚染による人の健康被害の防止を目的とした法律である。

目的

土壌汚染の状況の把握に関する措置及びその汚染による人の健康被害の防止に関する措置を定めること等により、土壌汚染対策の実施を図り、もって国民の健康を保護する(法第1条)。

策定の背景

土壌汚染の対策は、(1) 汚染の未然防止と、(2) 既に発生した汚染の浄化等、に大別できる。

汚染の未然防止については、

1. 水質汚濁防止法による有害物質の地下浸透の規制
2. 廃棄物の処理および清掃に関する法律による廃棄物の埋立方法の規制

などにより対策が進められてきた。

既に発生した汚染の対策については、

1. 環境省(当時は環境庁)により人の健康を保護する上で維持されることが望ましい基準として環境基準を定め、逐次対象項目を追加
2. 土壌汚染の調査、除去等の措置の実施に関する指針を定め、指針を踏まえた地方公共団体の事業者等に対する行政指導

という形で進められてきた。

一方、典型七公害(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭)のうち、土壌汚染だけは法規制がないと言われ、土壌汚染対策に関する法制度の確立が課題となっていた。またこれまでの法律は、農作物の生産保護を第一とする農用地に限定されていた。

近年、工場移転によって跡地の再開発をすることが多くなったが、工場跡地で重金属類や揮発性有機化合物等の土壌汚染やこれに伴う地下水の汚染が次々に発見されるようになった。このため、具体的対策の法的な整備が必要となり、2002年に土壌汚染対策法が制定された。

概要

土壌汚染状況調査
有害物質使用特定施設が設置されている敷地の土地所有者等は、当該特定施設の廃止時に土壌汚染状況を調査しなければならない。
指定区域の指定・台帳の調製
土壌が汚染されていることが判明した場合は、都道府県知事によって区域が指定され、台帳が作成され、閲覧ができるようになる。
土壌汚染による健康被害の防止措置
都道府県知事によって汚染の除去等の措置命令ができる。

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土地

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土地(とち)とは、一般的には地表が恒常的に水で覆われていない陸地のうち、一定の範囲の地面にその地中、空中を包合させたものをいう。なお、河川や湖沼などの陸地に隣接する水域も含むことがある。地中の土砂、岩石等は土地の構成部分にあたる。

資産としての土地

資産としては不動産に分類される。元々一体の陸地を人為的に区分して個別の不動産として扱われる。隣接する土地との境界線確定で紛争となることは昔から多く見られる。分筆 、合筆も参照されたい。

経済学における土地は、資本、労働、経営(組織)とならび、付加価値を生み出す生産要素としてとらえられる。

土地は、固定的にして硬直的な自然的特性(地理的位置の固定性、非移動性、永続性、不増性、個別性等)と可変的にして流動的な人文的特性(用途の多様性、併合及び分割の可能性、社会的及び経済的位置の可変性等)を有する。さらに、人間の生活と活動に欠くことのできない基盤と位置づけられる(参考:不動産鑑定評価基準)。

近代における市場経済においては、土地は市場での取引の対象となる。また、土地を売買・所有すると、税が課せられることもある。

土地については、財産権が保障される一方で、その公共性から、多くの国で、土地については公共の福祉を優先させるものとされ、使用収益に様々な規制が設けられている。

日本における土地についての基本理念については、土地基本法に定められている。

土地の価格のことを地価という。地価も、他の財と同様に、需要と供給の相互関係、代替競争関係にある他の財、不動産の価格等によって左右される(参考:不動産鑑定評価基準)。

社会主義体制のもとでは、土地の所有権は一元的に国家に帰属する。

「土地鑑」(「土地勘」と誤って表記されることもある)という言葉がある。

土地は地理的位置の固定性を有するが、地殻変動や水害などにより地形が変化し、水没してしまうこともある。

水域に土砂を投下し、埋立地を造成することで土地を増やせる。一方、メガフロートにより造られた場所を「土地」と認めるか否かについては、まだ議論の余地がある。

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土地家屋調査士

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土地家屋調査士(とちかおくちょうさし)とは、他人の依頼を受けて、土地や建物がどこに あって、どのような形状か、どのように利用されているかなどを調査、測量して図面作成、不動産の表示に関する登記の申請手続などを行う測量及び表示に関する登記の専門家のことである。

制度の概要

土地家屋調査士法を根拠とし、監督官庁は法務省である。土地家屋調査士の資格を得るには、法務大臣の認可を受けるか、法務省が実施する土地家屋調査士試験に合格する必要がある。土地家屋調査士となる資格を有する者は、事務所を設けようとする地を管轄する都道府県内に設立された「土地家屋調査士会」へ入会して、日本土地家屋調査士会連合会に備える土地家屋調査士名簿に登録を受けなければならない。

土地家屋調査士会に入会している土地家屋調査士または土地家屋調査士法人でない者(公共嘱託登記土地家屋調査士協会を除く)が、土地家屋調査士の業務を行った場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金、土地家屋調査士または土地家屋調査士法人の名称またはこれと紛らわしい名称を用いたりした場合、100万円以下の罰金に処せられることがある。

業務

土地家屋調査士法第3条の規定によれば、土地家屋調査士は、他人の依頼を受けて、次に掲げる事務を行うことを業とする。

1. 不動産の表示に関する登記について必要な土地又は家屋に関する調査又は測量
2. 不動産の表示に関する登記の申請手続又はこれに関する審査請求の手続についての代理
3. 不動産の表示に関する登記の申請手続又はこれに関する審査請求の手続について法務局又は地方法務局に提出し、又は提供する書類又は電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。 5において同じ。)の作成
4. 筆界特定の手続(不動産登記法第6章第2節の規定による筆界特定の手続又は筆界特定の申請の却下に関する審査請求の手続をいう。5において同じ。)についての代理
5. 筆界特定の手続について法務局又は地方法務局に提出し、又は提供する書類又は電磁的記録の作成
6. 1〜5に掲げる事務についての相談
7. 土地の筆界(不動産登記法第123条第1号に規定する筆界をいう。第25条第2項において同じ。)が現地において明らかでないことを原因とする民事に関する紛争に係る民間紛争解決手続(民間事業者が、紛争の当事者が和解をすることができる民事上の紛争について、紛争の当事者双方からの依頼を受け、当該紛争の当事者との間の契約に基づき、和解の仲介を行う裁判外紛争解決手続(訴訟手続によらずに民事上の紛争の解決をしようとする紛争の当事者のため、公正な第三者が関与して、その解決を図る手続をいう。)をいう。)であって当該紛争の解決の業務を公正かつ適確に行うことができると認められる団体として法務大臣が指定するものが行うものについての代理
8. 7に掲げる事務についての相談

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土地家屋調査士法人

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土地家屋調査士法人(とちかおくちょうさしほうじん)とは、土地家屋調査士法によって定められた、土地家屋調査士のみを社員とする法人をいう。

概要

土地家屋調査士法第26条によれば、土地家屋調査士法人は、土地家屋調査士の業務を行うことを目的として、土地家屋調査士が共同して設立した法人のことを指す。 また、同法第27条によれば、土地家屋調査士法人は、その名称中に土地家屋調査士法人という文字を使用しなければならない。

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徒歩所要時間

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徒歩所要時間(とほしょようじかん)は、不動産の表示に関する公正競争規約(平成12年7月7日公正取引委員会告示 第14号)15条11項にて以下のように定められている。

* 徒歩による所要時間は、道路距離80メートルにつき1分間を要する(時速4.8km/h)ものとして算出した数値を表示すること。この場合において、1分未満の端数が生じたときは1分として計算すること。

従って、「徒歩10分」と表示されていれば、距離が720から800メートルあることになる。

不動産関係の広告で、最寄の鉄道駅やバス停から物件までの所要時間の表示のほか、事務所や工場などへの案内広告においてもしばしば用いられる、紹介対象の所在地への徒歩による時間距離を表現する際の「徒歩x分」という表記は、この規約に基づいている。

なお、信号待ちおよび歩道橋・地下道の上がり降りに要する時間は含まない。

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デザイナーズマンション

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デザイナーズマンション(Designers' Mansion)とは建築家のコンセプトが前面に表れた集合住宅のことである。変わった外観・間取りを持つ物件が多い。

デザイナーズマンションに多く見られる特徴

* コンクリート打ちっ放しの内装を持つ物件が多い。
* ワンルームが多く、ファミリー向けの物件が少ない。
* トイレ、風呂はガラスで仕切り、部屋に見せるようにした物件が多い。
* 冷蔵庫、洗濯機置場専用の収納スペースが設けられている物件が多い。

デザイナーズマンションに多く見られる設備の特徴

* 螺旋階段が設けられているものが多い。
* 猫足バスなど、浴室にこだわったものが多い。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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畳(じょう)は、部屋内に何枚の畳が敷き詰められているかで部屋の大きさ(床面積)を表す単位。本来は、実際に畳が敷かれている部屋(和室、日本間)の畳の枚数で床面積を表すものだが、畳が敷かれていない部屋の場合でも一般的な畳の大きさに基づいて面積を計算し便宜的に「じょう」で床面積を表す場合がある。ただし、畳の大きさには複数の種類があるので、どのサイズの畳に基づくかによって面積は変わるので注意が必要である。

畳(たたみ)は、日本で利用されている伝統的な床材である。 芯材になる板状の畳床(たたみどこ)の表面を畳表(たたみおもて)でくるんで作る。縁には畳表を止める為と装飾を兼ねて、畳縁(たたみべり)と呼ばれる帯状の布を縫い付けるが、一部には縁の無い畳もある。

畳には縦横比が2:1になっている長方形の一畳サイズと、これを横半分にした正方形の半畳サイズの2種類がある(以下の記述は特に断らない限り一畳サイズに関するもの)。大きさは3尺×6尺(910mm×1820mm)のものが基本となるが、部屋の寸法に合わせて注文生産される場合が一般的なのでサイズは一定していない。一般的な規格としては、京間(本間)、中京間(三六間)、江戸間(関東間、五八間)、団地間(公団サイズ、五六間)の四種類が有名である。この他にも地域ごとに様々な規格が存在する。

畳床

乾燥させた稲藁を強く圧縮して縫い止め、厚さ5cm程度(標準的には5.5cm)の板状に加工するのが最も伝統的な製法であり、藁床(わらとこ)と呼ばれる。稲作の副産物として生じる稲藁を有効に活用したもので、適度な弾力性、高い保温性、室内の調湿作用や空気浄化作用など高い機能をもつ。

しかし、近年では材料の入手が困難であること、製造が難しいこと、重くて取り扱いが面倒であること、ダニ等の害虫が繁殖しやすいこと、カビが生えやすいこと、などの理由から新素材が利用される場合が多い。木材のチップを圧縮成形したインシュレーションボードや発泡ポリスチレンを単板あるいは積層させたもので、建材畳床(けんざいたたみどこ)、または化学床(かがくとこ)と呼ばれる。安価で軽く、階下への防音性能に優れるが、踏み心地や通気性では藁床に及ばないと言われている。

畳表

い草または七島い草(しちとういぐさ)の茎を乾燥させて織ったござで、様々な織り方がある。い草を緯糸(よこいと)、麻糸か綿糸を経糸(たていと)にして織り上げるが、ほとんどは一目の中に経糸を2本ずつ織り込んだ諸目表(もろめおもて)と言われる織り方である。縁無し畳には、一目に経糸を1本ずつ織り込んだ目積表(めせきおもて)という織り方のものが利用される。

年月が経つと擦り切れるため、業界団体などは3年から5年に1度を目安に畳からはがしてひっくり返したり(畳返し)、新たな物に張り替える(表替え)ことを勧めている。[1]

飲食店ではタバコの焼け焦げや食べこぼしなどで傷が付いたりシミが出来ることがある。それを見込んで、近年は深夜に表替えを行う畳屋がある。

畳表は畳床と異なり現在でも天然素材が一般的だが、合成繊維を織った畳表や合成樹脂の表面に畳の目を型押ししたシート状の畳表もある。

畳縁

一般的に畳床を畳表で包むとき、長手方向には畳表を巻き付けて裏側で畳床に縫い付ける(この側面部を"框"かまちという)が、横方向は畳床の幅に合わせて畳表を切り揃えてしまう。切り放しのままでは畳表が固定されないので、畳縁で切り口を隠すと同時に畳床に縫い付けて止める。

畳床を畳表で包むときに、縦方向だけでなく横方向にも巻きつけて、折り込むように裏側で縫い付けると縁無し畳となる。ただし、一般的な畳表(諸目表)を横方向に巻き付けようとしても緯糸のい草が鋭角的に折れ曲がっていまい上手くいかない。縁無し畳の場合には織り目が詰んでいる目積表(めせきおもて)が一般的に利用される。

畳縁は目立つので、色や柄で部屋の雰囲気が大きく変わる。昔は、身分等によって利用できる畳縁に制限があった。

寸法

日本家屋は3尺×6尺(半間×1間、910mm×1820mm)という寸法が全ての基本となっており、これを尺モジュールという。畳もこの寸法が基本となるが、2:1の縦横比が崩れないように長さを増減した各種の規格が存在する(半畳サイズの畳は1:1の縦横比)。以下は1畳サイズの各種規格である。

京間(きょうま)、本間(ほんま)、本間間(ほんけんま)
3尺1寸5分×6尺3寸(955mm×1910mm)のサイズ。主に関西・中国・四国・九州で使用されている。
中京間(ちゅうきょうま)、三六間(さぶろくま)
3尺×6尺(910mm×1820mm)のサイズ。主に愛知・岐阜・三重県の中京地方や福島・山形・岩手の東北地方の一部、および北陸地方の一部と沖縄、奄美大島で使用されている。
江戸間(えどま)、関東間(かんとうま)、五八間(ごはちま)
2尺9寸×5尺8寸(880mm×1760mm)のサイズ。関東、東北、北海道など東日本の大部分の地域で使用されており、現在では全国的な標準規格になりつつある。
団地間(だんちま)、公団サイズ(こうだん―)、五六間(ごろくま)
2尺8寸×5尺6寸(850mm×1700mm)のサイズ。公団住宅、アパート、マンション等、共同住宅や高層住宅のほとんどで使用されている。
その他

六二間
(3尺1寸×6尺2寸、940mm×1880mm)九州地方の一部で利用されている。
六一間
(3尺5分×6尺1寸、925mm×1850mm)近畿・中国地方の一部で利用されている。

規格外のさらに小さいサイズや、縦横比が2:1になっていない変形サイズも存在する。これらは、部屋の寸法に合わせて注文で作られたものである。

畳の寸法の実態

実は畳のサイズには、上記のような概念は無い。一般的な概念としては上記で問題ないのだが、規格という言葉が当てはまる物ではない。

畳のサイズに違いが出たのは、もともと一間(いっけん)という、税金の概念が出始めた時代の影響である。秀吉の時代に柱の外から外までを一間と定めたが、江戸時代には柱の内から内までを一間として、事実上の増税を行った。その時代の建築では、この一間の検知棒を基準にして建物を造ったと考えられ、殆どの造作物が検知棒の長さを一つの単位とすることになる。これによって、畳もおおよその平均が出来○○間といわれるサイズが多くなっただけである。

ただし現代・近代の建築では、畳をあらゆる大きさの部屋に合わせる必要から、定規を使う必要が出来、その当時に使っていた尺定規をつかったものが6 尺×3尺の名残として残っている。尺貫法改正や、現代のハウスメーカーがメートル法を使い慣れるにあたり、メーターモジュールの畳ができあがる。製作基準としては6尺×3尺未満であるか、2000mm×1000mm未満であるかの違いのみである。

歴史

畳は、中国から伝播したものではなく、日本で発展してきた敷物であり、原始的な毛皮や筵などの敷物に縁をかがるなど成形技術などが加わり、発展して成立したものと考えられている。

畳の原形となるものの成立は古く、既に古事記の中に「皮畳」、「絹畳」、「菅畳」の記述が見られるほか、正倉院には聖武天皇と皇后が使用した畳(薄い筵にい草の表が張られ、縁かがりがされているもの)が残されている。

現代の畳に近づくのは平安時代に入ってからであり、厚みが加わるとともに大きさの規格化が進められている。延喜式では、階級により大きさや縁の色が定められている。平安時代までは板床に敷くクッションの一種の様な感覚で使われていたが、鎌倉時代に入ると、部屋全体に畳が敷かれる様式が定着。江戸時代に入ると、畳そのものが重要な建築物の要素として見なされるようになり、城や屋敷の改修工事を司る役職として畳奉行が任命される例も見られた。

最近は生活の洋風化に伴い畳を敷き詰めるのではなく、平安時代のようにクッションとして1枚から数枚程度板間に置く、という形が復活しつつある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

タペストリー

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タペストリー (Tapestry) は織物の一種で、壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物。タペストリーは英語で、仏語のタピストリーからきている。製織の技術では日本の綴織(つづれおり:平織の一種で、太い横糸で縦糸を包み込むことで、縦糸を見えなくして横糸だけで絵柄を表現する織物)に相当するものである。しかし、規模、用途、材料、様式などは東洋のものとはかなり異なり、完成までに3年を要する作品もある大変に高価な物であった。最盛期は中世末期であり、現在では、ゴブラン織とも呼ばれる。

タペストリーは機を使って手作りされる。タペストリーは表面に出ている横糸によってカラフルな模様や絵柄を創り出す織物で、縦糸は完全に横糸に隠れて見えなくなっており、これが縦糸と横糸の両方が見える衣服などの布との違いである。タペストリーを織る場合、縦糸には普通木綿の糸や亜麻(リンネル)の糸が使われる。絵柄を作る横糸には羊毛(ウール)や木綿のほか、絹糸、金糸、銀糸などが使われる。

タペストリーは専門の職人が作るが、芸術家も制作する(日本では染織や工芸も芸術の一分野とみなされているが、西洋では純粋芸術(ファインアート)より一段低い応用芸術の一分野とされ、純粋芸術家が染織を直接手がけることが奇異の目で見られる場合があった)。厚紙に書くタペストリーの設計図(タペストリー・カートゥーンと呼ばれる)を名のある芸術家が描き、これをもとに職人がタペストリーを織る分業体制をとる場合もある。名画を再現したタペストリーは長年にわたり多くの工房で作られてきたほか、織物独特の存在感・素材感に惹かれた芸術家が工房と共同してタペストリーを手がけている。パブロ・ピカソは『ゲルニカ』のタピストリーを複数製造しそのうち一つが国際連合の国連安全保障理事会議場前に飾られているほか、ジョアン・ミロや建築家ル・コルビュジエなどがタペストリーを職人と共同制作している。

タペストリーという言葉は、キャンバスワークやニードルポイント(どちらも、荒い格子の織目が見えるキャンバス地の布などに、織目を目印にして刺繍糸や毛糸で刺繍をほどこすもの)などの刺繍に対しても誤って用いられることがある。キャンバスワークやニードルポイントによる刺繍の表面の見え方はタペストリーの表面によく似ているため、これらの刺繍も慣例的にタペストリーと呼ばれるようになったのである。

綴織の歴史は古く、エジプト第18王朝のトトメス3世の墓からも鮮やかな麻の綴織が出土している。タペストリーはヘレニズム時代にはすでに存在しており東西交易で広く流通している。紀元前3世紀から紀元前2世紀に作られた古代ギリシア風のタペストリーの一部が、中国西部のタリム盆地から発見されている。

タペストリーは14世紀初頭のヨーロッパで新たな発展を遂げた。最初はドイツやスイスで盛んに製造されていた。次第に生産地はフランスやベルギー、オランダへと拡大した。

14世紀から15世紀にかけて、フランス北部のアラスが織物で栄えた都市だった。特に上質のウールで織られたタペストリーはヨーロッパ各地の城や宮殿を飾るために輸出された。しかしフランス革命の混乱の中、アラスのタペストリーの多くは織り込まれた金糸を取り出すために焼かれ、今では数えるほどしか残っていない。現在でも、「アラス」は産地を問わず上等なタペストリーを指す言葉として使われている。

16世紀までにフランドルがヨーロッパのタペストリー生産の中心地となった。17世紀、フランドルではタペストリーは、議論の余地はあるにしても最も重要な生産物であり、この時代に作られた多くの種類のものが現存しており、模様や色彩の複雑な細部もはっきり残っている。

ゴブラン(Gobelin)がタペストリーの代名詞となったのはフランス王の力による。15世紀半ば、パリ市街のすぐ外でジャン・ゴブランとその家族が染織工場を始め、非常に成功した。芸術や産業を支援したアンリ4世は17世紀始めにフランドルから2人の職人を招いてゴブランの工場で王宮用壁飾りにするタペストリーの生産をさせ、ゴブラン織の名は有名になった。1662年、ルイ14世の時代に財務総監ジャン=バティスト・コルベールはゴブラン工場を王立家具工場の一部とし、画家シャルル・ルブランの運営と監督の下で多くの優れた画家に下絵を描かせたタペストリーを生産した。ゴブラン工場は17世紀末、政府の財政難で閉鎖したが、後にタペストリー生産を再開し現在に至っている。

装飾的なタペストリーが中世ヨーロッパで隆盛を極めたのは、持ち運びできることにも理由がある。王たちや貴族たちは屋敷や別荘や旅先へタペストリーを丸めて持ち運び、到着すると壁に掛けて楽しんだ。キリスト教会では、特別な日などに聖書の場面を表したタペストリーを取り出して飾った。また冬の間、防寒用として熱を逃がさないために城の部屋の壁にタペストリーを飾ることもあった。こうしたことから、タペストリーは絵画以上に貴重な工芸品として取引されていた。

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暖炉

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暖炉(だんろ、煖炉とも、Fireplace)とは室内に作りつけられた暖房装置の一種。

耐火煉瓦や石材などを用いて室内の壁面に作られた凹型の炉で煙突で家屋の外部と直結している。

炉内で薪やガスを燃やし、その熱で室内を暖房するが、ストーブとの根本的な違いは煉瓦や石材に吸収されたエネルギーを用いて薪に輻射熱を与えて燃焼させ、その余禄を人間が得ることである。すなわち、燃焼室の後方と下方には耐火煉瓦が必要でその断熱には最大限の注意を払わねばならない。また、煙突への接続部はスロート(英語でthroat, のどの意味)があり、燃焼ガスのみが高速で吸いだされるよう、絞りが与えられている。これがないと室内の空気がどんどん吸いだされてしまい、寒くて仕方がないことになる。もちろんダンパーでその開度は調節でき、不使用時には閉めることができる。

炎の前方には耐熱ガラスの扉がつけられることもあるが、その場合輻射熱がかなり減少するので、暖炉後方に通気し、得られた熱風を下から噴出して熱効率を改善するタイプも多い。

前面が開放式の場合、はぜた火の粉を止めるため暖炉の前方60cmぐらいのところに金網を立てる。金網と炎の間の床(ハース、英語でhearth)は耐火材で作られる。

普通の暖炉は室内の空気を消費してしまうので、燃やせば燃やすほど火から遠いところではすきま風で寒くなる。最近の欧米の設計手法では、空気取り入れ口を暖炉の下の灰箱下に設けて、外部の空気で燃やすようにしている。

また、完全に外部の空気だけで燃やして、熱交換器を用いて熱だけを取り出し、炎をガラス窓から見るタイプも出現している。薪をくべる時には扉を開けるが、その他は一切外気との接続を断つので換気量が少なく、パッシヴ・ソーラーハウスに適する。

薪は広葉樹を用いなければならない。スギやマツでは火の粉が多く、火事の原因ともなる。また、ススが出て煙突が詰まリやすい。煙突は断熱の良い金属の二重煙突を使うと煙突掃除をしなくて済む。煙突内部が高温に保たれるのでタール分が付かず、すべて排出されるからである。

暖炉の場合、表面に木材や石材を化粧材として貼り付けたり、上部に棚状になったマントルピースを作ることが多い。

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台所

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台所(だいどころ)は、キッチン、厨房(ちゅうぼう)、調理場(ちょうりば)、(お)勝手(かって)などともいわれ、調理を行う場所。流し台(シンク、給水設備、排水設備)、加熱調理器(コンロ)、換気設備(換気扇)、作業台(ワークトップ)、収納庫(キャビネット)と作業空間から構成される。

台所やキッチン、(お)勝手という呼び方は、主に一般住宅の調理設備を指し、厨房や調理場という呼び方は、飲食店や給食センターなどの大規模な業務用の調理設備を指すことが多い。

レストランなどの営業目的の台所(厨房、調理場)は、作業人数に合わせた適切な広さや設備、例えば衛生上の観点から、二層式のシンクや手洗い器、消毒薬の設置を要求されたり、定期的な検査が必要とされたりする。調理場の衛生状態が悪いと、集団食中毒の原因ともなるため、しっかりした衛生管理が求められる。

語源は平安時代の台盤(食物を載せるための脚付きの台)とも、人間の根幹たる胎盤ともいわれる。

食物を調理するためには、洗う、切る、煮炊きするなどの動作が必要である。竪穴式住居では各住居の中央において、直火による加熱調理が行われ、高くなった中央が排煙の役割を果たした。このように家族が密集した状態では、衛生上問題があり、また、これらを機能的に満足させることができなかった。そのため、はじめ、住居の端に台所空間が移動させられたが、そのうちに独立した室が作られたのが、台所のはじまりとされる。

加熱調理器の発展は定住型の民族の中で行われた。燃料となる薪は都市部でしばしば高価なものであり、熱利用の効率性が求められた。かまどは熱を効率的に使用することができた。しかし持ち運びは不可能で、遊牧民族の間では普及しなかった。また、火力調整が難しく、囲炉裏などのように、直火による調理方法も一方で行われた。かまどと囲炉裏は要求される機能が異なるため、両方が存在することもあり、製造する手間や空間の無駄を省くため、時代や場所によっては、片方のみが存在している場合もある。

台所空間で洗う作業を行うためには排水設備が必要で、都市レベルでの優れた土木技術が必要であった。したがって、古くから水道を取り入れられる国、地域は限られていた。古代ローマのローマ水道では、使用料を払えば誰でも台所へ水道を引き込むことができた。このようなケースは稀で、多くの場合、洗う作業は井戸周りや川で行われた。室内の台所空間では簡素な流しが使われた。どちらにせよ、台所空間は衛生を保つため、その床を耐水性に優れたものにする必要があった。土間の空間はその要求に応えることができた。

近代に入り、下水設備が整うと、台所空間に水道が持ち込まれた。流し台は石、コンクリート、人造石研ぎ出し、トタン、ステンレスハンダ溶接と進化したが、常に湿気をもった流し台は不衛生になりやすかった。戦後の日本では台所空間の不衛生を払拭するため、工場生産されたプレスステンレス式の流し台(KJ流し)が近代的な公団住宅の土台として使われた。プレスされたシンクは漏れることなく、下水設備への接続を可能にした。機能別セクションに分けられたセクショナルキッチンは流し台寸法の規格化(モジュール化)にも寄与した。 また、個別生産されていたシステムキッチンの原型が製品として登場し、利用者の要求を広く取り入れた結果、セクショナルキッチンに代わる流し台として広く普及し、今日に至っている。

方位との関係

台所はかつて、北側に配置される傾向が強かった。これには、冷蔵庫などの保存技術が発達していなかったため、日光による食物の腐敗を防ぐ目的があった。従来の傾向は保存技術が発達した時代になっても伝統的に受け継がれることが多かったが、近年は生活様式の変化により、居間、食事室と一体化した台所が南側に配置されることもしばしば見受けられるようになった。

食事室(ダイニング)との関係

作る場である台所は、食べる場である食事室(ダイニング)との関係が非常に重要になってくる。より独立性を持たせ、臭気の拡散を防ぐ独立型キッチン、作業台や流しが食事室方向に向き、家族と会話しながら作業できる対面式キッチン、ダイニングテーブルと台所流し天板が一体になった開放型(オープン)キッチンまで様々である。開放性を求める場合、臭気の拡散を防ぐ工夫も必要で、特にオープンキッチンは作業台を常に整頓しておかないと見苦しいため、選択は慎重に行わなければならない。

* セクショナル(セパレート)キッチンは、流し台、調理台、コンロ台、収納庫などの部材を並列配置して構成された台所。一般的には製造費が安く、取替えも比較的簡単であるが、テーブルトップに繋ぎ目ができ、また、規格によって製造されるため、意匠や構成の制限が大きい。奥行き寸法は 550mmと600mmがある。間口寸法は組み合わせにより調整が可能で、通常150mmの倍数で構成される。材質はテーブルトップがステンレス、キャビネットはプリント合板(合板に柄を印刷したもの)やほうろう仕上げ鋼板等が一般的である。

* システムキッチンは、流し台、調理台、コンロ台、収納庫、自動食器洗い機などの部材をパーツとして組み合わせ、一枚板で製造されたテーブルトップを乗せた一体構成の台所。構成選択の幅が広く、意匠的な統一感が図られるが、部材の取替えは困難である。日本におけるシステムキッチンの部材は各メーカーで規格が違うため、メーカーを超えての構成、取替えは通常不可能である。奥行き寸法は間口の小さいミニキッチンで600mm、一般的なものでは650mmであるが、それ以上の大きさを持たせるメーカーもある。幅は小さいもので900mm、一般家庭用では1800mm,2400mm, 2550mm,2700mmなどが使われる。材質はテーブルトップがステンレスや合成樹脂、キャビネットは化粧合板や合成樹脂、鋼板等が一般的である。

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地下室

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地下室(ちかしつ)は、地面より低い場所、いわゆる地下空間に位置する人工構造物のうち、室内空間を保持していて部屋としての機能を有するものを指す。建築基準法上は、地盤面がその階の床よりも1m以上あがっていれば地階となるが、場合によっては地階の一部の室が完全に地上に現れていることもあるので、地下室という言葉の持つ一般的なイメージとは若干異なる。

地下室は、家やビルなどの建物を建てる際、地上だけでは要求するスペースが足りない場合などに地下のスペースを有効活用するために作られることが多い。また、地上階では果たせない地下ならではの役割もある。暖かい空気は上へ昇るという性質から、地下室の内部は地上よりも温度や湿度が低い。そのためワインを保存するのに適している。ただし、木造家屋・壁が薄い場合・新築RC建築物・地下水の存在などの条件下では湿度が高くなり、完成から1年程度は様子を見ながら使用する必要がある。特に地下水の多い都市や川沿いの土地の場合、地下室は地下水の浸透による壁面のひび割れなどの恐れがある。

その他、オフィスビルの地下には駐車場や空調・上下水道・電気設備が、デパートの地下には食品売り場や地下街との連絡通路、さらにその下には商品搬入窓口・倉庫がある。欧米のオフィスやアパートには、天井に近い窓だけが地面に出ており部屋に光が入る半地下構造の地下階をそなえたビルも多く、日本でも戦前までのオフィスビルには多く見られる。また民家の地下室には、台所の床下を有効利用できるように物置となっていることが多い。ヨーロッパの家では食料の保管庫として地下に「セラー(cellar)」と呼ばれる部屋を設けている。

豪雪地帯で民家の1階部分が雪で埋没した場合、2階部分が1階となり、雪に埋もれた本来1階部分であった場所が地下となる。また地下シェルターなどの防空壕として地下空間を開発しておくと戦争状態や自然災害のときに安全である。実際に、ヨーロッパの家屋の地下室・食料庫は、第二次世界大戦時の空襲からの避難場所や敵軍からの逃げ場所として活用された。スイスでは、かつては各家庭に核シェルターを設置することが義務付けられていた。現在も公共施設等には核シェルターの設置が義務付けられており、『民間防衛』の中では地下室を有事の際に防護設備として使えるよう解説がなされている。永世中立国であるスイスが防衛のためにそうした制度を採用したのは納得のいくところだが、地下シェルターの普及率が人口に対して100%を超えてきたことや冷戦の終結などを受けて、そうした制度に疑問を抱く風潮も生まれてきているのが実情のようである。

地下室に自然光を導入する方法として、ドライエリア (からぼり)を設ける・トップライトを設けるなどがある。ドライエリアとは、地下室の周囲を掘り下げた空間のことであり、採光のほかにも、閉塞感の解消、避難経路の確保、通風の確保などの機能がある。

地下の階数の数え方は地上のとは逆で、地面を基準に下に向かっていく度に地下何階という数字が増えていく。略式表示は地上の場合1階であれば「1F」と表示されるが、地下1階の場合「B1」と表示される。

地震などの災害時には、地下室に閉じこめられた人間がいる可能性を考慮する必要がある。上屋が潰れている場合には、重みで天井が崩落する恐れがあるので、柱の破片などを利用して支柱とすることが安全である。

また捜索側も、その家庭に地下室があるか、ある場合はどのようにすれば安全に進路を確保できるかを検討する必要がある。

ビル火災においては、特に駐車場火災の際の漏電対策として、ハロゲンガスや二酸化炭素ガスを充満させ消火させる装置が設置してある場合がある。火災警報が発令された際には、窒息死しないために、可及的速やかに退去しなければならない。日本においても、この設備が誤作動した地下駐車場内に立ち入った警備員2名が酸欠死した事故などが発生している。

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土間

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土間(どま)とは日本建築に於ける家屋内の一部を構成する間取りである。

日本の伝統的な民家や納屋の屋内空間は、人間の生活面が柱によって地面より高くしつらえられ、木の板などが敷かれた「床(ゆか)」という装置が敷かれた部分と、地面と同じ高さの部分とに分けられる。この後者が土間である。土間の仕上げには、三和土(漆喰を塗り固めた床)、珪藻土、コンクリート・タイルなどが用いられる。古い民家では単純に地面が露出している屋内の場所に過ぎない様式のものもあり、この辺りが語源といえよう。

地面とほぼ同じ高さで、生活空間である廊下・居間・寝室といったようなその他の部屋よりも一段低くなっており、屋外と連絡するための・人が出入りする、大きく開く扉ないし引き戸が必ず設けられている。以下に述べるが、現在では縮小化されたものが同じように呼ばれているが、本来は「地面と同じ扱いの屋内の部屋」という性格があった。

用途上、防水性があるものが使われることが多い。現代では旧家などに伝統的な形態のものが多く保存されている。日本の民家は古来柱に支えられた高床式の床敷き部分と、土間の部分が対等な存在であり、この二つの要素が一つの建築物として結合した形態が基本となっている。両者の結合部位の要の部分にある柱が大黒柱である。

現代の民家建築では、土間は単なる屋外と屋内の境にある玄関の狭小な空間に縮小しており、単純に靴を脱ぐための場所と位置付けられ、伝統的な土間の重要な機能であった生業の作業空間という要素は、生活家屋内から排除されていることが多い。現代では農家や手工業者のように、伝統的に土間で行われていた作業を家内産業として営む者は、庭など屋外の別空間を簡易的な屋根で覆うことにより、その役割を代替する事が多くなっている。

旧来のものは作業場として十二分な広さを持つ場所であったが、現在のものでは広くて半畳程度(住宅規模によっても異なる)の玄関の付帯物扱いである。

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ドライエリア

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ドライエリア (dry area) とは、地下室を持つ建築物の外壁を囲むように掘り下げられた空間のことで、「空掘り(からぼり)」ともいう。ドライエリアを設ける目的は、主に地下室の環境の改善であり、採光・防湿・通風の確保・閉塞感などの解消・避難経路の確保などである。建築基準法上、基本的に地下室は居室と認められないが、一定の規定を満たしたドライエリアを設けることで地下室を居室として扱うことができる。

外部空間に面した開口部を設けられるため、地下室に地上に準じた居住性をもたせることができる。このドライエリアにより、本来ならば光の当たらない閉塞的な地階が「周囲より一段下がっただけの地表面」と化すのである。地下室からみて小規模な庭園のような体裁としたり、通路として用いるなどの工夫もなされ。規模の大きなものでは、ドライエリアに客席をもうけ、地下と一体に扱う飲食店のようなケースもある。

地下室にはドライエリアとそれに面した開口部を設けることで、災害時の避難のし易さが大いに向上し、安全性が高まる。地下室は、地上階に繋がる階段が火炎や煙で充満したり、地震で倒壊したりすることで、唯一の避難経路が絶たれやすい危険な場所でもある。万一取り残された場合、救出活動は困難となる。しかしドライエリアと開口を設けることで、屋外に直接つながった避難・救出の経路が確保できるのである。

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ダーチャ

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ダーチャ(ロシア語:дачаダーチャ:田舎の邸宅の意味)は、ロシア・旧ソ連圏で一般的な、都会居住者の別荘。

ダーチャ所有者は、ダーチュニク(дачник)と呼ばれることもある。

ピョートル大帝時代に始まった。
初期ロシア語では、ダーチャは”与えられたもの”を意味していた。

かつての貴族の別邸から掘っ立て小屋のようなものまで、規模や質はさまざまである。ソ連時代以降、希望者には国家から供給されるようになった。所有者は、この近くで菜園(огород:個人所有の菜園のこと、国有のものはполе)を営んだり家畜を飼ったりしている。中には、ここでとれたものを町にもって行って売る者もある(ソ連時代には禁止されていたが、行われていた)。

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第一種低層住居専用地域

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第一種低層住居専用地域(だいいっしゅていそうじゅうきょせんようちいき)は、都市計画法による用途地域の一つで、低層住宅の良好な住環境を守るための地域である。12種類の用途地域の中で最も厳しい規制がかけられている。

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大規模マンション

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大規模マンション(だいきぼマンション)とは、一般的に総戸数が100〜300戸を超える住居用集合住宅のことである。「大規模」とは、法令では、建築基準法や建築基準法施行令などで、構造部の材料や建築確認に関する条文に定義の記述が見られるが、様々な定義がある。

第二次世界大戦後の日本では住宅不足対策の為、日本住宅公団が大規模な住宅供給を実施している。それらは、マンモス団地と呼ばれる。現在は、民間分譲業者が多数の大規模マンションを供給している。大規模マンションのメリットは豊富な共有施設 (マンション)、広大な敷地面積を利用した緑化などが挙げられる。

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宅地開発公団

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宅地開発公団(たくちかいはつこうだん)は、かつて存在した特殊法人。宅地開発公団法により1975年9月1日設立され、大都市の周辺の地域において住宅用の宅地の供給をおこなってきたが、1981年10月1日住宅・都市整備公団法により解散。業務は住宅・都市整備公団に承継された。

業務

住宅の用に供する宅地ならびに関連施設の造成、賃貸その他の管理及び譲渡のほか、土地区画整理事業、新住宅市街地開発事業などの施行もおこなった。

また、旧地方鉄道法による地方鉄道業を行うことも業務の範囲とされており、千葉ニュータウン線の事業主体として建設をおこなっていた(後身の住都公団により開業)。さらに、建設大臣の認可を受けて、宅地に関連する一定の業務を行う事業に投資をすることができ、実際に北総開発鉄道に資本参加していた。

財務及び会計

公団は事業年度毎に建設大臣から、予算等の認可、財務諸表の承認をうけた。一方、資金の借入のほか、宅地開発債券ならびに宅地債券の発行をおこない、政府の債務保証が認められた。

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ダスト・シュート

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ダスト・シュートとは高層建築物に設置するごみ棄て装置。各階で投入されたごみはチューブを通して下に集積される。

日本においては昭和30年代まで公団住宅などの高層の集合住宅に設置されたが、ビルの高層化やゴミ問題の可視化に伴って廃止されるようになった。欧米においてはまだ使われていることが多い。

「ダスト・シュート」自体は和製英語であり、英語では"Garbage chute"または"Rubbish chute"という。

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三和土

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もともとは「叩き土」のこと。 叩き土とは、花崗岩、安山岩などが風化して出来た土を言い、その土に消石灰と水を加えて練ると硬化する性質がある。石灰に長崎の天川土、愛知県三河の三州土、京都深草の深草土などの叩き土を混ぜ、水を加えて練ったものを土間などに塗って叩き固め、一日二日おいた後に表面を水で洗い出して仕上げとする。 赤土、砂、生石灰に苦汁を混ぜ、叩き固めて仕上げた土間をいうこともある。

もともとはセメントがなかった時代に、地面を固めるために使われたとされる。現在では、土間そのものを三和土ということも多く、コンクリート製やタイルを貼った土間なども三和土と呼ばれることがある。

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炭鉱住宅

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炭鉱住宅(たんこうじゅうたく)とは、主に炭鉱周辺に形成された、炭鉱労働者用の住宅のことである。往時の石狩炭田や筑豊炭田などの炭鉱都市周辺には数多くの炭鉱住宅が存在した。これらは炭鉱会社により建設され、光熱費を含め住宅費は無料であり、現物給与・福利厚生的な側面も強かった。炭住(たんじゅう)との略称がよく用いられる。 かつては木造の長屋形式が主体であったが、戦後には急速にアパート形式の集合住宅が建てられた。1916年(大正5年)に建設された日本最初期の鉄筋コンクリート造の高層アパートは三菱高島炭鉱(軍艦島)の炭鉱住宅であった。

多くは長屋の住宅団地街として存在していた炭鉱住宅は、1960年代以降の石炭産業の衰退とそれにともなう炭鉱労働者人口の減少などにしたがって、いずれも消滅あるいは縮小の運命を辿ることとなった。取り壊しにより消滅したもの、廃屋として残るもの、あるいは公営住宅や改良住宅へと変貌を遂げたものなど、様々なその後が確認されている。

北海道夕張市の夕張市石炭博物館、福岡県田川市の田川市石炭・歴史博物館、山口県宇部市の石炭記念館などにおいて、復元された炭鉱住宅を展示物として見ることができる。

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築地塀

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築地塀(ついじべい)とは泥土をつき固めて作った塀。単に「築地」(ついじ)ともいう。石垣の基礎に柱を立てて貫を通した骨組みを木枠で挟み、そこに練り土を入れて棒でつき固める「版築」という方法で作られる物が多い。塀の上には簡便な小屋組を設け、瓦や板などで葺いたものが多く見られる。古くより貴族の邸宅や寺院、官舎などに見られ、現在でも御所や寺院などで見られる。規模の大きい物は「大垣」と呼ばれ、平城京の南面の築地塀は高さ12mに達したという。

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土壁

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土壁(つちかべ)は、土を用いて作られた壁、もしくは日本の伝統工法によって作られた壁の両方の意味がある。一般的には、後者の日本の伝統工法によって作られた壁を指す場合がほとんどである。

他の呼び方として、塗壁、左官壁、日本壁など様々な呼称があるが、明確な定義付けは行われていない。

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テラス

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テラス(terrace)は家の母屋から突き出した屋根の無い部分のこと。

テラスは一般に屋内と窓や扉などで繋がっている。また周囲を枠や柵で囲んでいる。基本的に1階に作られるものをテラスと呼び2階以上をバルコニーやベランダと呼ぶことが多い。因みにバルコニーとベランダの違いは屋根の有無にある。

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床の間

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床の間(とこのま)とは、日本の住宅の畳の部屋に見られる座敷飾りの一つ。ハレの空間である客間の一角に造られ、床柱、床框などで構成されている。掛け軸や活けた花を飾る場所である。

中世の押し板が起源であり、典型的には近世初期の書院造、数寄屋風書院において完成した。書院造においては、上座に座る人物の格式を示すものであったが、その後の和風住宅では、客人をもてなすために季節に合わせた掛け軸や花を飾り、住まい手の心配りを示す存在であった。(もっぱら家族が使う茶の間などでは床の間を造る必要はない)

床の間のある部屋においては、床の間側を上座とし、その部屋の中心となる。(室内空間に方向性を与えるという点では、洋間のマントルピースに相当するともいえる)

江戸時代には、庶民が床の間を造るのは贅沢だとして規制されていたが、明治時代以降になると客間に床の間を造るのが一般的になった。現在では掛け軸をかける習慣が衰え、畳の部屋でも床の間を省略することも多い。既に床の間がある部屋も、最近は床の間を潰してクローゼットにすることが多い。和風旅館では床の間がテレビやセーフティボックス(要は金庫)を置くスペースになり下がっていることもよく見受けられる。

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トレーラーハウス

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トレーラーハウスとは、キャンピングトレーラーの体裁を取りながら、特定の場所に定住する目的で設置するキャンピングカーである。電気や水道、下水道などを車両内で完結させず、公営企業のサービスを直に受け入れるものも多く、タイヤがついているだけのプレハブ住宅と考えても良い豪華なものもある。

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床挿し

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床挿し(とこざし)とは、床(とこ)がある和室の天井部分の竿もしくは溝が床(とこ)の方向に向いていること。日本建築では古来からこの工法を取ることは不吉としているが、近年建売住宅などでは床挿しの部屋が時々見られる。また、古い家屋でも床挿しの部屋があるところもある。かつて武家屋敷(殿様愛用)には必ず床挿しの部屋があった。この部屋は切腹に使用されていたらしい。 また、これは仮説だが床挿し(とこざし)とは、床(とこ)がある和室の天井部分の竿もしくは溝が床(とこ)の方向に向いていること。日本建築では古来からこの工法を取ることは不吉としているが、近年建売住宅などでは床挿しの部屋が時々見られる。また、古い家屋でも床挿しの部屋があるところもある。かつて武家屋敷(殿様愛用)には必ず床挿しの部屋があった。この部屋は切腹に使用されていたらしい。

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棚(たな)とは、主に収納を目的した構造物、あるいは家具。究極的には上にものが置ける棚板の事である。棚板を壁に取り付けたり、組み合わせて家具を作る。本棚、食器棚、藤棚など様々な棚が存在している。英語風にラックとも呼ばれる。

階段状になったものを棚と表現する事もある。大陸棚、棚田など。

和美術の分類で棚などに配置する事目的として作られた作品を棚物という

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箪笥

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簞笥(たんす)とは、衣類や道具を収納するための、引き出しや扉を備えた家具。通常は木製で、一人では持ち運べない大型のものが多い。

助数詞として、棹(さお)という語を使って数える。

通常は衣服を収納する衣装簞笥、洋服簞笥や、食器を収納する茶簞笥などが一般的であるが、手回り品を入れる用簞笥、帳面を入れる帳簞笥、薬屋で生薬を入れるのに使われた百味簞笥、武家の刀簞笥など、入れるものに合わせて様々な大きさや形の簞笥が作られてきた。

また、西洋式の洋簞笥と、日本式の和簞笥がある。

和簞笥には、両脇に棹通し金具がつけられており、長持と同様に、棹を通して持ち運べるようになっている。これが簞笥の数え方「棹」の由来である。

また、婚礼簞笥といわれる、結婚時に用意される一式揃いのものがある。

なお、簞笥の中には盗難防止のからくりを施したからくり簞笥というものもある。逆に、非常時に簞笥ごと押して持ち出せるように車輪を付けた、車簞笥というものもある。

材質別では、関東の和簞笥では、桐で作られたものが高級品として有名である。他に、スギ、タモ、サクラ、ケヤキ、ナラなどの木材がよく使われる。

簞笥の登場は寛文年間(1661年-1673年)の大坂といわれ、正徳年間(1711年-1716年)ころから普及したとされる。それまで衣服は竹製の行李、木製の長持や櫃といった箱状の物に収納されてきた。

これらと比べた簞笥の特徴は何といっても引き出しを備えたことで、これにより、大量の衣類や持ち物を効率よく収納できるようになった。逆に言えば、元禄時代の経済成長を経て、簞笥を使わなければいけないほど、人々の持ち物は増えてきたということである。ただし、長持に比べ、多くの材料と高度な技術を必要とする簞笥は、まだまだ高価な品物であった。貧しい庶民にまで簞笥が広まるのは、江戸時代末期からである。

「たんす」は、古くは「担子」と書かれ、持ち運び可能な箱のことを指していた。江戸時代に引き出し式の「たんす」が登場すると、いつの間にか「簞笥」の字が当てられるようになった。中国では「簞」は円形の、「笥」は方形の竹製収納容器をさす言葉である。現在、中国では日本で簞笥と呼ぶものには「櫃」という語を用いる。

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卓袱台

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卓袱台(ちゃぶだい)は、日本でかつて用いられていたテーブルの一種。

卓袱台(ちゃぶだい)は、大正から戦中を経て、昭和40年代にかけて、日本の家庭で一般に用いられた四脚で折りたたみのできる木製の食卓(テーブル)。食卓としての利用が基本の用途だが、机や作業台としても利用される汎用の座卓である。 楕円形や四角形の物もあるが、一般的には円形をしている。

日本家屋は部屋の用途が特定されていないので、日中に居間として利用された部屋を夜間には寝室として利用する場合も多い。このため、寝具や家具は設置や収納が容易に出来るように工夫が施されている。座卓が折り畳み式になっているのもこのためで、折りたたみの出来ない座卓は卓袱台とは呼ばない。

小さな卓袱台を家族で囲んで食事をし、子供の勉強机として利用され、母親が裁縫をする台としても使われた。常に家庭の中心にあったので、家族団らんの象徴でもある。

卓袱(ちゃぶ)とは、中国で用いられる「テーブル掛け」のことで、ここから転じて日本では「食事」の意味で用いられる。現在はほとんど使われる事のない言葉だが、卓袱台のほかに「かめちゃぶ」(牛丼)という表現がある。

なお、卓袱台以前、つまり近世から明治にかけて普通に用いられていた食卓は箱膳(銘々膳)であった。現在でも箸や茶碗が属人器であるように、かつては食卓も属人器だったのである。

卓袱台返し(ちゃぶだいがえし)とは、文字通り卓袱台をひっくり返す事である。もちろんただ単に卓をひっくり返すのではなく、基本的には食事の最中、卓上に食器類や食べ物が乗っている状態でこれらをまとめてひっくり返す事を指すものであり、それはつまりこれを行う者の、その時の状況を無視して余りある程の問答無用の怒りの感情を表している。

卓袱台返しは大抵の場合、掌を上に向けた両手で卓の端を掴み、そのまま真上に放り投げるようにして行われる。この為に、卓上にある食器その他は派手に宙を舞うものの、空中で半回転して裏向きになった卓袱台の下敷きになるように押しつぶされ、あまり遠くに飛ばないことが多い。

TVアニメ『巨人の星』において、主人公の父親で極端なスパルタ教育で知られる星一徹がエンドロールで卓袱台をひっくり返すシーンが毎回繰り返して放映されていたことから一徹=「卓袱台返し」というイメージが一般化した。しかし実際に本編中では全話のなかで一度しか卓袱台をひっくり返すシーンはない(しかも実際は飛雄馬の言動に激怒した一徹が卓袱台を押しのけて飛雄馬を殴りつけるシーンであり、結果的に卓袱台はひっくり返っているものの、その様相はいわゆる「卓袱台返し」ではない)。

この卓袱台返しのある種理不尽な様子から、トップが企画をご破算にしてやり直させることを「卓袱台返し」と称することがある。例えば任天堂のゲームクリエイター・宮本茂は、ゲーム作りへのこだわりからほぼ出来上がったものを大幅にやり直させることがしばしばあり、自らそれを『巨人の星』のそれにちなんで「ちゃぶ台返し」と呼んでいる。

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テーブル (家具)

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テーブルとは、家具の一種。

机の一種で、平らな甲板を脚、支柱または側板で支持し、食事または作業に使う台。西洋においては椅子とならんで最も基本的な家具の一つでもある。甲板にはオークやウォルナットなど良質の、色や木目の美しい木材などに模様を寄木細工であしらった飾り板も用いられる。甲板は装飾性以外に、耐水性、耐熱性、耐薬性、耐圧性などの性質を備える必要があるため、大理石、ブロンズ、陶板のほか、現在ではパーティクルボードにメラミン化粧板をはったものやプラスチックにガラス繊維をいれたものなども使われている。語源はラテン語で板を意味するタブラ。

歴史上最古の現存するテーブルは、エジプト第17王朝の木製テーブルで、長方形の甲板を 4 脚の角柱で支え、脚の補強に貫を用いている。中世になると、大型化し甲板と脚が分離できる架脚式の構造になったが、ルネサンスになると、上流貴族の邸館に食事専用のダイニングルームが置かれるようになったため、 甲板と脚と貫は固定され、 豪華なテーブルが流行し、様々な種類のテーブルが作られた。17世紀の後期ごろから 生活様式の多様化と住宅内に多くの部屋が設置されるにつれ、 テーブルの種類も増加、サイドテーブル、ドレッシングテーブルなどが現れた。18世紀にはフランスの上流階級の間でコーヒーが流行し、専用のコーヒーテーブルも生まれた。 19世紀末になると、テーブルは装飾的なものから機能性を重視する傾向を示した。

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宅配ロッカー

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宅配ロッカーは、1990年代より宅配便と通信販売が発達した日本で見られるようになったシステムで、これらは部外者は入り口エントランスまでしか入れない分譲マンション(集合住宅)などに設置が見られるが、一般家庭用のものも登場している。

旧来の家庭では誰かしか家にいることが多く、たとえ小包が届けられても、その誰かが受け取ることができた。しかし核家族化やDINKSなど、日中には不在となりがちな家庭では、家庭向けの荷物を受け取ることができない。集合住宅で終日管理人が常駐している場合には、この管理人が代わりに受け取って帰宅した住人に手渡すことも可能だが、高層マンションともなると住人の数が増えて、それらのやり取りが煩雑になったり、あるいは管理業務との兼ね合いが難しい・管理人を常駐させておくことができないなどの問題も発生する。

こういった事情により、従来は郵便物を受け取るために設置されていたピジョンボックスを大型化したり、あるいは電子的な認証機構を備え、所定の部屋の住人向けの荷物は空いているボックスに荷物を入れると施錠され、何らかの認証手段で取り出すことができるようになるというもの。集合住宅向けでは部屋番号を入力するだけのタイプのものと、住民用のキーカードと併用するものがみられ、預け入れに際しては伝票を発行するタイプが主流。預入れと所定ボックスの施錠の際には、宅配伝票に受け取りのはんこを押す機能を供えた製品も見られる。

またこの宅配ポストを逆方向に利用して、宅配業者に預ける発送荷物をポストに預けて業者に連絡、同ポストから業者が荷物を受け取って通常どおりに宅配するというもので、集荷と発送の代金はインターネット経由での電子決済で支払いを済ませられるサービスも登場している。

ただ、宅配ポストの存在を知らない配達人の場合は、折角の宅配ポストに気付いてもらえずに不在者票を投函されるといった行き違いも、ままあるようだ。

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竪穴式住居

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竪穴式住居(たてあなしきじゅうきょ,英:pit dwelling,pithouse)とは、地面を円形や方形に掘り窪め、その中に複数の柱を建て、梁や垂木をつなぎあわせて家の骨組みを作り、その上から葦などの植物を利用して屋根を葺いた建物のことをいう。縦穴・竪穴という用語は、横穴という表現の対照として生まれた。(「pithouse」は、厳密には、竪穴式住居のうちで、屋根以外は、竪穴自体で構成されている、つまり竪穴に屋根を被せた形の家屋ないしは住居のことをいうが、竪穴自体が浅く、地上部分のある竪穴式住居についてもこのように呼ぶ研究者がいるので日本語の「竪穴式住居」と、ある程度置き換えが可能である。) ヨーロッパでは、旧石器時代からこの住居の形態が出現している。やがて、世界各地で、新石器時代に盛行するようになる。

中国では、仰韶文化(やんしゃおぶんか)の代表的遺跡である西安の半坡遺跡(はんばいせき)で発掘されたものがよく知られている。これは、南側に階段のある出入り口を持つ約5m×4m、深さ80cmの隅丸方形のもので内部に炉が見られるものである。また、アメリカ南西部のモゴヨン(Mogollon)文化やホホカム(Hohokam)文化の人々は、9世紀頃まで、入り口部分を張り出し状にした竪穴住居に住んでいたことが知られている。

地面を掘り下げた底の深さも、地域や時期で異なる。知床半島に近い標津町の伊茶仁(いちゃに)カリカリウスの住居は、竪穴の周りに掘りあげた土から底まで、2〜2.5mもの深さがあり、天井から出入りしたものと推測される。床の中央か一方に片寄って炉がある場合が普通であり、古墳時代以降は壁際にカマドを設ける事例が一般化する。排水のため床の周りに溝を巡らしていることも多い。竪穴(縦穴)建物の屋根の軒先は地面付近まで下がることが多かったと推測され、外からは屋根しか見えなかったものと考えられる。屋根はアシやカヤなどの茎で葺いたことが多かったと思われるが、土葺、草葺の屋根も多かった。

日本においては、地面を掘り窪めた穴の平面形状は、時代と地域によって異なっている。縄文時代前期では、概ね方形、台形、楕円形で、6本の主柱をもち、壁面周辺に支柱穴とも推察されるピットが並んでいる状況が見られる。また、前期には東北・北陸地方を中心に超大型住居が現れる。炉は、地床炉(ぢしょうろ)が多いが石組炉もある。中期では円形および楕円形が多く、4〜5本の柱をもつものが主流であり、地床炉や石囲炉、また炉体土器を伴う炉が見られ、中期後葉の東北地方南部では複式炉をともなう住居が現れ、中部地方とくに長野県などでは石敷の住居も現れる。後期になると、地域によっては「柄鏡型」とよばれる入り口部分を外側に張り出した住居が出現する。円形のものも続き、方形に近い住居跡も復活する。晩期になると、柄鏡部分がつぶれて短くなる構造に変化する。

弥生時代については円形のものが主流であるが、弥生時代の後期(2〜3世紀頃)頃から隅が丸い四角い形をした竪穴式住居(隅丸方形・長方形住居)が現われ始めている。埼玉県熊谷市と行田市にまたがる池守・池上遺跡は、弥生時代中期初頭の遺跡で、住居の平面形状は隅丸方形か隅丸長方形である。最大の大きさのものは長軸10.6m×短軸7.2mで、面積は約72平方メートルで、他の住居の約2倍ないし4倍の大きさである。神奈川県横浜市都筑区大棚町大塚(おおつか)遺跡の住居は、弥生時代後期の竪穴住居で隅丸(すみまる)長方形である。住居の大きさは最大9.4m×6.7mで、面積62.98平方メートルあり、多くの例が 20〜30平方メートル前後の規模であるので、その2倍の大きさである。このように、弥生時代後期の東国では全般的に住居が小型化し、著しい規模の差が認められなくなる。

炉は、古墳時代前期まで続くが、古墳時代中期になると北側や東側の壁にカマドを設ける住居が出現する。カマドは時代を降るごとに発達し、「壁」の外へ向かって張り出していくようになるが、実際には竪穴住居の堀くぼめた部分が狭まってそのぶんカマドが発達していると考えられている。このような住居は関東・中部地方以北では平安時代まで続くが、東海地方では一部残しつつも、近畿においては飛鳥時代から掘立柱建物に移行していき、鎌倉時代以降は、関東で竪穴状遺構として一部名残をのこすものの全面的に消失する。

なお、後期旧石器時代の竪穴住居は稀少であるが、大阪府藤井寺市のはさみ山遺跡(梨田地点)などの事例が知られている。

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建具

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建具(たてぐ)は、建築物の開口部に設けられる開閉機能を持つ仕切り。おもに壁(外周壁や間仕切壁)の開口部に取り付けられて扉や窓として用いられることが多い。用途は、出入口、通風口、採光、遮音、防犯など多岐にわたり、それぞれさまざまなタイプの建具が用いられている。

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単板ガラス

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単板ガラス(たんばんがらす)とは、複層ガラスに対して単一の板ガラスを指す用語。複層ガラスでは複数のガラスにより構成されるが、こちらは一枚のガラスにて構成される。

古くから住宅などで使われている。建具やサッシに、使われる。近年は、防犯性の高い合せガラスや地球にやさしいエコガラスが増加している。防音性には複層ガラスに劣るが厚みを増すことにより対処できる。鉄道車両に於いては、以前は多く利用されていたが複層ガラスの低価格化により近年は余り用いられていない。

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蝶番

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蝶番(ちょうつがい)とは、開き戸・開き蓋などの開く建具を支え開閉できるようにする金具である。丁番とも書き、慣用的に「ちょうばん」とも読まれる。また、英語のhingeからヒンジとも言う。

語源は「蝶の番(つがい)」であり、その形状を、とまっている雄蝶と雌蝶に見立てたものである。古文書の和歌などに「てふつがひ」とでてくるので、古くから使われた日本語と思われる。この蝶番(ちょうつがい)を「ちょうばん」と呼び、「丁番」の略字をあてるようになっていった時期は明確ではないが、現代ではむしろ、こちらが主流となっている。はなはだしい場合、一部の建築の用語辞典などでは「丁番」の項に、「ちょうつがいともいう」と言う表現が散見されるが、これは本末転倒といっていい。

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ドアクローザ

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ドアクローザ(door closer)は、扉(開き戸)に取り付けられる装置で、人によって開けられた扉を自動的に閉める働きをするもの。

またその際、急激に閉じることがないように動作を緩慢にする機能ももつ。逆に風などで不用意に扉が開かないように押さえる働きもする。大きく開いているときの動く速度、閉じる直前のときの動く速度など、4段階程度に、速度を個別に設定できる。閉じる途中は速い動きですみやかな閉じ動作を行い、全閉直前の指を挟む危険がある位置からはゆっくりとした動きとなり、安全かつ静穏な閉じ方をする。

ドアクローザはそれ自体は動力は持たず、扉が開けられた時の力をバネなどに蓄えると同時に、オイルの粘性を利用した減速装置 (ダンパー)により急激な動きを抑えるような仕組みとなっている。

扉をある角度まで開け放った場合、開いたままの状態で保持する機能を持つものもある。

通常、扉の上部の蝶番(ちょうつがい)寄りに取り付けられる。取り付け方法により、スタンダード式とパラレル式がある。一般的には玄関に取り付けられるが、トイレなどの室内に取り付ける製品もある。

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扉(とびら)、ドア(door)とは一般に建物、部屋や家、自動車・鉄道車両・航空機などの乗り物の出入り口につけられる建具である。開口部を閉じたり、空間を他と遮断する役目をする。戸(と)とも言うが、扉は開き戸、戸は引き戸の事を指す事が多い。人や物の出入りを主目的しない建物の開口部は窓に分類される。

開き戸

蝶番で止められた部分を軸に弧を描いて開閉する。現代の建物では、ノブを回してあけるものがほとんどである。蝶番の発明以前(発明後でも伝来していない地域)においては、戸の一端に軸材(「とぼそ」「くるる」等と呼称)を通したものも存在した。

片開き戸と両開き戸があり、両開き戸は観音開きといわれる。

引き戸

溝やレールに案内され、左右に戸をスライドして開閉する。自動扉(自動ドア)も引き戸である場合が多い。引き戸を開いたときの収納スペースを戸袋という。

グライドスライドドア

間口の取れない場所や、バスなどに用いられている、開き戸と引き戸の長所を組み合わせ、回転軸が移動するタイプのものをグライドスライドドアと呼ぶ。

折戸

バスや、一部の鉄道車両の乗降口に見られる。車体構造やスペースの都合で、戸袋を設けることができない場合に採用される。バス車両においては折戸を2つ組み合わせた「4枚折戸」も存在する。

回転扉

羽根状についた扉が筒型の風除室を連続的に回転し、室内と室外の遮断を維持したままの出入りを実現する。空調効果を高めるために大型商業施設で導入されることが多い。楕円形にすることで車いすの出入りに配慮したものや、引き戸と組み合わせて自動車など大型物品の搬入を可能にするもの、非常時には扉を畳んで出入り口を開放することのできる機種など様々な種類が開発されているが、六本木ヒルズ森タワーでは男児が挟まれ死亡した事故の例等があり、回転扉の安全性をより高める対策や技術を必要としている。

自動扉

主に電気を使い扉を開閉する扉で、ここまでに述べたすべてのタイプの扉には自動扉が存在する。→自動ドアを参照のこと。

引込み扉

引戸の操作性を持つ開戸タイプの扉。軸をスライドさせながら開く。戸の引き代スペースを確保できない場合などに使用される。

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鉄筋コンクリート構造

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鉄筋コンクリート構造(てっきんコンクリートこうぞう)とは、鉄筋コンクリートを用いた建築の構造もしくは工法。英語のReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)の頭文字からRC構造またはRC造と略される。

金属の鉄がもつ性質の容易に破断しない粘り強さと引張強度の強靭さ、セメントと骨材(こつざい)である砂及び砂利を水と混ぜたコンクリートがもつ圧縮強度の強さを併用した構造の一つ。鉄を主な材料とする棒状に加工した鉄筋が細長比と呼ばれる径と長さの比率がある一定限度を越えると発生する座屈や撓み(たわみ)等により曲がりが生じてしまうによる性質をコンクリートが鉄筋の周囲を拘束することで曲がらぬように抑え、他方、コンクリートが曲げや引張強度上では脆い部分を鉄が補うようにバランスよく構造設計を行なうことで互いの弱点を相互補完する構造である。鉄とコンクリートの熱膨張率がほぼ等しい (1.2×10-6/K 前後) ということも、この二つの材料を組み合わせることが可能な理由として挙げられる。

化学的な性質の点では鉄は空気中に暴露していると大気中の酸素と結合し酸化して錆びが発生し、長い年月の後に錆により強度を担うべき断面積が少なくなり当初の強度を保てなくなるが、セメントがアルカリ性であるため鉄筋は酸化せずに当初の強度を保ちつづけることが可能となる。その一方で鉄筋コンクリート構造を構成する砂の産地が海か河川か山地かにより塩分を十分に脱塩しなかった場合には内部で酸化が進行し、内部の鉄筋が錆により膨張してコンクリートの剥離・剥落が生じる。(このような鉄筋の発錆による剥離・剥落を爆裂と称する事もあるようだが、正式にはコンクリートが火災により被り部分の剥落を生ずる現象を爆裂という。)高度経済成長期には脱塩が曖昧なままに建設された建造物が多く、社会問題になった。

現在では異形鉄筋を使用して、普通コンクリートを打設するのが主流である。

遮音性能は物質の比重の大きさに比例し、単位当たりの重量が重いほど遮音効率が良い。加えて適正な品質管理を行ない密実に打設されたコンクリートは構造体として連続性をもち、セメントが化学反応により硬化する際に発生するクラックと呼ぶひび割れが生じない限りは高い水密性が期待できる。これらの性質から防音性、保温性に優れマンション等の構造に採用されるほか、スランプと呼ぶコンクリートを打設する際の硬さや柔らかさの設定次第でいわゆるコンパネの通称で知られるコンジットパネルにより組み立てられた型枠形状に流動性を以て追従し、平面形状や断面形状の自由度の高い形態を作り易く、意匠性の高い建物に使用されることが多い。一般戸建住宅を除き日本では多くの建物がこの工法で造られている。

一般的なマンションの住戸内の間取りは採光・換気等の法令上の条件によりベランダやバルコニー側に個室やリビングルーム等の居室が2-3室で、共用廊下側は玄関・個室・浴室や便所等のユーティリティが配置されることが多く、鉄筋コンクリート構造の柱同士の間隔は一定の範囲内におさまる傾向がある。マンションの最下階に駐車場や店舗を持ついわゆる下駄履きマンションでない限り、経済スパンと呼ぶ5-7m内外の範囲内に柱の配置計画を行なうことから建物用途としてマンションで多く採用される傾向が高くなる。

鉄筋コンクリート構造は自重が重く、ある一定限度以上の階数や体育館や展示場のように柱の無い大空間を要する建築物では構造計算上は成立しても鉄骨構造や鉄骨鉄筋コンクリート構造に比較して経済効率が悪くなるため経済性を重視する際には他の構造を採用することが多い。鉄筋コンクリート構造を採用する是非は一般的には建設材料を運搬する車輛の道路条件や立地条件により決定され、他の構造が採用できずに鉄筋コンクリート構造を用いる際にはあらかじめ鋼材に引張力を持たせるプレストレスト導入などの手段を用いなければならないことから建設工事費は通常の鉄筋コンクリート構造よりも割高になる。

鉄筋コンクリート構造を構成する材料は鉄筋及びセメントと骨材と水であり、生コンプラントから発送されるミキサー車が敷地にアクセスできる立地であれば鉄筋コンクリート構造の建物は建設可能となる。その一方で道路巾員の狭い狭隘道路の場合はミキサー車の積載重量は小さいものとなり、道路巾員が広い立地条件の敷地に比べて多数の往路回数が必要となり平方メートル当たりの価格は割高になる。

上記の条件を勘案した上で鉄筋コンクリート構造を用いた高層建築物を建設する際には他の構造を併用した複合構造によるHigh-RC等を採用することが多い。

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電磁調理器

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電磁調理器(でんじちょうりき)は、IH調理器とも呼ばれ、内部に存在するコイルの電磁誘導と鎖交磁束を利用し、金属を加熱し調理できる機械。ガスや火を使用せず、電気のみで稼動する。一般的には焜炉型をしている調理器具を言うが、IH炊飯器などの、同じ加熱原理を用いる機器を含めることがある。IHクッキングヒーターと言った場合は焜炉型の調理器を限定して指す場合が多い。

電気コンロ同様に燃焼式ではないため、室内の空気を汚さない、及び防火対策の簡略化(=内装制限の緩和)などのメリットがある。そして安定した加熱管理制御を得意とするため、スープなどの液体の加熱に適している。反面、鍋釜等をガラストップ(コイル)から遠ざけてしまうと、誘導加熱および鍋釜等の温度検出ができず加熱を停止させてしまうため、フライパンを使った場合に調理ムラを生じ易いといったネックがある。

ガスコンロでは炙れたスルメや海苔を炙れなくなってしまった。もっともガスコンロでも鍋検知機能があるものは炙れない。

電磁誘導を基本原理としているため当然であるが、電磁波(主に磁界、商用周波数帯および高周波帯)が発生する。一部の研究者などによる測定では、利用時に周辺にて電磁波を測定すると、国際的な電磁波の制限のガイドラインを超えることがあるという指摘がある。今のところ電磁波全般の健康への安全性・危険性は証明されていないが、一部の消費者団体などが安全性を問題視し始めており、その主張を扱った書籍も出版されている。それに対し、電力会社、メーカーや日本電機工業会(JEMA)では、安全である旨の主張を行っている。 →電磁波の生体への影響

また電磁調理器は、安全でエネルギー効率も良く簡単に使えるという事を「宣伝文句」として販売されているが、「宣伝文句」が必ずしも現実に即してるいるわけではないという主張も一部の消費者団体からなされており、2006年現在、そのメリット・デメリットについてメーカーや電力会社など利害関係者、国や民間の研究者、反対の立場である団体、専門機関などで研究が行われている。

また電磁調理器と都市ガス(13A)を使用するガスコンロを熱効率を考慮のうえ、同じ熱量の加熱で排出される二酸化炭素排出量で比べた場合、発電等も含めたトータルではIH調理器の方が排出量が大きいという主張もある。これは、調理として電力を使用する時間帯の主電源は火力発電であり、その1次エネルギーとして占める天然ガスを設定した場合において、発電効率及び送電ロスを加味した場合によるものとされている。

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耐震

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耐震(たいしん)は、広義には、建築構造物や土木構造物が地震に対して破壊や損傷しないようにすることをさす。また、狭義には制震や免震と区別して、主要な構造体そのものの強度や靭性を向上させることで破壊や損傷を防ぐことをさす。

建築構造物の耐震とは一般に、建物の供用期間中に数回起こる可能性のある中規模の地震に対しては大きな損傷はしない、建物の供用期間中に一度起こるか起こらないかの大地震に対しては居住者の生命を守る(倒壊しない)ことを目標としている。すなわち、大地震に対しては倒壊しない程度の損傷は許容しており、また損傷を受けても安定性を損なわないようにすることが求められる。そのため、橋梁などの土木構造物によくみられる一本柱のような構造は、柱の根元が損傷を受けた場合に即座に不安定構造になるため建築では用いられない。

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太陽光発電

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太陽光発電(たいようこうはつでん、Photovoltaic power generation)は、太陽電池を利用し、太陽光のエネルギーを直接的に電力に変換する発電方式である。ソーラー発電とも呼ばれる。導入費用が高めな代わりに、昼間の電力需要ピークを緩和し、温暖化ガス排出量を削減できるなどの特長を有する。近年の競争によって性能が向上し、設置や保守が容易である等の利点や産業としての将来性を買われ、需要が拡大している。

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耐力壁

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耐力壁(たいりょくへき/たいりょくかべ)とは、建築物において、地震や風などの水平荷重(横からの力)に抵抗する能力をもつ壁のことを示す。そうではない壁(構造的に固定されていない壁)は非耐力壁と呼ぶ。また、木造建築物においては、耐力壁に似ているが、固定方法が不完全で抵抗力の低い壁(間仕切壁など)を準耐力壁と呼ぶ。

耐力壁とほぼ同じ意味の単語として耐震壁がある。一般的に耐震壁は鉄筋コンクリート造の場合に使う用語である。

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タイル

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タイル(tile)は、建設資材の一つで、壁や床の保護、あるいは装飾用に多数張りつける板状のもの。英語のtileには、瓦の意味もある。また、比喩的に、規則的に分けられた平面状の区画や、繰り返しによって構成される図画の各要素のことなどのこともタイルと呼ぶ。

形状は、隙間無く敷き詰めるため正方形や長方形など四角形が多いが、不規則な形状のものもある。(小石の形など)

色彩も様々であり、一枚一枚に模様があるものや、 色の違うものを多数並べることで大きな絵とする場合もある。

材質は、陶磁器、コンクリート、プラスチックなど各種ある。 陶磁器のものは、建物の外装や、浴室、洗面所などの内装に、コンクリートのものは、歩道の舗装用などに、 プラスチックのものはPタイルと呼ばれ、オフィスなどの床にそれぞれ用いられる。また、漆喰の特性を生かしたタイルも開発されている。

通常、タイルは一枚一枚接着剤・モルタル・金物によって躯体に固定されるが、非常に手間がかかり、施工技術も要求される。そのため、細かいタイルがあらかじめシート状に敷き詰められたものが製造されている。

特殊なものとしては、スペースシャトルなどの宇宙船の外装に使用される耐熱タイルがある。

建築では一般にタイルといえば、陶磁器製のものを指すことが多い。材質は、吸水率の違いにより、陶器質・せっ器質・磁器質タイルに分けられる。タイルメーカーでは、タイルの適した用途に応じ、屋内の水廻りや壁、床用、屋外の壁、床用などに分けている。一般的に、躯体(貼り付け箇所)への防水性に優れ、水がかり部に使用されることが多い。外壁用タイルにおいては、タイル自体の経年劣化はほとんどなく、貼り付け施工時の不具合による剥離、落下事故が起こることがあるが、現在では、モルタルと混ぜられる接着剤の性能や、施工法の向上が行われ、事故は減少傾向にある。仕上げには流行があるが、外装タイル貼の建築物は、他の外壁仕上げに比べイニシャルコストがかかる反面、耐候性に優れ、メンテナンスも比較的容易で、意匠上美しいことから、公共建築物やマンションなどで広く選択されている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ダクトスペース

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ダクトスペースは、建築物においてダクトの通るスペースのこと。建築平面図では DS と表記される。部屋が鉄板製のダクトでいっぱいになり、他の用途では使用できない。

2階以上の建物で、下の階から上の階までこのスペースが貫通する場合は「 シャフト 」と呼ばれる。この場合、床と天井がない何フロア分かの吹き抜けとなる。このシャフトに上下階に貫通する鉄板製のダクトを配置する場合と、吹き抜けの壁であるコンクリート躯体そのものを利用してダクトする場合がある (通称「 コンクリートダクト 」)。主な用途は、排煙や給気のための通気である。

このシャフトを配管が占有する場合は パイプシャフト 、エレベータが占有する場合は、 エレベータシャフト と呼ばれる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

垂木

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垂木(たるき)は木造・鉄骨構造などの建築にける小屋組部材の名称。軒桁-母屋-棟木の上に等間隔に渡される。上に野地板や構造用合板などを張り、屋根下地とすることが多い。多くは軒天井・鼻隠等をして隠してしまうが、化粧垂木とする場合は、構造上の垂木の下に勾配をゆるくして化粧材で作った垂木を並べて造られることもある。

一般の木造建築では、軒桁から母屋・棟木に約300ミリ間隔で渡されることが多い。渡る平行材に欠き込み(垂木欠き)などの加工を行っておくと配置固定がしやすいが、木材の状態や墨付・切込段階での誤差等によって勾配が乱れやすくなる可能性が高まる。固定には、長さ90ミリの丸釘を使うことが多い。さらに、軒桁とをひねり金物で固定すれば強度が増す。梁間の大きい屋根を造る場合は、一般的に垂木として売られている材木では長さが足らなくなることがあるので、その場合は継ぎたい材料の先端同士を同じ角度で斜めに加工(そぎ継ぎ手)し、足らない部分にあわせて、釘で打ち付けて固定する。このとき継ぎ手は必ず、強度上、母屋等の固定できる部材の上とする必要がある。

一般の木造建築では、流れ方向に垂直に配置することが多い。寄棟などの隅木がある場合には、配付け垂木と呼ばれる隅木に影響されて長さの異なる垂木を隅木のある流れに配置する。大陸の古い建築や日本国内の古い寺院建築等では、棟から放射線状に伸びるように並べることもある。

化粧垂木は、構造用の垂木の下にさらに化粧材で組む必要がある。その場合勾配を若干ゆるくして造られることもあるが構造用の垂木に化粧材を用いてその背後となる、軒天井の板を張ることもある。その場合、野縁などで底をあげて野地板を張ることもある。垂木の木口には、屋根仕上げや意匠に合わせて鼻隠や銅板などで覆うことが多い。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

タワークレーン

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タワークレーン (Tower Crane) は、建設現場で使用される昇降可能な仮設揚重機。

建築物内部の床板を貫通して仮設するもの(内部建て)と、建築物の外部に仮設するもの(外部建て)がある。施工している建築物が高くなるに伴い、クレーン本体も上って行くものは「クライミングクレーン」とも呼ばれる。ホテル建築及び集合住宅建築のように、梁と梁の距離が短くクレーンマストを建物内部に設置できない場合は、建物外部の地上部にクレーンマストのベースを設置する。その他の場合は、建物内部に設置し建物の梁にクレーンベースを設置し、建物の進捗に併せてクレーンベースも盛り換え上昇する。建築資材の揚重や水平移動に用いられ、建築物の完成後に撤去される。タワークレーンを内部建てにした場合は、クレーン上昇後に床の開口部を塞ぐ事が必要である。

大型のものが最上階でその役目を終えた場合、以下の様な手順が取られる。 まずは一回り小さなクレーンを吊り上げ、そのクレーンで大型のクレーンを解体して下ろし、この手順を繰り返していく。順次クレーンを小型の物に切り替えていき、最終的には手作業で解体しエレベーターで地上へと下ろす。

吊り上げ荷重5t以上のタワークレーンの運転は、クレーン・デリック運転士の免許が必要。5t未満なら特別教育でよいが、旋回することと、起伏することの点で、天井クレーンとは操作がまったく違うので、実際は熟練が必要。操作系は移動式クレーンに似たことになるが、動力源が電動機なので、内燃機とは動きが違う。 運転席は大型のものの場合、最上部の回転する中心部分に運転台がある、小型のものの場合、運転台がなく、『ペンダントスイッチ』と呼ばれる押しボタンがぶら下がっているか、無線押しボタンで運転する。

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断熱材

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断熱材(だんねつざい)は、熱の伝導を抑える目的の材料。ここでは主に建築材料としての断熱材について述べる。

断熱をするということは、熱が伝導や対流・更には放射によって伝わるのを防ぐことであり、それを実現するものが断熱材である。建物の冷暖房の効率化や熱を扱う様々な用途に使われる。放射による熱伝達の場合は反射による断熱方法もとられる。  一般的には、伝導を防ぐことを断熱といい、JISでも定義されている。また、放射を防ぐ場合は遮熱と言う。

断熱材とは熱伝導を抑える障壁の働きをするものといえ、熱伝導性の低い素材が用いられる。気体などは分子密度が低いため熱伝導性が低いが、対流を起す事から熱を伝える媒介として機能してしまう。逆に固体は分子密度が高いので対流しないが熱伝導を起し易い。液体は熱伝導と対流を起す事から熱伝達には様々な利用が成されているが、断熱する上では極めて不適当である。現在利用されている断熱材では、気体を封入した固体として、固体の中に気体の小胞を多量に持つ物が広く利用されている。

断熱材は冷房・暖房のエネルギー効率を高めるために建物で使用されるだけではなく、熱伝導を遅くするのが重要なストーブ・冷蔵庫・冷凍庫・湯沸かし器等の器具の筐体部分、および多くの工業的な応用にも使用される。これらでは対象範囲内と外部との温度差を、他の系よりのネゲントロピー利用に拠らず維持するために利用されている。

現在の住宅・建造物では採光性の面から多くの窓ガラスが取り付けられているが、これらは断熱性と相反する要素である。ここからの熱の流入出を防ぐ目的で、Low-E(Low-Emission)ガラスという放射熱を抑える金属皮膜がついた板ガラスやフィルムを使ったり、ペアガラスという二層の板ガラスの6mmから12mの隙間に乾燥空気やアルゴンガスを充填したり、真空層を作ったり、2重サッシにすることで断熱性を持たせている物も利用されている。ヨーロッパの一部ではトリプルガラスという三層の板ガラスに乾燥空気とアルゴンガスを充填してさらにLow-Eガラスを付けたものもある。また、アルミでできたサッシも非常に熱を通しやすいため、樹脂や木製のサッシや、室内側を樹脂や木製にした 複合サッシも一般的である。以前は、木製サッシは燃える素材であるというから使用が禁止されていたが、アルミサッシは簡単に熔けてしまうが木製サッシは中まで燃えないということが叫ばれていたこともあり、性能を試験して示せば素材は制限されないということに法改正された。

ただし、施工費が一般的な窓ガラスよりも割高となるため中々普及していないが、その一方で冷暖房効率は良くなる事から、エネルギーコストを考慮すれば結果的に割安とされる。エネルギーコストが急速に増大した時代には、これらは特にエネルギーコスト削減の面で注目された。ヨーロッパでは、ペアガラスのほうがよく使われるために日本で一般的な一枚ガラス(フロート板ガラス)より安いそうである。

なお古くより日本家屋に見られる縁側(または日当たりの良い廊下)などは、家屋構造によって断熱構造を求めた物である。これら構造による断熱空間を持つ建築物では、夏季などに日の当たっている部分を敢えて(障子や雨戸を使う等して)締め切る事で、その奥の部屋が外気温より涼しくなる効果が発生する。

世界的にも似たような方法で断熱を行っている建築物もあり、所謂「屋根裏」と呼ばれるデッドスペースも断熱効果を目指した空間であるが、このデッドスペース有効活用を目指して屋根裏部屋を設けると、同室内は非常な酷暑や暖房効果の低さに見舞われる事があり、屋根裏部屋を活用するタイプの現代日本住宅では、屋根構造に断熱材を組み込む事で、これを改善しようと言う動きも見られる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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