超高層マンション

超高層マンション(ちょうこうそうマンション)とは、高さが60mを超える住居用建築物のことである。一般には、高さが100mを超える、又は階数が20階を超える住居用建築物とされている。タワーマンションとも言う。

1976年、住友不動産がさいたま市中央区(当時の与野市)に建設した「与野ハウス」(高さ66m、21階建て)がその第一号といわれる。近年では、都心回帰による大都市中心部のみに限らず、千葉県浦安市、埼玉県川口市、所沢市、神奈川県川崎市中原区(武蔵小杉駅周辺)、相模原市橋本地区、大阪府枚方市、守口市、兵庫県尼崎市、西宮市、宝塚市等、大都市近郊でも住宅の超高層化が進んでいる。

世界最高層の超高層マンション

2003年に完成したアラブ首長国連邦・ドバイの「21世紀タワー(21st Century Tower)」(269m、59階)、2004年に完成した韓国・ソウルの「タワー・パレス・スリー(Tower Palace Three)、タワーG」(264m、69階)、2005年に完成したオーストラリア・ゴールド・コーストの「Q1・タワー」(323m、80階)などが、住居のみを用途とした超高層ビルとしては世界最高層であるとされる。

アメリカ合衆国

ニューヨーク市では、早くも20世紀前半・世界大恐慌の前後には高層アパートメントの建築ラッシュを迎えている。同時期、同市セントラル・パークの西側沿いには、「サン・レモ(The San Remo)」(1930年、27階建て)、「エルドラード(The Eldorado)」(1931年、30階建て)、「センチュリー・アパートメント(The Century Apartment)」といった、主にアールデコ様式を用いた何れもツイン・タワー形式のアパートが計5施設完成している。これらのアパートは現在でも歴史的建築物として保存され、ステータスを備えた超高級アパートメントとして高額で売買が行われている。

第二次世界大戦後には、同市マンハッタンのミッドタウンやアッパーイースト地区には無数の高層アパートメントが林立するようになった。欧米における集合住宅の居住形態ではベランダやバルコニーが必要とされないため、それらの建物の外観はオフィスビルやホテルなどとの区別が付き難いことが多い。

2001年、マンハッタン東部、国際連合本部ビルの正面に完成し、不動産王ドナルド・トランプが所有する「トランプ・ワールド・タワー(Trump World Tower)」(262m、72階)は、1990年代以降に西半球で建設された高層ビルとしては最高の高さである。住居専用の建築としては現在でも西半球で最高層となっている。同ビル1階には日本料理店が入居するほか、日本人MLB選手が居住していることでも知られる。

日本

第二次世界大戦後の日本では持ち家に住むことへのこだわりが強く、災害の面からも高層居住への不安が強かったため、高層マンションはなかなか受け入れられない傾向にあったが、1974年に鹿島建設が自社の社宅「椎名町アパート」(18階建て)をRC構造で建設したことにより、マンションの高層化が可能であることが立証され、また、都市化の社会的ニーズとも相まって、1970年代後半から多数の高層マンションが建設されるようになった。近年では、都心回帰の需要に応えるため、日本において(超)高層マンションが数多く建設されている。

現在日本で最も高い超高層マンションは、大阪府大阪市港区弁天(最寄駅:弁天町駅)に2006年8月竣工されたクロスタワー大阪ベイ(設計:昭和設計)であり、高さ200.4mで54階建てとなっている。

以上は分譲マンションについてであるが、賃貸マンションでは東京都港区海岸の汐留再開発地区内にある2004年竣工の汐留H街区超高層棟(3階から44階までアクティ汐留、46階から56階までラ・トゥール汐留)が、高さ190mで地上56階建てを持ち日本一の高さとなる。設計は都市基盤整備公団(現:都市再生機構)と東畑建築事務所。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』